2011年1月31日月曜日

ついに有料化 --- 英会話のウェブサイト

1/30 (日) 晴れ
 
インターネットで英会話のトレーニングを自らに課していることは、以前に書いたと思う。
カリフォルニアに住む叔父に勧められて始めてから3年弱経つのだが、Smart.fm (最初は iKnow! という教材だった)というとてもよくできたウェブサイトで、無料だというのが最大の特徴だった。
 
ところが昼間それをやろうとしたら、終了のお知らせと書いてあったので驚いた。
http://smart.fm/
Smart.fm は終わるかわりに、名前を iKnow! に戻して有料サービスを提供するらしい。
 
バンクーバーに来てからの英会話の知識の伸びのうちの9割以上は、Smart.fm によるものだったと思う。
そこで覚えた知識を実際に英会話で使うことで、少しずつ定着することができつつあると感じる。
 
有料化はさびしい限りだが、今まで開発を重ねながらよく無料で開放し続けてくれたと思う。
バンクーバーでの生活を支えてくれて、感謝の気持ちでいっぱいだ。
ほかのユーザーとくらべても自分はかなり使いこんでいる方なので、有料になっても使い続けるつもりでいる。
 

2011年1月29日土曜日

アルコールの効果

1/28 (金) くもりのち雨
 
ブラジル人店子の P さんが、今日はなぜかワインとビールを買ってきてくれた。
夕食では赤ワイン1本を3人であけ、とてもいい気分になった。
 
酔っ払ったからかもしれないが、今日の P さんはとても饒舌だった。
英語も昨日までとはずいぶん違うような気がした。
本当はしゃべれるのに、今まで遠慮していたのだろうか?
 
彼はいろいろと質問を用意していたみたいで、「なぜカナダに来たのか?」とか、「ずっとここに住むのか?」とか、「家族はこっちにいるのか?」(いないから下宿しているのだが・・・)とかいろいろと訊かれた。
 
そういうわけで少しは P さんとは仲良くなったような気がしたのだが、彼は就寝時刻がおそろしく早く、今日もさっさと部屋に引きこもってしまった。
午後 10 時前後にはいつも大いびきが聞こえてくるので、9時過ぎには寝ているものと思われる。
 

2011年1月28日金曜日

歯のトラブル

1/27 (木) くもり
 
診療録保管庫に行く前に、いつも近くのトイレで用を足すことにしている。
今日はそこで手を洗っていたら、口の中に何かが落ちる感触があった。
 
まるで歯にはさまった肉が落ちたような感じなのだが、肉よりも明らかに硬かった。
朝から肉は食べないので、肉が歯にはさまっているはずもないし。
 
いやな予感がしたのだが、口から外に出してみると歯の詰め物だった。
英語では “filling” と言うらしい。
これでは歯医者に行かざるをえない。
困ったものだ。
 
それで保険契約している AIU に問い合わせてみた。
ヒューストンにある事務所は話し中だったので、明け方だとは知りつつも東京の事務所にもかけたりしてみた。
ヒューストンとはその後話すことができたのだが、やはり自分の加入している海外旅行医療保険は歯科診療をカバーしていないとのこと。
がっかりしたが、バンクーバーの日本語の話せる歯医者は紹介してもらうことができた。
 
その後、Granville 通りの歯科医に電話し、週明けに予約を入れた。
かなりぶっきらぼうな女医さんだが、流暢な日本語なのでコミュニケーションに困ることはないだろう。
支払いが心配だが、クレジット・カードは受け付けてくれるらしい。
いくらかかるか想像すらできないのだが、100 ドルぐらいで勘弁してくれるとうれしい・・・。
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ついでながら、昨日のまずいケーキはやはり Safeway のものだった。
「やっぱりまずかった?」と言いつつ、大家さんはそのケーキをブラジル人にすすめていた。
英語がわからなくても異様な雰囲気は察知できるらしく、賢明なブラジル人は決して食べようとはしなかった・・・ことも、備忘録に残しておきたい。
 

