2010年4月30日金曜日

裂かれた郵便物

4/29 (木) 晴れ
 
EMS が届いたことを知らせる不在者受け取り票みたいなのが部屋に入っていたので、夕方郵便局へ受け取りに行った。
パスポートだけで受け取れることは、前回学んだ。
 
無事に受け取れたのは良かったが、なんか封筒に黄色いテープが貼ってあることに気づいた。
よーく見ると写真のように封筒に裂け目があり、そこに透明なシールで覆いをしてさらに黄色いテープで貼ってあることがわかった。
 
どうやらカナダ政府の検閲を受けたらしい。
中を見るとなくなっていそうなものはないし、「○○ を没収しました」みたいな紙も入っていなかった。
 
こっちに住んでいる日本人の話を総合すると、そうそう中を開けられることはないみたいなのだが、自分はこれが2個めの郵便であるにもかかわらず、早くも初黒星を喫してしまった。
勝率は5割ちょうどというわけだ。
 

2010年4月29日木曜日

なぜかみんなで飲んだ

4/28 (水) 雨のち晴れ
 
アパートに戻ると、なぜかいつもはいないメキシカンがテレビを観ていた。
たわいもない話をしていたのだが、そこにアイロンがけをしていたゲイの男役が加わり、なぜか飲み始めることになった。
 
男役が冷蔵庫からウォッカを取り出し、それをソーダで割って飲んだ。
ふだんウォッカを飲まないのでどんなものかと思ったが、しつこくなく、のどごしさわやかでちょっと甘みがあるような味。
焼酎よりも飲みやすいかもしれない。
 
お互いのパソコンで好みの動画を見せ合ったりした。
メキシカンは格闘技が好きで、特に UFC にはまっているようだった。
http://www.ufc.com/
 
さらに彼は日本の相撲とか書道とかにも通じていており、こいつ何者だろう・・・という感じ?
小さいころ、メキシコで日本の白黒の「コメットさん」をテレビで観ていたのだそうだ。
マジンガーZ とか兜甲児とか、本当によく知っていた。
映画(アニメ)は「もののけ姫」が好きなのだそうだ。
でもなぜか K-1 とか吉田秀彦とかは全然知らなかったみたいで、動画を検索したら喜んでくれたようだった。

メキシカンも自分も、パソコンがいまいちイケてなくて動画の動きが悪く、なんかいらいらしっぱなしだった
一方、男役は TOSHIBA のパソコンで快適に使っていた。
やっぱり、パソコンも日本製が一番ですかね。
 

2010年4月28日水曜日

話せばわかるゲイ --- 転居の決意

4/27 (火) 朝は雨、昼から晴れ
 
昨日はフランス人ゲイカップルが、アパートの共用スペースで女の子を連れ込んでパーティーをしていた。
共用スペースが自分の部屋の真ん前にあるので、うるさくてしかたがない。
以前も同様なことがあって辟易したので、昨日は 10 時半の時点で部屋に引き取っていただいた。
 
「丁重な文句の言い方」は、NOV● に通っていた時に Zone F だか G だかで習った技で、自分にとってはまあまあ得意技である。
ゲイの女役が一瞬気色ばんだ(本当に一瞬だが、虹彩の色が変わったような気がした)が、男役と連れ込まれた女の子はすんなりと引き取ってくれた。
話せばわかるらしい。
 
現地の日本人などから仕入れたいろいろな情報を総合すると、今までの自分の周囲が静かすぎたように思う。
現にここのアパートは自分のいる3階は比較的静かだったが、2階はしょっちゅう宴会をしているし。
しかしこのフランスのゲイカップルのために、すっかり3階も様変わりしてしまった。
 
バンクーバーは基本的には、ガツガツ働いたり学問を究めようとするような風土にはない・・・とあえて今、結論づけたい。
住むのに良さそうな街というのは事実であり、ワーホリで来るにはいいところのような気がする。
学問の風土を重んじるのであれば、やはりトロントかもしれないね。
もっとも風土がどうであれ、自分しだいでどうにでもなりうるというのもまた事実である。
 
2年目の滞在が許されるのならこのアパートを出て、理想的な環境を築くことを積極的に考慮したい。
 

2010年4月27日火曜日

診療録からのデータ収集・その2

4/26 (月) くもりのち雨
 
金曜日のデータ収集は中途半端に終わったので、今日はその続きをするつもりで朝の7時に診療録置き場に行ってみた。
すると入り口の門番は金曜日とはちがう人で、思いっきり怪しまれてしまった。
 
