2010年7月31日土曜日

学生とスシ食べた

7/30 (金) 快晴
アパートで生活する残り日数・・・あと3+3日
 
週2回のペースで一緒に作業しているUBCの学生さんとは今日が最後だったので、打ち上げみたいな気分でスシ屋に連れて行った。
前にも一度だけ行ってとてもおいしかったので、迷わず駅前のKanpachi にした。
http://dinehere.ca/vancouver/kanpachi
 
彼は箸の使い方はイマイチだったが、みそ汁にもスシにも慣れている様子だった。
みそ汁にれんげがついてくるのが、日本とちょっと違うかもしれない。
箸でワカメをつかむのが難しいからだろうか。
 
ワサビを指して「これ英語で何ていうの?」と学生さんに訊いたら、”Wasabi” と言われた上に、逆に日本語では何と言うのか訊かれてしまった。
「ワサビ」ってすでにここでは通用しているようだ。
 
事情はよくわからないのだが教官と彼の間とで話 (negotiation ?) があったみたいで、自分が日本に戻っている間に彼が引き続き作業を続けてくれることになったようだ。
日本だったら、外国人留学生が本国に戻っている間にそこの医学生が作業を替わりに行なうなんてことがあるだろうか?
 

2010年7月30日金曜日

ステーキ食べた

7/29 (木) 快晴
アパートで生活する残り日数・・・あと4+3日

マリファ●の匂いというのが、ようやくわかるようになってきた。
昨日、イングリッシュ・ベイで花火を観ている時に、たちこめていた匂いがそうだったようだ。
不燃物を焦がしているような、不快な匂いのように感じる。

しかし一度覚えると不思議なもので、ダウンタウンのあちらこちらでそういう香りがしているような気がしてならない。
手術患者でマリファ●歴のある人が多いのが、とてもよくわかるように思う。
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一緒にハイキングに行ったりしたK君がいよいよ帰国するというので、お別れにステーキを食べに行った。
KEGというステーキハウスでチェーン店らしいのだが、日本のデニーズみたいなファミレスよりかはずっと豪華な感じがした。
http://www.kegsteakhouse.com/en/menus/lobster-summer/
 
ふだんレストランに行ったりしないものだから、慣れずに緊張してしまう。
本当に久々にぶ厚い肉を食った~という満足感があった。
ビール2杯飲んで、すっかり酔っ払ってしまった。
でも、デザートもしっかり食べた。
 
自分も来年の今頃はバンクーバーを去ることになるわけなのでそういうものだろうが、せっかく仲良くなってもすぐに別れが来てしまうのは残念でしかたがない。
再会を楽しみにしつつ、また新たな出会いを心待ちにするしかないかと思う。
 

2010年7月29日木曜日

ルーチンから離れること

7/28 (水) 快晴
アパートで生活する残り日数・・・あと5+3日
 
イチローが毎朝レトルトのカレーを食べているというのは有名すぎる話だが、自分にも何となくのルーチン・ワークならある。
職場近くのモントリオー●銀行に行くというのがそれで、財布の中の現金が乏しくなるとトラベラーズ・チェックを握りしめて出かけることにしている。
 
モントリオー●銀行なのは初めて行った銀行がそこだったから、という以外に理由は特にない。
窓口の行員は無表情でつっけんどんで仕事に精通しておらず、彼らの時には無礼な態度にもとっくに慣れたし、カナダの銀行はそんなものだろうとずっと思っていた。
 
それで銀行口座を開くのもモントリオー●銀行にしようと思っていたのだが、たまたま転居先のそばに支店がないことがわかり、しかたなく新しい銀行を開拓することにした。
職場と転居先の両方のそばに支店があるのがCanada Trust で、今日はそこに出かけてトラベラーズ・チェックを換金した。
 
Canada Trust はなぜか空いていたのだが、行員の対応がドアを開けた瞬間から違った。
「いらっしゃいませ~、こちらへどうぞ~」と日本語だったらきっとそんな感じなのだろうが、行員の対応が明るくて笑顔がまぶしすぎるぐらいだった。
適切な間合いでジョーク混じりの対応があったりと、ノン・ネイティブでも十分にリラックスできるような空間作りに成功しているように思えた。
モントリオー●銀行やSafewa●とはちがってトラベラーズ・チェックの取り扱いにも慣れているし、仕事もとにかく速かった。
 
今まで単にルーチンというだけで、モントリオー●銀行に通っていて損していたような気がしてならない。
いろいろなところに出かけてみることで、新たな発見があるというものだ。
よけいなお世話だろうが、イチローもたまにはレトルトのハヤシライスとかマーボライスとか食べてみるといいのにと思う。
 

2010年7月28日水曜日

かわりに片付けた

7/27 (火) 快晴
アパートで生活する残り日数・・・あと6+3日
 
共有スペースのゴミ捨てを交替でやっていることは、すでに書いたと思う。
冬とか春は適当でもいいのだが、夏は特に生ゴミはこまめに捨てないと大変なことになる。
 
先週は自分の番だったので今週はコリアンカップルの番のはずなのだが、彼は立ち去り残された彼女は今日は見かけない。
おそらく彼女は友達のアパートかどこかで、ワインとか飲みながら彼のことを愚痴ったり慰められたりしているのではないかと思う。
 
さて、そのウチのゴミ捨て場だが、どうも今週は一度もゴミが捨てられた形跡がない。
太平洋をまたいだ遠距離恋愛に突入したコリアンたちには、ゴミ問題は眼中になかったみたいだ。
ゴミ捨て場からはゴミが異臭を発してあふれ出し、さらにハエがたかっていた。
ほとんどのゴミは料理が得意なフランス人たちが出したものなのだが、彼らは衛生状態には関心が薄いらしい。
しかたがないので自分で捨てた。
 
若いカップルの別れのせいで、全然関係のないオジさんがこうして現実にゴミを捨てるはめになることもあるわけで、これからこういう似たような恋愛ドラマを見るたびに、関係のない誰かがゴミを捨てるハメになっているかも・・・と思いをめぐらし、ニヤリとしてしまいそうな気がする。
 