2011年1月27日木曜日

食物リサイクル工場

1/26 (水) 雨のちくもり
 
黙っていればわからないものを、ウチの大家さんは食糧の出所を正直に話してくれる。
昨日、大家さんが大量に食物を持って帰ってきたのでどうしたのかと思ったら、マリーン・ドライブのスーパーストアで買い込んできたとのこと。
 
まあそれだけなら良かったのだが、ついでに友達の家でチョコレートケーキをもらってきたのだそうだ。
正確に言うと、大家さんの友達があまりにもごってりとしたチョコレートケーキにうんざりとして捨てようとしていたのを、チョコが好きな店子(筆者のこと)がいるのでわざわざもらいうけてきたらしい。
 
昨日は食べなかったのだが、今日は食べるようにせっつかれて口をつけてみた。
これがまずいのなんのって、決して日本では食べない味で、Safeway のケーキなんじゃないかと直感した。
カナダ人が捨てようと思ったくらいだから、日本人の口に絶対合うはずがないということを、自分の身体でもって実感して学んだというわけだ。
これは確かに捨てるべきだった・・・。
 
良かれと思ってなのか単に食費を節約する意図なのかわからないが、こんなふうに時々大家さんは食糧を変なルートで調達してくる。
今まではさして不自然に思わずに、食物リサイクル工場(あえて「残飯処理工場」とは言わない)のようにノルマをこなしてきたが、あまりまじめに処理(食べる)せずに適当に右から左へ処理(捨てる)すべきかと感じた。
 
しかし、食べ物を捨てようとするたびに、「食べ物を捨てると目がつぶれる」とか「お百姓さん(兵隊さん)に申し訳ない」とか言っていた祖母を思い出す。
戦後20年以上経っていたとはいえ、高度経済成長の陰で戦後の傷跡を引きずっていた(上野には軍服を着て片腕のない物乞いがいた!)時代に教育を受けてしまったがために、すんなりと食べ物を捨てきれないのがうらめしくもある。
 

2011年1月26日水曜日

逆の気遣い

1/25 (火) くもり
 
おとといの日曜日に、ブラジルから新しい店子 P さんがやって来た。
自分とほぼ同年代で、小学生の子供もいるらしい。
1ヶ月間、ダウンタウンの英会話スクールに通うことになっている。
 
初日に会った時は P さんはかなり緊張していたのか、なかなか笑顔を見せてくれなかった。
今日で3日目なのだが、賄いつき下宿生活に少しずつ慣れてきたように思える。
 
自分が人のことをとやかく言えるレベルではないのだが、P さんの英語もお世辞にもうまくない。
最初は中級クラスという認定を受けたらしいが、明日、初級への降格を自ら志願するらしい。
P さんはかなり知的な職業に就いているので、降格を決意するには彼のプライドが邪魔したかもしれないが、自分としては彼の潔い態度に感銘せずにはいられなかった。
 
また、P さんの英会話学校の生徒は若者ばかりみたいなので、友達作りも大変かもしれないな~などと、よけいなことだとは思いながらも気になってしまう。
もっとも彼の英会話学校はブラジル人ばかりらしいので、マイノリティとしての孤独感は味あわなくてすむみたいだが・・・。
 
自分が彼に英語で話すことはほとんど通じていなかったということに、昨日初めて気づいた。
大家さんを見習って、ゆっくりわかりやすく話すように心がけることにした。
今までずっとまわりに英語がうまい人しかいなかったので、いろいろな意味でけっこう変に気を遣うことが多かったが、逆の立場になってもそれはそれで気を遣うものだということがよくわかった。
 

2011年1月24日月曜日

リスニング力 --- 少し向上しました

1/23 (日) くもりのち晴れ
 
日曜日夜9時からは、決まってテレビで “Desperate Housewives” を観ている。
http://shows.ctv.ca/DesperateHousewives.aspx
ひとつの通り沿いに済む近所の奥サマたちが、身近で起こるいろいろな事件に一喜一憂するドラマである。
それぞれの家庭は一見平穏なようなのだが実は苦労が絶えないみたいで、平凡に生きていくのって大変なことなんだな~と、妙に感心してしまう。
 