もちろん英語で話したのだが、気分としては
自分 「あのー、カルテをチェックしたいんですけど。」
門番 「何ですって?」
自分 「カルテをチェックしたいんです。自分の番号は○×△番です。」
門番 「来ることを電話した?」
自分 「いえ、してないです。金曜日に全部終わらなかったので、今日はその続きをしたいんですけど。」
 
などと話している間に、受付にいた3~4人の女の人たちがざわつき始め、次第に人が集まってきた。
なんか物語の主役になった気分で、ちょっとした高揚感を味わった。
受付にいた人は渋っていたが、ここで引き下がるわけにはいかない。
あくまでも居座るつもりで、かばんの中をまさぐって書類を捜しにかかった。
 
すると、運がいいことに指導医と初めて訪問した時に相手してくれた人がいて、中に通してくれた。
かなり迷惑そうな顔をしていたようだったが、思いっきり笑顔でさわやかに "Thank you !" と言えた・・・と思う?!
 
以前にこの部署の職員とメールのやりとりをしている時に、しつこくいつ来るのか訊ねられたので、そちらの都合の良い時に伺いますというつもりで、「いつでもいいです」と返事をしておいた。
しかし、今日のやりとりを通して、彼女たちは自分が行く正確な日時を知りたかったのだということを学んだ。
 
近いうちにまた行くことになるのだが、今度はしっかりと遅滞なくうかがう時間をお知らせして、受付では「○× 時にお約束させていただきましたあ」と、爽やかな笑顔で挨拶したいと思う。
唐沢寿明の「ふたり」に書いてあったような、役者気分での振る舞いを楽しみたいとも思っている。
単純計算でも少なくともここにはあと 80~100 回は行くことになるので、そのうち必ず「顔パス」になるものと信じている。
 
医者の悪筆が洋の東西を問わないことは前にも書いた。
「患者の病歴はナースの記載を参考にすべし」もまた然り・・・であることを今日は学んだ。
 

2010年4月26日月曜日

スタンレーパーク1周

4/25 (日) 早朝はくもり その後雨、昼過ぎから晴れ
 
アパートの外が騒々しい。
車がクラクションを鳴らし、奇声(気勢?)をあげている人がいる。
 
どうやらホッケーのプレーオフで、カナックスが勝ったもよう。
CBC によると、カナックスは次のラウンドに進むらしい。
http://www.cbc.ca/sports/hockey/stanleycup/W3vW6/story/2010/04/25/sp-apr25-van-la-recap.html
それでもオリンピックでカナダが米国に勝った時にくらべると、1/10 くらいの盛り上がりだと思う。
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まもなく SUN RUN なので、今日は先週買った小物いれを腰につけ、スタンレーパークを1周した。
だいたい 8km くらいの道のり。
 
1週間に1回はトレッドミルで走ってたから大丈夫だと思っていたが、それは大間違いだということがわかった。
トレッドミルと外は全然違う。
ベルトが勝手に動いてくれるのは楽だが、自分で前方に動かないといけないのはかなりきつい。
1周しただけで、すっかり太ももやふくらはぎが痛くなってしまった。
 
早朝に走ったので、走っている人は少なかった。
おもしろいことに、早い人は軽装なのだが、遅い人ほど飲み物とかいろいろとぶらさげている。
犬と一緒に走っていた女の人は、めちゃくちゃ速かった!
 

2010年4月24日土曜日

診療録からのデータ収集

4/23 (金) くもりのち雨
 
パソコンからのデータ収集はだいぶ軌道にのってきた。
しかし本当に大変なのは、診療録からのデータ集めである。
 
火曜日に診療録の保存場所へ行き、研究のセットアップを行なったことはすでに書いた。
診療録のお取り寄せをお願いしたところ、先方から診療録が届いたとのことだったので、今日さっそく行ってみた。
 
扉が施錠されているので開けてもらわないといけないのだが、受付の女性に「あんた、ホントに医者なの?」といった調子でうわ目遣いに、"Are you a doctor ?" と訊かれてしまった。
語尾がものすごく上がっていた。
これがホントにまるで映画のひとコマみたいだったので、おかしくてしかたがなかった。
 
中に入れてもらうと Library と称する場所が地下にあり、そこで診療録の記録を行なうことになる。
診療録の持ち出しは禁じられている。
 
研究用にたくさんの閲覧用の診療録が置いてあるのだが、午前中いっぱいは閲覧しているのは自分だけだった。
午後になると若いドクターや学生らしき人たちで、けっこうにぎわった。
 