2010年7月27日火曜日

転居先との打ち合わせ

7/26 (月) 快晴
アパートで生活する残り日数・・・あと7+3日
 
右の写真は土曜日のグラウス・グラインドの時のもの。
ダウンタウンの大きな橋が写っているが、たぶん Burrard Bridge だと思う。
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8月後半から転居するのだが、今日はそこの大家さんと打ち合わせしてきた。
と言うよりも、呼び出されて事情聴取を受けたと言う方が正しいかも・・・。
 
どうしてふだん5時半に起きるのかとか、ふだん何時ごろ帰ってくるのかとか、いつも朝メシは何を食べているのか、などなど。
詮索好きなのかもしれないが、自分の生活に合わせていろいろとアレンジしてくれるというので、それに甘えさせてもらうことにする。
 
前回訪れた時にいたサウジアラビアの学生はすでに去ったとのこと。
いいヤツみたいだったのに残念だ。
その他、3人ぐらい住んでいるというのだが、昼間に行ったせいか誰とも会えなかった。
今後、どんな人物に会えるのか楽しみだ。
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アパートからコリアンがやはり去ったみたいで、ガールフレンドが1人取り残されている様子。
部屋を開けっ放しにしているので、ベッドに寝っ転がって物想い耽っているのが外からでもわかる。
 
一方のフランス人の男子2人に関しては、屋外の共有スペースで ○○ したり ×× したりして戯れているのを偶然発見してしまった。
寛容なVancouveritesならなんとも思わないところだろうしそういう彼らをサポートするのだろうが、まだバンクーバー歴が浅いせいか、どうしてもまだ自分はキモ● 悪いと思ってしまう。
 

2010年7月26日月曜日

コリアン退去?

7/25 (日) 快晴
アパートで生活する残り日数・・・あと8+3日
 
右の写真は、グラウス・グラインドのあとにさらに登って、Grouse Mountainの頂上から撮ったもの。
スタンレー・パークやダウンタウンが一望できる。
前回は霧が濃くてまわりが全く見えなかったので、ようやく報われたような気がする。
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コリアンがおとといTOEICの試験を受けると言っていたので、さっきできばえについて訊いてみたら ”Not bad” だと言っていた。
結果はメールで届くらしいのだが、そのあとで「明日、コリアに帰る」みたいなことを言っていたので驚いてしまった。
 
先週の火曜日に話した時は、9月の半ばぐらいに帰るようなことを言っていたような気がしたのだが・・・。
いったい何が起こったのだろう?
単なる自分の聞き間違えだったりして・・・。
 
コリアンにはずいぶん苦しめられ、自分のバンクーバー生活に忘れがたい思い出を作ってくれた。
今日はお別れパーティなのかもしれないが、友達がたくさん来て盛り上がっている。
今日ぐらいは多少うるさくても、まあ勘弁してやってもいいかな・・・。

ブログでもさんざん書いたために、日本に一時帰国したりメールをもらったりすると、いろいろな人にコリアンのことをまっ先に訊かれたりしたのも、あと10年ぐらいしたら懐かしい思い出になるのかもしれない。
 

2010年7月25日日曜日

グラウス・グラインド アゲイン

7/24 (土) 快晴
アパートで生活する残り日数・・・あと9+3日
 
前回のグラウス・グラインドは霧がひどく、せっかく頂上まで登ったのに景色が全く見えなかった。
また、前回は荷物が重すぎて疲れてしまい、いい記録を残すことができなかった。
だからリベンジ・・・というわけである。
 
雨は絶対に降らないと考え、傘は置いていくことにした。
水は500mlで十分なので、前回持って行った水筒は今回はやめることにした。
これだけで 600~800 グラムぐらいは違うと思う。
さらに前回はジーンズで登ったが、脚にまとわりつく感覚が不快だったので、今回はジョギングで使っている短パンにした。
 
前回は人がまばらだったが、今回は人がとても多かった。
しかも今回は登るのが遅い人が多く、長い行列ができてしまい、前の人を抜かすのが難しい状況だった。
ハイキングにはいい時期なので、ふだん登らない人も来たということなのだろう。
 
今回は前回よりもずっと楽だった。
スタンレー・パーク1周よりも楽だったかもしれない。
息が上がることなく、一度も休まずに一定のペースで淡々と登り続けることができた。
荷物が軽かったことのほかに、行列ができていたためにオーバーペースにならずに済んだことが良かったのではないかと思う。
 
記録は1時間3分58秒で、前回よりも10分近く縮まった。
水は持たずに頂上で買うことにして、さらにカメラも持たなければ、55~6分程度で登れるのではないかとも思う。
ついでながら、最初の1/4の所要時間は21分、最後は13分だった。
 
夜は花火見物でイングリッシュ・ベイへ。
フィナーレの様子をビデオに収めた。
 

2010年7月24日土曜日

こちらの麻酔科医の雇用形態

7/23 (金) 晴れ
アパートで生活する残り日数・・・あと10+3日
 
現在、バンクーバーの医療とその環境について原稿を書いている。
だがそのありようが日本とは全く異なるので、いろいろなウェブサイトをのぞいてみてもさっぱり見当がつかない。
それで今日は休みだったらしいのだが、指導医のJ先生に病院に出てきて教えてもらうことにした。
 
J先生はTシャツに短パン、裸足にサンダルをつっかけて、いかにも休みという格好で現れた。
前に診療録担当者がよく休むことについては書いたが、実に彼もよく休む。
そんなに休んでいてよく有給休暇を使い切らないものだと思っていたのだが、今日の彼の話を聞いて、そもそも有給休暇という概念自体が医師には存在しないということに気がついた。
 
つまり看護師や技師といった医療従事者は病院に雇われているのだが、医師は雇用形態が全く異なり、病院に雇われているわけではないため、病院から給料をもらうわけでもなければ手当てもつかないし、退職金も出ないのだそうだ。
働けば働くだけ収入が増えるが、休みを取ればそれだけ収入が減るしくみらしい。
この収入源については、原稿に詳しく書くつもりだ。
 