なぜか今週は新しい展開ではなく、以前の再放送だった。
ここに引っ越してきたばかりのころに観た覚えがあるので、たぶん去年の9月ぐらいだったんじゃないかと思う。
 
以前に観た内容なので理解が進むのは当然だが、今回は以前は理解できなかった会話がほんの一部だが、手に取るようにわかった。
例えば、Gabrielle がナースステーションにいた看護師と口論するシーン。
今回は、看護師が両親の血液型と子供の血液型とが合わないことから、養子縁組したと勘違いしたということが本当によくわかった。
5ヶ月でリスニング力が向上したことが実感できた。
 
ただそうは言っても基本的には早口なドラマなので、ニュースよりもずっと難しいことが多い。
Gabrielle はもちろんのこと、Lynette や Bree もマシンガンのようにしゃべるので、ついていくのが大変だ。
テレビドラマだから少しはわかるのだが、ラジオだったら絶望的だと思う。
 

2011年1月23日日曜日

乗車券拝見 --- 時間のムダ

1/22 (土) 晴れのちくもり
 
日本語学校からの帰りにバスを待っていたが、なかなか来なかった。
15分以上待ってようやく来たバスには、いかめしい黒い制服を着た男が運転手のすぐ後ろにいて、運転手といっしょにバスのチケットを確認していた。
警察官ではなく、Translink に雇われた警備員のようなものだと思うが・・・。
 
バスが Hasting Street から Victoria Street に入りしばらくしてからだと思うが、バスがバス停に止まってからなかなか動き出さなかった。
おかしいと思っていたら、誰も逃げ出せないようにということだと思うのだが、ドアを閉めた状態のまま黒い制服の男が「チケットを見せろ」と2両編成のバスの前から後ろまでくまなく見て回っているのがわかった。
 
自分は最後尾の中央に座っていたのだが、隣に座っていたおそらく十代半ばの少年のチケットが有効期限切れ(乗り換えなどを含めた発行からの時間が経ちすぎたという意味だと思うが)だとのことで、バスから降ろされていた。
特に罰金を払わされたような感じはなかった。
しかも奇妙なことに、そのチケットを制服男がわざわざ少年に受け取らせていた。
 
バンクーバーのバスではこういうことがあるという話を前に誰かから聞いたことがあるが、本物を見たのは今日が初めてだった。
運転手が確認した時点で乗車券がOKなら、そのまま乗っていても良さそうなものだが、乗車中に有効期限が切れるとだめらしい。
 
そのバスから降りると、同じ路線のバスがさらに2台、数珠繋ぎになってやって来るのが見えた。
乗車券の確認に時間を割いているうちに、あとから来たバスに追いつかれたのだろう。
まったく時間のムダ以外の何物でもないように感じる。
 

2011年1月21日金曜日

研究を伝えること

1/20 (木) 雪のち雨
 
学会発表にしても論文投稿にしても、研究内容を正確に他人に伝えるのはきわめて難しい。
誤解されることは日常茶飯事で、致命的な誤解がもとでリジェクトされることは決してまれではない。
全てをうまくいかせるためには研究内容が優れているのみならず、高いコミュニケーション能力が必要とされる所以である。
 
最近 PubMed に載っていた論文で、自分の論文を誤って解釈して引用していたのを見つけた。
放置しても自分が損するわけでもないのだろうが、自分の中ではこだわりのある領域の研究だったので、誤りを指摘するためにエディターあてにレターを書くことにした。
 
英文は例によって自分の指導医にチェックしてもらった。
自分と同じ領域を専門に持つ指導医がいると心強い。
 
・・・と思ったのもつかの間、でき上がった添削論文を読んでみて、なんと自分の指導医が研究の流れを大きく誤解していることに気がついた。
一緒に教科書や総説を書き、今までに何度もディスカッションをしているのに・・・である。
自分の研究を理解されているというのは、ひょっとしたら単なる思い込みだったのかもしれない。
 
基本的に自分に落ち度があるとすれば、自分の指導医を理解させられずに、世間一般の麻酔科医を納得させられるはずがない・・・というわけで、さらなる努力が必要だということになるだろう。
自分のコミュニケーション能力に強い疑いを持つとともに、もう少し丁寧な仕事を心がけるようにしようと思った一日。
 