医者の悪筆は洋の東西を問わないということがよくわかった。
電カルが普及している分だけ、日本の方がまだましかもしれないが。
 
午前中はなかなか仕事が進まず、今後の膨大な仕事量を考えて気分が暗くなってしまった。
午後になると診療録の構成に慣れてきたので、効率がだいぶ上がった。
時間がたつと暗くて古い窓のない部屋にも慣れてきて、けっこう居心地がよくなってくるから不思議なものだ。
 

2010年4月23日金曜日

肥満患者の麻酔に関する講演会

4/22 (木) 快晴
 
サンフランシスコから肥満患者の麻酔の権威を招いての講演会が、昨日の朝行なわれた。
米国は肥満患者の割合がどんどん増えているが、カナダにおける肥満患者の割合も増えており現在は米国の1990年代の割合に相当するとのこと。
手術や麻酔方法の工夫だけでなく、さまざまな物品をそろえるなどしてカナダも肥満患者に備えるべきだという全体の流れだった。
 
肥満の定義はひと通りではないが、BMI を用いると
over-weight 25 以上、obese 30 以上、super obese 50 以上、super-super obese 60 以上など。
"morbid" obese の定義として、理想体重の2倍、理想体重+100 ポンド(50 キロ)、BMI 40以上など。
 
カナダ全体では肥満患者は 22.7 % を占める。
ブリティッシュ・コロンビア州は 19 % で、カナダの中では一番少ない。
 
Bariatric surgery はどんどん増え続けており、米国では年間 25 万件行なわれている。
しかし最近は Intragastric valve やGastric condom などが用いられ、手術を回避するような風潮になりつつある。
 
肥満患者の麻酔のために、オペ台を2つつなげてさらに足台で補強したり、500 キロの重みに耐えられるオペ台を使ったり、挿管しやすい体位を作るためのガスで膨らます枕などを用いたりするらしい。
 

2010年4月22日木曜日

英会話のあとのビール

4/21 (水) 雨のちくもり 夕方から一部晴れ
 
ここのところデータ採取で忙しいので週3回ペースくらいに減ったのだが、今日は夕方から英会話に行った。
ふだんは終わったらそのまま帰るのだが今日は妙に意気投合し、そのまま飲みに行った。
 
グランビル通りにはたくさん飲む場所がある。
グランビルとロブソンの角にある店に入り、ビールを飲んだ。
カナックスのゲームが店内で放映されており、得点が入るたびに歓声が上がっていた。
 
軽く飲んでサクッと帰るつもりだったが、なんだかんだで2時間弱くらいいたような気がする。
あたりまえだが、アパートで1人でちびちび飲むより外で誰かと一緒に飲むほうがずっとうまい。
しかもアルコールが入ると、英語が滑らかになるような気がするから不思議だ。
 

2010年4月21日水曜日

診療録のお取り寄せ

4/20 (火) くもり
 
医療端末から患者のデータを拾い出すという作業はすでに始めているが、診療録からもデータを収集しないといけない。
今回は研究の性質上、診療録からのデータ集めがメインとなる。
それで今日は指導医に連れられて、診療録の保存場所へ行って研究のセットアップを行なった。
 
診療録は病院から離れた別の場所にあった。
病院は古いが、その建物はさらにぼろい。
迷路のような廊下を抜けて行き、ようやくたどり着いた。
 
そこは広いスペースで厳しく施錠管理されており、ものすごくたくさんの人が働いていた。
研究の担当者らしい人と話し合い、診療録閲覧の手順を決めた。
 
日本の少なくとも自分が働いていた大学病院では診療録の閲覧と研究活動が全く別扱いで、連動することはなかった。
ここでは IC の取得、資金の流れ、被験者の募集なども含め、全てが矛盾なく連動するように作られている。
その分あやまちは少ないが、莫大な予算と膨大な時間がかけられているように思う。
 

2010年4月20日火曜日

パソコンが壊れた

4/19 (月) 晴れのちくもり
 
ノートパソコンが、というよりはおそらくバッテリーなのだろうが、壊れてしまったようだ。
4日くらい前からなのだが、バッテリー表示ランプが橙色になったり緑色になったり数秒ごとにめまぐるしく変わるようになってしまったのだ。
 
本来の意味合いとしては緑色は満充電、橙色は充電が足りてないことを示すのだが、交互に変わるのが何を意味するかはマニュアルには書いていない。
そこでメーカーに問い合わせたのだが、コンピュータかバッテリーに異常が起きていることが考えられ(当たり前だ!)、1)いったんバッテリーを取り外してもう一度つける、2)バッテリーを初期化する、3)それでもだめなら検査に出してほしいという返事だった。
1と2は当然やってみたがダメで、どうやら検査に出すしかなさそうだ。
 