まるで自営業のようだ。
日本で言うところのフリーの麻酔科医に近いのかもしれないが、フリーの麻酔科医は病院から収入を得ているので、これもまた違うだろう。
 
医師の待遇だけが違えば「うらやましい」という気持ちになったのかもしれないが、ここは社会のしくみも医療をとりまく環境も全てが違い過ぎる「異国」なので、日本の麻酔科医の環境との比較はかなり難しいように感じる。
こんなに世界が違うのに、同じような薬や機械を使って「麻酔」をしていることが奇跡のようにさえ思う。
 

2010年7月23日金曜日

"Coffee" が通じない

7/22 (木) くもりのち晴れ
アパートで生活する残り日数・・・あと11+3日
 
英語に関してはあいかわらず苦労が続いているのだが、中でも自分にとって発音が難しいのは、”coffee”と”third”である。
“third”については、まともに通じたことは一度もない。
 
自分の研究室が運悪く3階にあるので、ほかの人に場所を説明する時は必ず人差し指と中指と薬指を立てて「3」を作ってから ”third floor” と言うことにしている。
エレベーターに乗ると親切な人が「何階に行くの?」と訊いてボタンを押してくれようとするので、その時は決して “third floor” とは言わず、ニッコリ笑顔で “Three, please” と答えることにしている。
 
病院の2階にカフェテリアがあって、そこでスタバのコーヒーを飲むことがしばしばある。
自分でコーヒーを注いでフタをしてしまうと、中身がコーヒーだか紅茶だかわからないので、レジで「コーヒー」と自己申告する必要がある。
前に、10回くらい “Coffee” と言っても全く通じず、”Tea ?” と繰り返し訊かれ続けたことがあった。
 
あせって通じさせようとすればするほど、泥沼に陥っていくような気がする。
自分では、「くゎぁーふぃー」と言っているつもり
ちなみに自分は、ここでは一度も紅茶は飲んだことがない。
 
今日は夕方5時になって久々にコーヒーが飲みたくなって、2階に下りていった。
HSTが施行されてから2階に行ったのは初めてだった。
HST施行前は税込み1ドル84セントだったので、今日は2ドル前後かなあと思いつつレジに並んだ。
 
ちょっと嫌な予感がしたのだが、いつものように「くゎぁーふぃー」と言ったら、1ドル44セントだと言う。
おかしい、いつもより安い。
 
そのまま安い料金を払っても済ませても良かったのだが、なにか今日に限って自分が試されているような気がして正直に、「このコーヒーはラージサイズだからもっと高いと思うけど・・・」と言ったら、そのレジのおネエさまが言うには「あーら先生、よく紅茶飲んでるから今日も紅茶だと思ったのよ」だって(紅茶は確かに安い)。
今日 “Coffee” が通じてないだけじゃなく、そのオネエさまにはふだんから通じてなかったってわけで、どうりで時々妙に低い料金を請求されると思っていたが、自分の英語が通じていなかったということだったようだ。
 

2010年7月22日木曜日

学生からの質問

7/21 (水) 晴れのちくもり
アパートで生活する残り日数・・・あと12+3日
 
データ採取を手伝ってくれているUBCの学生からの質問が、しだいに進化しつつあることに気づいた。
以前は、「麻酔時間はどうやって拾えばいいのか」とか、「麻酔方法は麻酔記録のどこに書いてあるのか」といったような、データの採取方法に関する質問が多かった。
 
今日は彼が調べていた患者が、開胸手術中に一側肺換気ではなくHFJVを受けていたために、「HFJVを行なっているということは、患者は全く換気されていないということなのか?」という質問が飛んできた。
彼はHFJV自体を知らなかったので、HFJVが何かというところから説明を始めなければならなかった。
開胸手術中におけるHFJVと一側肺換気との比較ということになると、専門的な知識がどうしても必要になってくる。
 
自分自身は開胸手術を、シングルルーメンチューブとHFJVで乗り切ったことは一度もない。
しかし昨年、テキストに執筆した経験からそういうやり方があること (Eur J Anaesthesiol 2008; 25: 15-21) ぐらいは知っていたので、彼にとって必要な情報はなんとか提供できたと思っている。
 
彼との作業も残すところ1週間半といったところなのだが、彼が学生としてどこまで進化するか、自分の英語での指導力がどこまで伸びるか、スリルがあって楽しみなところではある。
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バンクーバーの花火の様子を、アパートからビデオに収めた。
睡眠不足で疲れていたので、海岸まで出かける元気がなかった。

2010年7月21日水曜日

アパートを出ること

7/20 (火) 晴れ
アパートで生活する残り日数・・・あと13+3日
 
自分が近所のコリアンレストランのことを訊いたことがきっかけとなったのだが、夕飯のあとでコリアンと少し話す機会があった。
その時に知ったのだが、どうも彼は父親の命令で数ヶ月以内には韓国に戻ることになるのだそうだ。
 
以前、彼らが壮大な夢を語ってくれたことがあったので、自分は彼らがこれからもしばらくはここにいるものだとばかり思っていた。
韓流ドラマでは父親の命令は絶対的なもののように見えたが、彼も例外ではなくやはり父親には逆らえないのだろう。
 
フランス人たちはケベックだったかモントリオールだったか忘れたが、8月にはまた別の都市に移って3ヶ月住み、その後フランスへ戻るのだそうだ。
メキシカンは就労許可の取得をめざして勉強に励み、その後は永住を目指すようなことを言っていた。
 
そういう未来の話をしていると彼らと離れるのがさびしいような気もしなくはないが、ここの洗濯・乾燥の環境の劣悪さを思い起こすと、やはり離れないわけにはいかないと思う。
2年目を迎えるにあたって、思い切って環境を変えてしまいたいという気持ちが強い。
 

2010年7月20日火曜日

Pride Parade ご招待

7/19 (月) 快晴
アパートで生活する残り日数・・・あと14+3日
 
UBC 医学部から、「Pride Paradeへの招待」というタイトルのメールが届いた。
Pride Parade というのはいわゆるゲイ・パレードのことだと思うのだが、今年は8月1日に行なわれ、UBC 医学部が初めて参加するといったようなことが書いてあった。
 