2011年1月19日水曜日

覚醒時の視覚異常

1/18 (火) くもり
 
夜、ふと目が醒めると、異常な物が見えることがある。
それらは時によって異なり、緑色のオーロラのような膜だったり、赤いゆがんだ時計が宙に浮いていたりする。
昨夜は宙に浮いたテーブルに、小型の象が乗っかっていた。
 
以前オーロラや時計が見えた時は幽霊の類かと思い怖れたこともあったが、昨夜はなぜか落ち着いていて、迷わず起き出し部屋の灯りをつけた。
あたりまえだがテーブルも象も実在せず、幻だったことをしっかりと確かめた。
 
灯りをつけてトイレに行って用を足すのは重要なことで、現実と夢とを区別するのに役に立つ。
というのは、自分の経験から現実と夢との境いめはかなり微妙なのだ。
 
以前、オンコールにもかかわらず寝過ごしてしまった夢を見たことがあるのだが、その時は夢の中で当時自分が使っていた au のケータイの LED が青色に点滅していたのを鮮明に覚えている。
(青色に点滅していたのは、当直医からの呼び出しがあったにもかかわらず、応じられなかったことを示している)
 
実はその夢を見たのは実際のオンコールの日で、目が醒めた瞬間、本当に寝過ごしたのか夢だったのかわからず混乱してしまった。
現実世界ではケータイは点滅しておらず、そのことから辛うじてそれが夢だったと判断することができたのだ。
(以前、オンコールにもかかわらず寝過ごしてしまったことが本当にあり、それが精神的トラウマとなってそういう夢を見たものと思われる)
 
今回の象も以前のオーロラや時計も、真っ暗な状態で目覚めた時に見たものである。
だいだい色の常夜灯を点けているときには見たことがない。
また、全て目が醒めた時であり、眠りに陥るより前にそういう異常現象を見たことはない。
 
網膜や角膜などの光学系にそういう異常が起こるとは思えないので、したがって全ては情報を統御する脳のなせる技なのだろうと勝手に結論づけている。
麻酔の覚醒時に異常現象を見たという報告があるのかどうか知らないが、ひょっとしたらすでに調べられていることかもしれないけれども、もしまだだったらまじめに研究してみるとおもしろいかもしれない。
部屋が明るいかどうかによっても、結果が変わるかもしれないと思っている。
 

2011年1月18日火曜日

ガチで? って英語で言われても・・・

1/17 (月) くもり
 
少しは英語ができるようになろうと思い、インターネットで英語の勉強をしていることは前にも書いたと思う。
その中で、最近おもしろいのを見つけた。
TOEIC のリスニング対策のコンテンツなのだが、アメリカ英語のみならず、英国・オーストラリア・カナダの英語も対象になっている。
 
やり始めて気づいたのだが、カナダ英語が圧倒的に簡単で聞き取りやすい。
おそらくくせがないからなのだろう。
ふだんは必ずしもカナダに長く住んでいる生粋のカナダ人の英語に曝されているわけではなく、時には中国やアジアからの新しい移民(一世)の英語を聞かさせられているので、自分がいわゆるカナダ英語に慣れたかどうかは微妙なところだと思う。
 
それじゃあなぜいまだに英会話を聞き取れないのかというと、思いっきり人のせいにしているし自分のリスニング能力は棚に上げておくが、カナダ人がきちんとしゃべっていないから(?)なのではないか、と思っている。
現に、ニュースキャスターやアナウンサーの言うことはだいぶわかるようになったし・・・。
 
なぜそう思うようになったかというと・・・。
最近、ちょっとブームを逃してしまった感があるのだが、日本から持ってきた本で「桐島、部活やめるってよ」(朝井リョウ著、集英社)を読んでいる。
さまざまな高校生の生活を描いているのだが、これがまたオジサンにはかなり読みづらい。
 
まず本の最初で、「え、ガチで?」というセリフが出てくる。
この「ガチ」という言葉がわからない。
ヨメさんと息子の解説によると、”Are you serious?”  というような意味らしいのだが・・・。
ガチンコのガチだろうか?
 