日本にいれば多少は不自由するものの検査に出すのだが、ここはカナダ。
検査は一時帰国した時にでもするとして、新しいものを買って急場をしのぐしかないかなあと思っている。
 
ちょっとコードがはずれただけで電源が落ちてしまうのは、ストレス以外の何物でもない。
ファイルの保存にも気を遣うので疲れる。
 

2010年4月19日月曜日

股が痛い

4/18 (日) くもりのち晴れ
 
どこかのブログで見かけたかなりかわったデザインのオブジェ(?)を、スタンレーパークのすぐ外の Denman St. 沿いで見つけたので写真におさめた。
中国人のデザインらしい。
ひとりひとりの笑顔が微妙に違うところがミソで、一番のお気に入りを見つけて撮った。
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ストレッチのやり過ぎかもしれないが、おとといあたりから右の股関節のあたりが痛い。
靭帯を傷めてしまったのかもしれないが、外転しようとすると激痛がする。
昨日は特に痛みがひどく、日本語学校でびっこを引いてしまった。
 
そうは言ってももうすぐ SUN RUN なので、あえて今日はフィットネスセンターへ行って走ってみた。
30分ほど走ってみたが、両足を交互に前後に動かす動作は大丈夫で、痛みがひどくなるということはなかった。
外転しないようにして様子をみようと思う。
 
Denman St. にある Running Room という店で、race number belt を購入した。
http://www.runningroom.com/hm/
走る時に大事なものを入れとく小物入れみたいなやつ。
今週か来週あたり、これをつけてスタンレーパークを走ってみようと思う。
 
夕方は Central Library で M 君と待ち合わせし、いわゆる language exchange のようなものを行なった。
この前韓国料理を食べに行った時もそうだったが Central Library は待ち合わせに便利で、長い間話す時にも使いやすい。
http://www.vpl.vancouver.bc.ca/branches/details/central_library
 

2010年4月18日日曜日

読み方発表会

4/17 (土) 雨のちくもり
 
右の写真はスタンレーパーク内の小道を抜けて、ちょうど海が見えてきたところ。
右の方にレストランが見える。
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日本語学校にボランティアに行ったら、読み方発表会というのが行なわれていた。
小学生から高校生くらいまで、日本人もいれば日本人のいない家庭に育ったカナダ人もいて、それぞれがさまざまな日本語の教材をみんなの前で読むというものだった。
 
堂々としている子供もいれば物怖じしている子もいて、そのあたりは日本と何ら変わらない。
親たちが一生懸命ビデオを撮っているのも、日本でよく見かける光景である。
 
教材の多くはマンガやアニメだったように思ったのだが、「ギャフンと言わせてやる」なんていう表現が出てくると、日本語の奥深さのようなものを感じるとともに、極めるまでの果てしない道のりを思わずにはいられない。
自分の英語のお粗末さを、少しだけ許せるように感じた一日。
 

2010年4月17日土曜日

恩師からの絵ハガキ

4/16 (金) くもり
 
右の写真は Beaver Lake のものなのだが、なんか改めて見てみるとちょっと殺風景で怖い感じ?
いずれにせよ、ビーバーは見かけなかった。
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今日は特に何事もなく終わったので備忘録は書かないつもりだったのだが、夜9時前になってから管理人さんが郵便物を配ってくれたことをきっかけに、風向きが変わった。
なんとその中に、中学・高校時代の英語の先生からの絵ハガキがあったのだ。
 
メール全盛の時代でも、やはり肉筆で書かれた郵便物はうれしいもの。
小錦か曙か忘れたが、ハワイの親元から送られた手紙を兄弟子に捨てられたか隠されたかしてブチ切れたというようなエピソードがあったように思うが、なんとなく気持ちはわかるような気がする。
 

2010年4月16日金曜日

Marulilu Cafe のランチ

4/15 (木) 晴れ 夕方にわか雨
 
昼間はものすごくよく晴れていて、たまたま外で会った指導医が天気が良くて気持ちいいと言っていた。
その天気が一日続くと思っていたのに、夕方、病院を出る時ににわか雨があり、かなり降っていた。
 
ただ、駅に着いた時には雨は上がっていて、東の空に大きな虹が・・・。
北アメリカ大陸で見る虹は、ひとつひとつの色の帯が大きく、特に根元の方がくっきりと鮮やかに見えた。
さすがはアメリカ・・・。
 
上の写真の通り、野生のリスはそこらじゅうにいるのだが、動きがすばやいので写真におさめるのはなかなか困難だった。
たくさん写してまあまあまともだったのが、この一枚。
このリスの右目の上に眉毛があるように見えるので、写真をクリックして拡大して見て下さい。
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英会話クラブで知り合った K さんとその奥様と一緒に、Broadway CityHall 駅前のMarulilu Cafe でランチを食べた。
 