そのメールの最初の文言がギョッとする内容で、
「UBC 医学部は、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランス・ジェンダーの教官、スタッフ、学生、および彼らを支援するストレートの人々をサポートします」と書いてあった。
さすがはバンクーバー!
懐が深い!・・・って言うか、そこまでストレートに宣言しなきゃいけないもんだろうか・・・と考えずにはいられない。
 
せっかくバンクーバーに住んでいるのだから、ぜひ Pride Parade には参加してみたいと思う。
バンクーバーが世界に誇る diversity (多様性)の一端を、垣間見ることができるかもしれない。
 

2010年7月19日月曜日

博識なメキシカン

7/18 (日) 晴れ
アパートで生活する残り日数・・・あと15+3日
 
いろいろな仕事がたまってしまい、結局、一日中仕事をしてしまった。
アパートだとなんとなく気が乗らないので、今日も病院へ。
 
夜、メキシカンがまたいろいろなニュースを教えてくれた。
彼は本当にものしりだ。
インターネット空間に残すほどの情報ではないのだが、あとから振り返るときっとなつかしい思い出になるはずと思い、備忘録に残しておくことにする。
 
メキシコ湾原油流出事件は、ふたがかぶさってとりあえずはおさまっているもよう。
しかしメキシカンは絶対どこかから漏れているはず・・・と、疑ってかかっていた。
http://news24.jp/articles/2010/07/19/10163087.html
 
米軍がヘリコプターからイラクの市民を銃撃するという事件があり、それをリークした兵士がいたとのこと。
http://www.youtube.com/watch?v=kEKrja_crlA
 
女性用のバイアグラがあるのだそうだ。
男性用は青で女性用はピンクだと、彼は嬉しそうに語っていた。
http://life-24.net/Biyaku/diflucan.html
 

2010年7月18日日曜日

中国系の写真

7/17 (土) 快晴
アパートで生活する残り日数・・・あと16+3日
 
バンクーバーにはいろいろな国からの移民がいるので、公用語の英語やフランス語だけでなく、さまざまな国の言葉が飛び交っている。
特に中国人が多いことから、中国語を耳にしたり文字を見たりすることが多い。
 
これから書くLiSAの原稿は、そういうさまざまな文化を背景としたバンクーバーならではの医療事情をテーマにしようと思っていたので、今日は取材ということでチャイナタウンやリッチモンドに出かけてきた。
 
写真は中山公園 Dr. Sun Yat-Sen Classical Chinese Gardenの入り口の様子。
http://www.vancouverchinesegarden.com/
http://www.junglecity.com/feature/068/vancouver.htm
こちら側は無料なのだが、隣は何やら展示もされているようで有料のようだった。
 
その後、噂に聞くヤオハンにぜひ行ってみたかったので、リッチモンドまで出かけた。
とは言ってもカナダラインの終点まで行ったわけでなく、Aberdeen Station で降りた。
Cambie をてくてく歩いてヤオハンへ。
いろいろな店の看板を見ると、中国語と英語が併記されているかもしくは中国語のみというところもけっこう多い。
街行く人も、東洋系が多いような気がした。
 
そしてヤオハンの中は、これぞまさしく中国。
フードコートで食事している人たちも、おそらくほとんどが中国人なのだろう。
まず数からして違うからなのかもしれないが、中国人には何か日本人にはない圧倒的なパワーを感じてしまう。
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朝7時20分くらいからいつもの9kmのコースを走り、47分56秒(自己新)だった。
ライオンズゲートブリッジまで24分近くかかったので、前半はいつもより遅かったのだが、そのために逆に後半にバテずに済んだのかもしれない。
  

2010年7月16日金曜日

2年目の手続き

7/15 (木) 快晴
アパートで生活する残り日数・・・あと18+3日
 
先日、バンクーバーに住んでいる日本人の方に、「就労許可の残り日数が少ないと再入国させてもらえないかもしれないから、確認しておいた方がいい」とアドバイスをいただいた。
それで昨日、そのことを秘書さんに尋ねたら、そんな心配は必要がなくて大丈夫だと言ってもらえたのだが、それとは別に2年目のフェローの手続きは必要だという話になった。
もしも自分が就労許可の話をしなかったらフェローの手続きが行なわれないままだったわけで、それはすなわち不法就労というわけで、入国管理官にタイホされかねなかったと思うとゾっとする。
 
今日は秘書さんからいろいろと手続きについて教えてもらったのだが、昨年の手続きのことを全く自分が覚えていないことから、秘書さんにあきれられてしまった。
だいたいビザ自体を自分がもらったかどうかさえも自信がない。
正直なところ、ビザと就労許可の区別もよくわかっていない。
日本人はビザが免除されているような気もするのだが、そのことについてすら自信がない。
 
それで自分の備忘録(このブログ)を参照しようとしたのだが、去年の8月半ばの麻酔科学会のことからしか書かれておらず、それ以前にいろいろな手続きをしたことが記録に残っていないことに気づいた。
パソコンの中にいくらか情報は残ってはいるのだが、自分で言うのもナンだが精度が低そうに感じた。
本来はこういう時のための備忘録なので、この反省をふまえて精度の高い記録を残していかなければならないと感じた。
 
今日はフェロー更新の書類に記入し秘書さんに提出したので、近いうちに教授とかのサインが記入された後で、LMO (Labour Market Opinion) が発行されることになる。
確かこれは、外国人を雇う時に発行されるもので、その人にかわりうるカナダ人がいないからこの人を雇う必要がある・・・云々と書かれていたような気がする。
 
それを受け取ったらWork Permit を入手するために、バンクーバー国際空港またはダウンタウンへ出かけることになる。
社会保険番号も更新する必要があるらしい。
Work Permitを手に入れた後で、医師免許の更新を行なうという段取りのようだ。
まだまだ道のりは険しいが、昨年と違って緊張感は全くない。
 

2010年7月15日木曜日

休みすぎなんじゃない?