それから「ミサンガ」?
手首につける色とりどりのものってなんだ? って思いつつ、「ミサンガとは」ってグーグルするのはもどかしいし、なんか情けない。
 
「マジで」とか「キモい」とか、さすがに日本語ならこれはわかるけど、こういうのに相当する英語でしゃべられたら絶対にわからないだろう。
自分にとっては50代以上の世代が話す英語がわかりやすいのは、そういう言葉を使わない傾向にあるからなのだろうと思っている。
 

2011年1月17日月曜日

Indoor tennis @ Coal Harbour

1/16 (日) 雨のちくもり
 
ダウンタウンのコミュニティセンターで行なわれるインドア・テニスに久しぶりにサイン・アップしたので、雨模様の中だったがコール・ハーバーまで出かけてきた。
オリンピックのために去年の年明けはなかったので1年以上あいてしまったが、コーチは自分のことを覚えていてくれたようだった。
 
参加者は自分も含めて定員いっぱいの6名で、基礎的な練習をしたりミニ・ゲームをしたりして楽しんだ。
日本のテニス・スクールのビギナークラスかその上ぐらいに相当するレベルだったと思う。
前回会った人もいたが、全体的にレベルは上がっていたように思う。
 
ジョギングは汗を流せて気持ちいいが、単調な上に雨だとチトつらい。
やっぱり冬は屋内スポーツがいいと思う。
 
以前はコミュニティセンターのすぐそばに住んでいたので、テニスのあとはすぐ帰っていたが、今日はコール・ハーバーを散歩しつつ Waterfront Station に向かった。
飛行艇が飛んでいるのは今までに何度も見ているが、着水するところを初めて見た。
止まっている時は水の上でガクンガクンとすごく揺れていて、船酔いしてしまいそうな気がする。
 

2011年1月15日土曜日

不毛地帯のはずが・・・

1/14 (金) 雨のちくもり
 
先週の土曜日に日本語学校で貸してもらった「不毛地帯」の DVD を観ようとしたのだが、ノートパソコンの調子が悪くて全然ダメだった。
 
まず、CD/DVD ドライブにディスクを入れても何も起こらない。
マイコンピュータから CD/DVD ドライブをダブルクリックすると、「I/O デバイスエラー」と表示される。
リージョンコードのせいかもしれないと思ってカナダから日本に戻そうとしたが、それもうまくいかなかった。
 
インターネット上には同様の相談がたくさん載っているが、どの答えも解決には結びつかなかった。
しかたがないのでシャープに連絡したが、「修理・点検の対象になります」というありきたりの不毛な返事しか得られなかった。
 
パソコンを期待通り動かすためにいろいろ苦労させられることがあるが、たいてい徒労に終わってしまう。
まさに不毛な時間を過ごしたような気がしてならない。
 

2011年1月14日金曜日

Blood Utilization Program

1/13 (木) 雨のちくもり
 
昨日は正月明けで初めての講演会があった。
ここの病院には Blood Utilization Program (略して “BPH”)というのがあり、同種血輸血を避けるような試みが行なわれているのだそうだ。
 
ヘモグロビンが 125 g/L 以下の患者、あるいは輸血を拒否する患者をあらかじめ担当科から紹介してもらい、経口鉄剤投与、鉄剤静注、EPO投与、あるいはこれらの組み合わせを行なう。
(どのくらいかメモしそこなったが)エホバの証人の割合がけっこう高かった。
 
手術までに 10~25 g/L 程度のヘモグロビンの上昇が得られる。
対象手術は整形外科(椎弓切除術、TKR、THR)が中心だが、心外や子宮筋腫摘出術でも行なう。
 
手術中はセルセーバ、トラネキサム酸投与、希釈式自己血輸血を行なう。
セルセーバの使用頻度は増えており、1例あたり赤血球輸血2~3 Uを節約できているらしい。
整形外科領域では、抗線溶薬が輸血量を減らすのに有効だというペーパーがたくさんある。
 