先日のすし屋「カンパ●」はおそろしく混んでいたが、その近くにあるのに Marulilu はランチタイムにもかかわらずものすごく空いていた。
近くでブレックファストを食べている人がいたのだが、それがあまりにもうまそうに見えたので、同じものを食べた。
 
卵料理とかいろいろと選べるのだが、スクランブルエッグ、ウインナー、ベイクドポテト、パンがうまかった。
日本料理を食べるつもりで行ったのだが、ちょっと気が変わったというわけだ。 
 

2010年4月15日木曜日

Pulmonary endarterectomy 講演会

4/14 (水) 晴れ
 
右の写真は Rose Garden のもの。
花が咲いていてきれいだし癒されるのだが、どちらかというと昨日の写真のレストラン前の方が個人的にはいいような気がする。
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表題の通り、Pulmonary endarterectomy に関する講演会があった。
演者の B 先生は話がうまいだけでなくパワポのファイルがきれいなので、患者入室時刻が迫っても誰一人として席を立つ人がいなかった。
とてもすばらしい。
 
肺高血圧症にはいくつかのタイプがあるのだが、chronic thromboembolic pulmonary hypertension に対してこの術式が行なわれることがある。
単に血栓ができるだけでなく、血管の変性も伴うらしい。
急性肺塞栓症に続いて 0.1-0.8% の頻度で発生する。
 
症状は疲労、呼吸困難、喀血。
右室不全が進行する。
右心系の圧が生存率と相関する。
診断は心エコー、シンチ、肺血管造影、MRA、スパイラルCT。
 
通常の人工心肺では無血視野を得がたい。
超低体温循環停止がスタンダード。
手術は片側20分、両側40分。
 
術後に懸念されるのは再灌流傷害。
PEEPをゆっくりウィーニングして、抜管後はBiPAP。
利尿をよくつける。
 

2010年4月14日水曜日

黒ネズミ発見

4/13 (火) くもり
このブログはおかげさまで、今日で 200 回目となりました。
 
写真は水族館を出てから少し小道を歩いたところにあるレストラン。
中で食べたわけではないので味がいいかどうかはわからないが、周囲の色とりどりの花がきれいだったので、とても印象に残った。
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アパートの隣のメキシカンの部屋にネズミが出たことは、ずいぶん前に書いた。
彼らの話だとずいぶん小さくてかわいらしいネズミだということだったが、今日見たのはそれよりかはずっと大きかった。
自分のかつての動物実験の経験からすると、400グラム前後といったところ。 
 
ゴミ箱の方から何かが動いたと思ったら、そいつは流し場のすきまに消えていった。
動きのすばやさとしてはまさにゴキブリなのだが、それよりかはかなり大きくて、しかも今日は流し場のすきまに入るのに少し時間がかかったのか、毛むくじゃらの姿がよく見えた。
 
実は以前にも同様の光景を流し場で見たのだが、その時は明らかにゴキブリとちがうものということしかわからなかったので、まぼろしなのかと思っていた。
でもきっとあれもネズミだったはず。
 
メキシカンの部屋からネズミが出たのは、おそらく彼の部屋が台所に一番近いからなのだろう。
小さい頃、道路でいわゆるドブネズミを見たことはあったが、住宅の中で見たのはおそらく生まれて初めて。
さすがはアメリカ。
 

2010年4月13日火曜日

データ収集・・・思ったより大変かも

4/12 (月) 晴れ
 
写真はスタンレーパーク内の水族館。
まっすぐ行くと正面に入り口があるのだが、その左側におみやげ屋がある。
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先週、指導医からデータをレトロスペクティブに集める患者のリストを受け取り、今日から本格的に収集を始めた。
今日はひたすらパソコンとにらめっこし、データを集めることに専念した。
 
患者が当たり前なのだが日本人ではないので、検索するのがけっこうひと苦労である。
パソコンが「該当者なし」と返事してくることがあるのだが、たいがいは患者名のスペル間違いだったりする。
男の名前か女の名前かもよくわからないし。 
 
血算のデータはすぐに見つかるのだが、生化学データはセットになっていないので探すのが大変。
日本だと総タンパクに始まり次はアルブミンなどと順番が決まっているが、こっちはそうでもないみたいである。
ランダムとまではいかないけれど。
 

2010年4月12日月曜日

スタンレーパーク散策

4/11 (日) 晴れ
 
朝起きるとめずらしく晴れていたので、スタンレーパークに散歩に行くことにした。
去年、バンクーバーに着いたばかりの時に外周を一周したことはあったのだが、内側を歩いたことはなかった。
寒い時に行く気はしないが暖かくなってきたので、天気が良ければぶらぶらしようと思っていた。
 