7/14 (水) 快晴 
アパートで生活する残り日数・・・あと19+3日
 
昨夜から心配していた診療録だが、今朝見に行ったらちゃんと揃っていた。
すぐに学生を呼び出し、いつものように作業を行なった。
 
今日のうちに木曜日の分の診療録閲覧を申し込んだのだが、いつもの担当者から自動返信メールが返ってきた。
開封しなくても不在だということはわかるのだが、一応中を開けてみると、なんと8月の下旬までバケーションで不在と書いてあった。
思わず目を疑ったが、確かに「8月」と書いてあった。
 
しかたなく代わりの人にメールを出したが、その人からも自動返信メールが返ってきた。
いったい今日は何人休んでいるんだろう。
さすがカナダ! 休み方も豪快だ。
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夏至を過ぎて、あっという間に昼間が短くなってきているのを実感している。
ここのところずっと、朝6時15分頃出かける時はいつも太陽にジリジリ照らされていたのに、今日は建物の影になってなんかヒンヤリしているのに気づいた。
しかも午後9時過ぎになると、少し暗くなりかけてるのがわかるし・・・。
なんかちょっと嬉しいというか、ほっとする感じ。
 

2010年7月14日水曜日

診療録は揃ったのか?

7/13 (火) 晴れ
アパートで生活する残り日数・・・あと20+3日
わけあって、アパートで過ごす日数が3日増えた。
 
右の写真はLynn Canyon の渓流の上流方向を写したものなのだが、上方左にスキンヘッドの男性が見える。
彼があの高さから水に飛び込んだのには、本当に驚いた。
低めの場所にいる少年たちは、バック転で飛び込んだりしていた。
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研究用の診療録を用意してくれるのは火曜と木曜なのに、今日は結局、「診療録が揃った」という連絡が来なかった。
ちょっと気になっているのは、いつも診療録を揃えてくれる女性が、先週の金曜日はいなかったこと。
ひょっとしたら、長い(数週間規模の)夏休みに入ってたりして・・・。
 
平均的なカナダ人だったら全ての仕事を放置して休みに入るということも大いにありうるが、彼女は比較的まじめそうな感じがするので、たとえ休みに入っていたとしても誰かに申し送りしてくれていると信じたい。
日本の常識が必ずしも通じないのは、仕事を計画的に進めようとする上で本当に辛い。
そうは言ってもムダに学生に来させるわけにはいかないので、とりあえず彼には自宅待機を指示しておいた。
 
自分はいつも通り朝7時に行き、診療録の有無を確かめる予定。
その後、学生に連絡をとることにしている。
  

2010年7月13日火曜日

新しいテナント

7/12 (月) 晴れ
アパートで生活する残り日数・・・あと21日
 
東京から休職延長が認められたというメールを受け取った。
これで安心して新しい住まいを見つけることができるし、なんとか冬至までには終わらせたいと思っているデータ採取にも集中できるというものだ。
 
教授がおっしゃる通り、これも大学の臨床のアクティビティが保たれていればこそなのだと思う。
おそらく今日も急患の対応に追われているであろう麻酔科のみなさんに、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
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地下で洗濯機と乾燥機をまわしていたら、しつこく呼び鈴を何度も何度も鳴らしている人がいた。
呼び鈴は地下でしか聞こえないし、管理人はいなさそうなので、アパートの中で気づいているのはどうやら自分だけのようだった。
 
本来は自分が対応する義務はないのだが、あまりにもしつこいので好奇心も手伝ってとりあえず出てみることにした。
電子錠がかかっているドアを内側から開け ”Hi !” とあいさつすると、明らかに相手はビビッた様子でもごもごとあまりうまくない英語で「今日からここで住むことになった」ようなことを言っていた。
 
管理人が帰ってくるまでの間、外で待たせておくのはかわいそうなので、中に入れてあげることにした。
よくよく話を聞いてみると実は日本人で、このアパートをインターネットでさがし出し、夏の間だけ住むことにしたらしい。
去年の自分を思い出してしまった。
 
部屋がいくつあるとか、シャワーやトイレがいくつあるとか、ユニットがいくつあるとか、おまけに洗濯機と乾燥機がひとつずつある(しかない)こととか教えてあげたのだが、どうもあまりピンときていないようだった。
「そんなにたくさんの人が住んでるのに、洗濯機と乾燥機が1個ずつしかないってどういうこと~?」っていう反応を期待していたのだが・・・。
こればかりは、実際に住んでみないとわからないことなのだろう。
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昨日のLynn Canyon の中の渓流(小川)の様子。
水着で中に入っている人もいるのだが、水はすごく冷たかった。
 

2010年7月12日月曜日

Lynn Canyon

7/11 (日) 晴れ
アパートで生活する残り日数・・・あと22日
 
5月にビクトリアに一緒に行った K 君と、今日は Lynn Canyon に行ってきた。
日本語のツアーガイドブックによると、ここは本気を出して全部を歩くと4時間ぐらいの中級者向けコースということになっているが、今日は一部を歩いただけで軽いハイキングにとどめた。
 
↓ これがLynn Canyonのウェブサイトなのだがおそろしく重く、これを開いただけでパソコンのほかの機能が全てマヒしてしまうほどだ。
http://lynncanyon.ca/
 
シー・バスでノース・バンクーバーに渡り、Lonsdale Quay bus loop から228番のバスで終点に向かった。
入り口はいくつかあってわかりにくいのだが、自分たちはバス停から進行方向に数十メートルほど歩いたところの右側にある比較的地味なところから入った。
 
前方には人は誰もおらず、後方からも誰も来ない。
二人同時に遭難したら、誰も助けてくれないのではないかと思うくらいだった。
細い道をしばらく歩いたら吊り橋にたどりついた。
それが上の写真。
どこからわいてきたのかと思うくらいのおびただしい人数が、次から次へと吊り橋を渡っていた。
 
ここの吊り橋はタダなのがいい。
恥ずかしながらいまだにキャピラノには行ったことがないのだが、聞くところによるとあっちは30ドルぐらいかかるらしい。
http://www.capbridge.com/index.html
まあ、自分が東京に30年以上住んだにもかかわらず東京タワーにのぼったことがないことを考えれば、キャピラノに行ったことがないことはたいしたことではないのだろうけれど。
 