地元の人にとってみればなんてことはないのだが、一度も行ったことがない方は地図を見ながら読んでいただけると、多少は面白いかも。
来年のIARS は初夏にバンクーバーで開催されるので、その時に来られる麻酔科の先生たちが参考にしてもらえるとすごく嬉しい。
 
まず外周に黒い矢印が反時計回りに描いてあるのだが、それに沿って歩き始めた。
最初に行ったのが写真に載せたトーテムポール。(地図の白丸34番)
これがまたなんてことないのだが、日本の小学校に建っているものよりかは格段にでかい。
 
外周に沿ってそのまま歩くと以前と同様のコースとなるので、ちょっと戻りつつ水族館へ。(地図のだいだい色の丸6番)
写真は明日以降、載せるつもり。
中には入らずに横のおみやげ売り場へ行ったのだが、ゴミにならなさそうないいものがけっこう売ってる。
今度帰国する時は、ここでおみやげを買うことにする。
 
ここから小道に入り、Rose Garden (白丸28番)へ。
色とりどりの花がたくさん咲いているので癒される。
ベンチで休憩。
動物園でしか見ないようなめずらしい鳥や、街中では見かけるがじっくりとは見ないリスみたいな小動物がたくさんいた。
 
地図の上方へ向かい、のんびりと歩く。
Beaver Lake (白丸3番)に出たが、ビーバーは見かけなかったような気がする。
ここからさらに地図の上方へ歩くと帰るのがたいへんになるので、左に向かって海を目指すことにする。
Third Beach と書いてある看板を頼りに小道を歩いた。
時々ジョギングしている人たちと会うが、それ以外はほとんど誰とも会わなかった。
 
海に出た後は、ひたすらダウンタウンの方へジョギングコースを歩いて帰ってきた。
Denman Street の端っこで、以前に誰かのブログで見つけた不気味な謎の笑う人たちのオブジェ?を発見した。
中国人がデザインしたらしい。
かなり変。
そのうち写真を掲載する予定。
 
8時半にアパートを出発して、戻ってきたのがお昼前。
なんだかんだ言っても、けっこう歩いた気がする。
 
とにかくジョギングしている人たちが多かった。
SUN RUN まであと1ヶ月もないので、自分もそろそろ外で走る練習をしないと。
 

2010年4月10日土曜日

データ収集開始

4/9 (金) 晴れ

オリンピックのカウントダウンの写真を削除し、Header を現在の Cambie St. から眺めたダウンタウンの写真に替えた。
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指導医から患者のリストをどさっと渡され、いよいよデータ収集を始められることになった。
まさに「どさっ」という感じで、一瞬軽く気が遠くなるような感覚があったが、これを終わらせないことには日本に帰れないので、とにかくやるしかない。

このリストを渡される直前にレジデントの J 先生と研究の進行状況について話をしていたのだが、J 先生が「いまだにデータ収集を始めていないのは、事務手続きに時間がかかり過ぎている」とあきれていたのがすごくおかしかった。
カナダ人は仕事が遅いことに慣れていると思っていたのだが、そうでもない人もいるらしい。

夕方、英会話クラブで、昔 JET プログラムで日本に来たことがあるという C 君に、仮定法は基本的には4種類あってそれぞれの組み合わせを含めると膨大な種類になるということを教わった。
中学か高校の時には、仮定法過去と仮定法過去完了の二つしか教わらなかったような気がするが。
おおざっぱな理解としては、どうやら自然現象のような真理を表す方法と、ありそうな未来を表す方法の2つがこれらに加わるらしい。
 

2010年4月9日金曜日

カンパ●のランチ

4/8 (木) 晴れ

英会話クラブの K さんのおすすめにしたがい、Broadway City Hall の駅前にあるすし屋(カンパ●)にランチを食べに行ってきた。
12時過ぎに着いたもんだからちょうど席はいっぱいになっていて、カウンターに通された。

目の前で板前さんがすしをにぎっていた。
英語で話しかけられたので日本語で答えたら、「?」っていう感じだった。
日本人かと思ったのに違ったらしい。

B.C Roll というランチメニューを食べた。
7.95 ドルだったような気がする。

ごはんとのりが例によってさかさまに巻いてあるのだが、中身がかにみたいなのとかマグロみたいなのが入っていた。
正確には何がはいっているのかよくわからないが、なんか甘辛いようなタレがかかっていて、その甘さが日本では経験できないようなもののような気もするが、でも日本で食べるアナゴのすしみたいな味でもある。