2010年7月11日日曜日

部分的な虹

7/10 (土) 晴れ
アパートで生活する残り日数
・・・あと23日 
 
病院から帰ってきたらメキシカンしかおらず、外の共有スペースは誰も使っていなくてがら空き状態だった。
ふだんは部屋の中で夕飯を食べるが、今日はたまたま外で食べようと思いついた。
太陽が傾いてきさえすれば眩しくなく、さわやかな風の中で食事ができるというものだ。
 
外に出てみてすぐに気がついたのだが、ノース・バンクーバーの山腹あたりに細長い虹のようなものが出ているのである(写真左)。
8時半ごろのできごと。
同心円を描いていないようにも思うので、正確には虹じゃないのかもしれないけれど。
メキシカンにも教えたら、写真をバシバシ撮っていた。
 
しばらくするとメキシカンが再び現れ、虹が上方に動いたことを教えてくれた(写真右)。
部分的な虹が動くという話は聞いたことがないので、これは虹じゃないのだろう。
あるいは雲が動いたために、虹の下の方が切れたのかもしれない。
 
「部分的な虹」ということであれば、けっこうインターネットでも見つけることができる。
http://twitpic.com/1dxgvt
ひょっとしたら、彩雲だったのかもしれない。
http://www.youtube.com/watch?v=sc3jJ8ujMMQ&feature=related
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今朝は暑くなると思い7時半ごろ走りはじめたのだが、すでにもう暑かった。
雲の切れ間から太陽が容赦なく照りつけてくる。
いつもの9kmのコースを48分54秒。
途中で止まらなかっただけでも、今日はよしとしよう。
 

2010年7月10日土曜日

蒸し風呂での作業

7/9 (金) 晴れのちくもり
アパートで生活する残り日数・・・あと24日
 
やはり昨日は暑くて寝づらく、5時半に目覚ましが鳴った時は起きるのが本当につらかった。
一人で仕事をするなら二度寝してもいいところだろうが、学生と7時に待ち合わせしているので遅れるわけにはいかず、気力を振り絞ってなんとか起きた。
 
空を見ると雲ひとつない快晴。
今日も昨日以上に暑くなりそうな予感。
すでに心は萎えていた。
 
作業を始めた時はそうでもなかったが、10時頃、診療録を閲覧する地下室がものすごく蒸し暑くなっているのに気づいた。
学生もあっちへウロウロ、こっちへウロウロしており、集中できない様子だった。
 
自分のところもそうだが、学生のアパートもエアコンはないのだそうだ。
1年のうち1週間くらいと言っていたような気がするが、heat wave が続くものらしい。
今年に関してはエルニーニョのせい・・・みたいなことも言っていたかな?
だから今は暑いけどそんなに長くは続かないよと、安心するような一言をもらった。
 
夕方からみるみるうちに曇ってきて、気温が下がってきた。
さすがはバンクーバー。
東京ほど暑さは長持ちしないというわけだ。
 
散髪に行ったらそこのセクシーな女性店主がイラン出身とのことで、イランにくらべればこんなのは暑いうちには入らないとのこと。
イランの夏は摂氏50度くらいまで上がるので、昼間は誰も外に出られないらしい。
(本当かどうかわからないが、昼間に外に出ると「死ぬ」そうだ。)
夕方になるとゾンビのようにみんな外に出てきて、子供たちは水浴びを楽しんだりするとのこと。
 

2010年7月9日金曜日

うだるように暑いんですけど・・・

7/8 (木) 快晴
アパートで生活する残り日数・・・あと25日
 
研究室に行くと、秘書さんたちがようやく夏が来たと言って大喜びしている。
実際、今日の新聞 ”The Province” によると多くのバンクーバー周辺の人たちが夏を心待ちにしていたようで、日光浴をしたり海で泳いだりしているらしい。
http://www.theprovince.com/travel/Summer+kicks+into+high+gear/3249092/story.html
 
それにしてもこの暑さはカナダらしくないと思い新聞をよーく見てみると、昨日は各地で30~35℃まで気温が上がっており、Chilliwackでは90年ぶりに7月7日の最高気温を更新したと書いてある。
日本の8月中旬あたりの道を歩いているだけで気を失いそうな暑さほどではないのだが、ムシムシする感じは日本とよく似ているように感じる。
 
暑い、暑いと言いながら、アパートでメキシカンとビールを飲みながら最新の映画の予告編をパソコンでずっと観てたので、夕飯をすっかり食べ損ねてしまった。
こんなに暑いのにコリアンが、夜の10時半頃になってから熱そうなラーメンに律儀にキムチをたっぷり入れ、鍋から直接食べていたのが信じられない。
 
アパートには暖房設備はあるもののエアコンはないので、昨日はなかなか寝つけなかった。
今日は昨日以上に暑く、ちょっと寝られそうにない。
エアコンをつけっぱなしで寝ることができた日本の暮らしがなつかしい。
 

2010年7月8日木曜日

学生との初仕事

7/7 (水) 快晴
アパートで生活する残り日数・・・あと26日
 
右の写真はようやく撮れた English Bay の日没。
時刻は必ずしも正確ではないのだが、自分の時計では9時4分だったと思う。
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診療録の閲覧手続きに時間がかかり、ようやく今日になってUBCの学生と一緒にデータ採取を行なうことになった。
朝7時にオペ室前で待ち合わせ、そこから例の超オンボロビルの地下へと向かった。
 
ひとつ恐れていたのは、診療録を管理する部署にとっては学生に会うのは初めてなわけで、入場をひょっとしたら拒まれるという事態がありうるということである。
案の定、受付に行ったらいつもの係の人がいて笑顔で迎え入れてくれようとしたのだが、「ここにいるのは UBC の学生で、最近、私たちの研究に加わることが承認されました(ので一緒に中に入れて下さい)」と言ったら、一瞬笑顔がくもって何やらゴソゴソと隣の人と相談し始めた。
 