サーモンのにぎりがうまかった。
とろけるような感じ。
あと、みそ汁のダシが本物らしい感じがあって、ちょっとうれしかった。

2010年4月8日木曜日

戻ってきたフランス人

4/7 (水) 雨のちくもり 夕方からまた雨

フランス人の男性カップルがいなくなったと思い、昨日メキシカンの C 君と一緒に彼らのビールを片付けてしまった。
「片付けた」というのは捨てたという意味で、飲んだという意味ではない。
ところがいなくなったというのはわれわれの思い込み(「レベル2」くらいのインシデント?)で、実はまだ彼らはいて今日は彼らのお仲間を連れてアパートにやってきた。

疲れて帰ってきてゆっくりしたいのに、知らない人間(しかも「いわゆる男性カップル」の仲間)が共有スペースにいて飲み食いしているのは、正直言って気持ちのいいものではない。
たぶんアパートのルールとしては問題はないのだと思うが、うるさいしとにかく緊張感から解放されないのが困る。

メキシカンは客人を部屋の中に招き入れているようだし、自分は友人とは外で会うようにしている。
文化の違いはあるにしても、要はちょっとした大人の気遣いなのではないかとも思う。

こういう時には北米流では「ハーイ」とか言いながらちょっとしたお愛想を言ったりするものなのかもしれないが、とうてい自分には無理である。
以前に洗濯物のトラブルの時にも書いたような気がするが、アパートのこういうちょっとしたことが起こったときに、無性に日本が住みやすかった場所のように感じる。

職場での人間関係は全く気にならない。
侮られていると感じることはあるにしてもいつでもその場限りで、決してストレスにつながることがないから不思議だ。
 

2010年4月7日水曜日

突然のシャワー

4/6 (火) くもり一時雨

昼メシのために病院を出た時は雨が降りそうな雰囲気は全くなかったのに、メシのあとで病院に戻ろうとしたら雨がポツリポツリ降り出した。
たいしたことがなかったのでそのまま歩き出したら、勢いが激しくなりあっという間に濡れてしまった。

戻るに戻れないところまで来たし、ダッシュしようとしたものの腹がいっぱいで走れない。
しかたがないのでちょっと雨宿りした。

日本だとこういうのはふつうだと思うのだが、こっちだと雨宿りしている人がほんとうにいない。
傘を差している人はいるし、上着を頭からかぶっている人もいるし、濡れても平気そうな人もいるが、雨宿りという選択肢はないらしい。

こっちに住んでいる日本人で傘をささないのに慣れたという人もいるが、自分はその点は全然慣れない。
雨に濡れるのは、いまだにどうにもがまんならない。
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今日もテレビを観ながらブログを書いているのだが、メキシカンの彼が出てきて話が盛り上がった。
彼はカナックスのファンで特にキーパーが好きらしいのだが、「今日は3対4で負けたよ~」と教えてあげたらがっかりしてた。
テレビがあると、生活がいろいろと変わってくる。
今までがちょっと情けなさすぎる生活だったようにも感じる。
 

2010年4月6日火曜日

テレビがきた

4/5 (月) くもり 午後から一部晴れ 夕方から雨

数日前に気づいたのだが、なぜかアパートの共用スペースにテレビが置かれていた。
フランス人もメキシカンもテレビには興味がないみたいで自分もずっと放置していたのだが、今日、試しにつけてみたらちゃんと映った。

チャンネルが120個以上ある。
すごい。
もっとも、全てのチャンネルがちゃんと映るわけではなく、映らないチャンネルがかなり多いが・・・。

22チャンネルでメジャー・リーグの試合をやってた。
マリナーズが終盤追いつかれたのだが、イチローの敬遠とエラーがらみで2点取って突き放した。
イチローの存在感が伝わってくる。
その後、スポーツニュースではカナックスの試合をやってた。

どうせテレビを入れてくれるなら、オリンピックの前に入れてくれればよかったのに・・・。
テレビがなかったから、こっちの日本人の会話についていけなかった(怒)。
これでテレビのために地下に行く必要がなくなるし、なんかこれからテレビ漬けになりそうな気がする。
 

2010年4月5日月曜日

晴れ間の写真撮影

4/4 (日) くもり 一時晴れ 夜から雨
 
午前中はくもっていたが、昼ぐらいから晴れてきたので、病院に出かけがてら LiSA への投稿用の写真を撮りに行った。
右の写真は市役所前で撮ったものだが、LiSA には使わない。
 
一応手前にチューリップを入れたのは季節感を出すためだが、実際にはチューリップは聖火リレーの時にはすでに市役所の敷地内で満開だったので、季節的にどうなのかはよくわからない。
ただ tulip festival はこれからなので、おそらく本当の季節はこれからなのだろう。
 
病院の写真も撮りたかったのだが、今ひとつスカっと晴れてないのでやめた。
去年の6月の学会の時に撮った時はものすごく晴れていたので、すごくきれいな写真が撮れた。
天気に期待するしかないと思う。
 
できれば近いうちにスタンレー・パーク内の写真も撮りたいと思う。
やはりそれも天気しだいなのだが。
 

2010年4月4日日曜日

荷物にまつわるシンクロニシティ

4/3 (土) 日中はくもり、夜から雨

昼間はずっとくもりで一時晴れ間がわずかにのぞいた程度。
病院の研究室にこもるには絶好の天気で、ありがたく論文作成を進めた。
Safeway で売っているスタバのモカ味の缶飲料が1本3ドル以上もするのだが、それが効いたのか疲れがあまりたまらなかった。
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これを読んでいてくれる親戚から食料品を送ったというメールを受け取ったその日に、これを読んでいてくれる日本の同じ病院の同僚から「食べ物送るけど何か規制ある?」といったメールを受け取った。
あたかもお互いに示し合わせていたかのような、ものすごい偶然のような気がした。

親戚の荷物に関しては、不在者票を管理人さんがあずかって部屋に放り込んでおいてくれた。
荷物を受け取るには政府が発行した写真と住所の入ったIDが必要・・・って書いてある。
そんなものは持ってないけどどうしようか・・・。

他人に受け取りを依頼するのはアリらしいので、いざとなったら永住者の人にすがりつこうと思っていたのだが、あっさりパスポートのみで受け取ることができた。
よかった。

2010年4月3日土曜日

静かなダウンタウン

4/2 (金) 一日中雨

一日中雨でめずらしく強く降っており、しかも風が強い一日だった。
日本も昨日は風が強かったとのこと。
気象に詳しくないので本当のところはよくわからないが、こっちの天気と日本の天気が一致していることが少なくないような気がする。

祝日のためスーパーは午前中のみの営業だったので、昼前に買い物をすませた。
午後からフィットネス・センターに行ったが休みだった。
午前中のみ開いていたもよう。

最近オープンした日本のラーメン屋が、祝日のためか休みだった。
いつかは行ってみたいと思いながら、開いている時はいつも混んでいるので、まだ行ってない。
人もまばらで、ダウンタウンは静かだった。

2010年4月2日金曜日

明日から連休

4/1 (木) 雨ふったりやんだり

いつもと同じような時間帯に働いたつもりだが、今日は脳ミソが燃え尽きたような奇妙な感覚があった。
数年前に大学で土曜日に論文を一日中書いていて経験して以来のような気がする。
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明日から連休なのだが、今ひとつカナダの祝日がよくわかっていなかったので、いろいろなことで突然気づかされることになる。
明日が休みなのは、英会話クラブが休みだということで初めて知った。
ウィキペディアの情報によると、「聖金曜日」ということになるらしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%80

来週の月曜日が休みなのは、4日(日)がイースターで休みなので、その振替休日ということらしい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC
これは、オペ室の予定表が来週の月曜日ではなく、火曜日のものが送られてきたことで初めて気づいた。

ただし来週月曜に関しては、学校とか公的な機関は休みになるらしいが、全てがそうだということではないみたいだ。
英会話クラブはやってるし。

今日、スーパーに行ったら、イースターは営業時間が短くなるようなことが書いてあった。
クリスマスと似たような状況になるのかもしれない。

2010年4月1日木曜日

脳神経外科における高張食塩水投与

3/31 (水) 晴れ
 
今朝の講演会は、脳神経外科における高張食塩水投与に関するものだった。
ごくごく簡単に、備忘録としてまとめておく。

適応には(一般的な)低ナトリウム血症、脳浮腫、post SAH hyponatremia が挙げられる。
ボーラスでは 3% 食塩水を 5 cc/kg 投与する。
ゆっくり補正する時は infusion が有効。

症候性の低ナトリウム血症があって、高張食塩水が投与されている状態で手術室に患者が入室した場合は、急に止めてはいけない。
3% 食塩水を 30 ml/hr 程度で持続する。

合併症としては輸液過負荷、高クロール血症、けいれん、昏睡、central pontine nyelinolysis などが起こりうる。
20% マンニトール (1098 mOsm/L) と 3% 食塩水 (1024 mOsm/L) の比較がしばしば行なわれるが、高浸透圧療法 (hyperosmolar therapy) としてスタンダードなのは今もマンニトールの方である。