ところがラッキーなことにそこにいつもメールをやりとりする係員がいて、その人が事情を飲み込んでいたらしい。
まあ何とか無事に、関門を通過することができた。
 
データ採取の要領を英語で説明するのは大変だったが彼はとても理解が速く、こっちが言おうとすることを察しようとさえしてくれた。
さすがは UBC の学生!
頭と顔が良くて背が高くてスポーツマンらしい体型で、リッチかどうかは知らないけれどとりあえず英語はペラペラなわけで、さぞかし女の子たちにもてるんだろうなあ・・・。
 
実際にデータを採らせてみても、わからない点、しかもここがツボだという肝心な点で疑問が生じるとすぐに質問してきてくれるし、日本に持って帰りたいと思ってしまった。
ただ途中でランチに抜けだしたかと思うと、実はちゃっかりとスペイン対ドイツ戦を観に行ってたりと、それなりにちゃんと学生らしさも残している点も、この際だから備忘録に残して置きたい。
 

2010年7月7日水曜日

7ドル超のランチで思うこと

7/6 (火) 雲ひとつない快晴
アパートで生活する残り日数・・・あと27日
 
HSTが導入されてからCity Squareに昼メシを食いに行くのは初めてだったが、税込みのランチの値段が上がっていることは覚悟はしていた。
今日の気分は東南アジア系ランチだったのでそれを注文したら、ふだんは6ドル30~50セントぐらいだったと思うのだが、今日は7ドル4セントもした。
昼メシで7ドルも使うなんて、すごくリッチな気分! (税金の分が高くなっただけなのだが・・・)
 
なんか700円分近く食べてる気分なのだが冷静に計算してみると、トラベラーズチェックを購入した時点での1カナダドルの価値は手数料などを含めて概ね87円なので、7ドルのランチは609円に相当するということになる。
生協食堂の弁当が550円だったことを考えると、609円払ってもこっちの方がいいかな・・・。
「峰」のランチが650円ということを考えても、まあそんなに高くはないということになるのだろう。
 
こっちに来たばかりの頃は税金のことを考えていなかったので、物価の安さに感動したものだった。
1カナダドル100円ぐらいが公平だろうと思っていた。
でもいまや12%の税金を日常的に払っているわけなので、まあ85円ぐらいが妥当な線でしょう。
ちなみに今日の1カナダドルは82.81円
http://www.gaitame.com/market/chart/cad_h.html
 
日本では消費税値上げをチラチラさせたために菅さんの支持率が急落したらしいが、日本国の赤字は先進国の中ではずば抜けているのだから、値上げは避けられないんじゃないかな。
12%とは言わないまでも、7%くらい?
 
「峰」で思い出したが、最近、しそ入りチーズカツを食ってない。
口に入れるとしその香りがして、チーズがとろーりと出てくるやつ。
次に一時帰国した時の優先課題としたい。
 

2010年7月6日火曜日

診療録閲覧の謎

7/5 (月) 晴れ
アパートで生活する残り日数・・・あと28日
 
診療録閲覧を申請してから実際に閲覧できるまで、早い時は半日なのだが遅い時は4~5日くらいかかることは以前に書いたと思う。
このことで自分の予定が立てにくくなるため、最近強いストレスを感じ始めていた。
しかし実はもっとストレスに感じていたのは手伝ってくれるUBCの学生だったみたいで、次に閲覧するのはいつなのかしつこく訊いてくるのだ。
 
前に診療録の閲覧を催促することでうまくいったことがあったので、今日も催促してみた。
すると返事が来たのだが、それには「研究用に診療録を出すのは火曜と木曜と決まっているので今は出せない。先週の木曜はカナダ・デイで休日だったので出せなかった。」とあった。
 
火曜と木曜しか出せないということは初めて聞いた。
それがわかっていたら、最大の効率が得られるような申請のしかたをしたのに・・・。
自分の指導医は少なくともこのシステムを知らないはずなので、自分が彼女たちの英語を聞き漏らしたということはないと思う。
それで彼女たちの部署から来たメールをチェックしてみると、確かに閲覧ができたことを知らせるメールは火曜か木曜に来ているのである。
ぜーんぜん気がつかなかった。
 
しかし今や敵(?)の行動パターンが把握できたので、最大効率を目指して機械のように作業を進めていこうと思う。
そうしないと仕事が本当に終わらない。
今のペースだと、秋分の日を過ぎて冬至になっても終わらないことになっている。
午後4時に日が暮れるあの冬が再び来てもまだ終わっていないなんて、とうてい自分には受け入れることはできない。
 

2010年7月5日月曜日

北の家で飲んだ

7/4 (日) くもり
アパートで生活する残り日数・・・あと29日 
 
右の写真は、カナダ・デイの時にカナダ・プレイスで撮ったもの。
昼間が長いので、花火は10時半からだった。
花火が上がったあとでけむりがもうもうとしているので、意外と花火を写真におさめるのは難しいことがわかった。
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今日は夕方からカナダ人のM君と、Thurlow Street の北の家 GUU で飲んだ。
http://www.guu-izakaya.com/index.html
彼はおでんを食べたことがないというので、大根、はんぺん、ゆでたまご、ちくわなどをからしといっしょに食べさせた。
まあまあ気に入ってくれていたもよう。
 
インターネットで検索すると、この店は評判が高いみたいでかなり混むようなことが書いてあった。
開店直後の5時半過ぎに行ったのだが、確かにすでに満員に近い状態だった。
なんとか座れたけど。
店員がほとんど女性で、ものすごく活気のある店だった。
 
その後、ラーメン屋でまた飲んで9時ちょっと前に別れたのだが、予想していたこととはいえまだ外はかなり明るかった。
何か調子が狂う。
地元の人たちの多くはこの短い夏を心ゆくまで楽しもうとしているらしいのだが、自分としては遅くとも8時ごろには暗くなってくれるとありがたい。
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いつもの9kmのコースを走り、48分24秒(自己新)。
ふだんは前方から来るランナーに手を振ったりあいさつしたりする余裕があるが、今日は全然だめだった。
このペースであと1km(合計10km)走るのは、かなり難しいと思う。
 

2010年7月3日土曜日

税制が変わりました(怒!)

7/2 (金) 晴れ
アパートで生活する残り日数・・・あと31日
 
昼飯にサーモン・テリヤキ丼を食おうと思い、壱番館へ出かけたときのこと。
ふだん6ドルプラス税金30セントなので合わせてその金額を出したら、店員が不満そうに何か言ってる。
 
なんかよく聞き取れないが、最後に ”two” と言っているのはわかった。
しまいに彼はレジの金額を指差したため、6ドル72セントだと言っていたのだということがようやくわかった。
 
「あー、また値上がりしたんだね?」と訊いたら、”No. Tax !” と言っていた。
何のことかよくわからなかったが、レシートを見るとHSTとして72セントと書いてある。
そうだ、すっかり忘れていたが、税制が7月から変わったんだった。
http://www.cra-arc.gc.ca/harmonization/
 
システムはよくわからないが要約するとおそらく、物を買うと今までは連邦政府の物品サービス税(GST : Goods and Service Tax 7%)と州税(PST : Provincial Sales Tax)とがかかっていたのが、これからは一括してHST (Harmonized Sales Tax) になるということなのだと理解している。
 
ブリティッシュコロンビア州はPSTが5%でHSTが12%なのだが、今までGSTがかからなかったもの(例えばサーモン・テリヤキ丼)にまで一括してHSTがかかることになったので、実質的には増税である。
 
なんかくやしい。
こうなったらもっともっと円高になってもらって、HSTの分を取り返してやりたい(輸出産業のみなさん、ゴメンナサイ)。
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昨日のパレードの最後の様子。
このあとでみんながぞろぞろとついて歩いて行った。

2010年7月2日金曜日

カナダ・デー

7/1 (木) くもり
アパートで生活する残り日数・・・あと32日
 
今日はカナダ・デーといって、カナダの建国記念の日みたいなもので、各地でイベントが行なわれた。
休みにもかかわらず昼間は病院でデータ採取をしていたのだが、夕方、アパートのフランス人2人に誘われカナダ・デーのイベントを見に行くことにした。
 
ジョージア・ストリートを通行止めにし、西北から東南方向に向けて夕方7時からパレードが行なわれた。
消防や警察といった公共機関だけでなく、いろいろな国を基盤とした団体もパレードしていた。
残念ながら、日本人らしい団体は見つけられなかったけれど。
 
フランス人の友人2人が合流した後、カナダ・プレイスに出かけたが、困ったことに花火を除くあらゆる催し物は終わっていた。
花火まで2時間もあるしメシでも食おうということになったのだが、なぜかフランス人4人は日本食が食べたいという。
 
「Sushi でも maki (手巻き寿司のことらしい?)でもいいよ」と言うのだが、ランチタイムならともかく効率よく1時間ちょっとでそれなりに食うのは難しいのではないかと思った。
「ラーメンはどう?」と訊ねたら、みんな食べたことがないけど食べてみたいと言う。
それでたまたま昨日、インターネットでチェックしていたのだが、Thurlow St.にあるラーメン屋「弁慶」に連れて行くことにした。
http://ameblo.jp/his-vancouver/entry-10442454430.html
彼らの味覚に合うかどうか、ちょっと自信がなかったけど。
 
自分とフランス人の1人は辛い「赤鬼」を食べ、他のフランス人は「醤油味」を食べた。
箸の使い方がかわいそうなくらい下手だったが、フォークは使わずに頑張ると言う。
ちょっと教えてあげたらけっこううまくなったが、それでも食べるのにすごく時間がかかっていた。
値段も高くないし、満足してもらえたもよう。
良かった、良かった。
 
花火のために大勢の人がスタンレー・パークに向かって座っていたので、自分たちも同じように座って待っていた。
ところが花火が上がったのはノース・バンクーバーの方向で、自分たちを含む数百人以上の人たちが一気に場所を移動していた。
以前に来たことがある人たちは、最初から正しい場所で待っていたのだと思う。
 
パレードのはじまりの様子をビデオに撮ったので、備忘録に残しておく。
 

2010年7月1日木曜日

海外メディアの厳しい目

6/31 (水) 晴れ
アパートで生活する残り日数・・・あと33日
 
バンクーバーにいると職場には日本人が一人もいないだけに、自分が日本人だということを強く意識することが多い。
サッカーに関しては、日本にいる時はワールドカップだからといって日本代表を熱烈に応援するということもないのだが、今は逆にまわりが誰も関心を持っていないので、自分だけが日本人としてインターネットで中継を観ながら一喜一憂することになる。
 
そんな中で、W杯サッカーで日本はパラグアイに敗れ、残念ながらベスト16に終わった。
国内の新聞を見ると、「お疲れさま」とか「ありがとう」みたいな論調が多いように思う。
http://www.asahi.com/worldcup/japan/KYD201006300005.html
http://www.yomiuri.co.jp/wcup/2010/news/japan_2/news/20100701-OYT1T00440.htm?from=main2
 
海外で一人で暮らしていると自分としては、そういう日本人の頑張りに勇気づけられることが多い。
遠く南アフリカから元気をありがとう・・・みたいな感じで、おそらく多くの人がそうとらえていたのではないかと思う。
 
ところが本日の新聞 ”The Province” は、そういうちょっとした郷愁に似た気分を吹き飛ばす辛らつな内容で、思わず目を疑ってしまった。
http://www.theprovince.com/Fans+lose+battle+nerves/3219131/story.html
パラグアイ戦に関する痛烈な批判で、特に日本に関して、「攻撃に力強さが感じられない (There were few signs of Japan’s attacking verve …)」とか「岡田監督の戦略は息苦しくさせるような抑圧的なもの (… his tactics appeared set to stifle.)」などと書いてあった。
 
残念ながら自分はサッカーが得意ではないので、自分の意見が持ちにくい。
誰の論評が正しいのか、サッカーに関しては正直なところよくわからないのだが、あまりにも国内とは対照的な意見が載っていたので、備忘録にぜひ載せておきたいと思った次第。