心外に関してはBUPの有無に関わらず 70~80 % の症例で輸血が行なわれており、BUP の十分な効果は認められていない。
 

2011年1月12日水曜日

充電式カイロ

1/11 (火) くもりのち夜から雪
 
日本から持ってきた充電式カイロを使ってみた。
http://www.elaice.jp/
ノートパソコンのUSB電源につなげると、2時間ほどで充電できる。
 
胸ポケットにすっぽり収まるサイズなので、通勤中や仕事中も胸元がポカポカと温かい。
手がかじかんだ時は握っていると、じんわりと温まってくる。
説明書の通り、3時間ほどで充電が切れてしまった。
 
明日はUSB電源につなぐコードを忘れずに持って行くつもり。
明朝までに雪がかなり積もりそうな勢いなので、カイロが大いに役に立つと思う。
 

2011年1月11日火曜日

米国へのファックス

1/10 (月) くもり
 
今年も IARS からアブストラクトの査読をするように依頼があった。
例年だとメールで返事をするだけなのだが今年はそのプロセスがやや複雑で、ファックスで希望分野を知らせるほか、インターネット上でプロフィールを更新しなければならない。
 
それで先日、そのファックスをオフィスから送ろうとしたのだが、思いがけず苦労してしまった。
自分の理解としては 011-(国番号)-(電話番号)、つまり IARS の事務局の場合は 011-1-415-296-6901 でいいはずだと思っていたのだが、何度やってもうまくいかない。
 
困っていたら麻酔科の教授(数え切れないほどたくさんいる教授のうちの一人)がたまたまファックスを受け取りに来たので、教えを乞うた。
どうやら米国の場合は、国際電話を示す “011” はいらないとのこと。
1年以上もカナダに住んでいながら、ファックスの送り方もよくわかっていなかったとは恥ずかしい限り・・・。
 
隣国だからなのかもしれないが、米国はカナダにとって外国でありながら、ファックスに限らず扱いが他の国とは異なることがしばしばある。
バンクーバー国際空港の入り口は、国内行き、米国行き、米国以外の外国行きの3つに分かれているし、米国行きの場合は空港内で入国審査が行なわれる。
 
米国はカナダにとって「親友」なのかもしれないし、ひょっとしたら「ジャイアン」みたいな存在なのかもしれない。
 

2011年1月10日月曜日

異臭アリ

1/9 (日) 晴れ
 
久々にいつものコースを走り、1時間1分45秒。
体重が増えたせいか、いつもより息が切れるような気がする。
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K君の行動はさらに理解不可能なものになり、いよいよ大家さんの機嫌が悪くなってきた。
例えば、ウチでは夕食が必要ではない時は当日の17時までに申し出るルールになっているが、K君はそれを守ろうとしない。
 
今日は大家さんの方からK君に夕食が要るかどうかを直接尋ねたのだが、彼は夕方に在宅しているにもかかわらず夕食は不要だと言う。
育ち盛りなのになぜだろう?
 
それでも今日は大家さんの親戚の子供たちが来ており、無邪気にも彼らがK君の名前を大声で呼んだものだから、彼は夕食には参加したけれども・・・。
その親戚の子供たちの食事のマナーが最悪だったことも手伝い、大家さんの機嫌がいよいよ悪化していくのが手に取るようにわかった。
 
気になるのは、K君の部屋の前を通る時に化学物質のような強い匂いがすることがあることだ。
匂いとはいっても不快なものではなく、むしろさわやかな香りといったほうがいいのかもしれない。
マリファ● とは明らかに異なる。
 
問い質すのもおかしいし、大家さんに報告する性質のものでもないと思うので、次に会ったらさりげなく訊いてみようと思う。
薬物中毒の街・バンクーバーで、彼が変なことを学んでいないことを祈るばかり。
 

2011年1月8日土曜日

少年の語学留学

1/7 (金) 雨のち晴れ
 
ロシアから15才の少年K君がバンクーバーに語学留学に来て、店子の一人としていっしょに下宿生活をしている。
ロシアでは義務教育をさぼってもいいのだろうかとか、ひょっとしたら長い冬休み中かもしれないとか、クリスマスとか正月ぐらいは親元にいた方がいいのではないかとかいろいろ考えさせられてしまうが、あんまり干渉しても良くないだろうと思ってそういうことについては黙っている。
 
同じ店子の立場とはいえ、中学生の年代とはやはり話があわないし、正直なところつきあいづらい。
差しさわりないことを質問しても「わからない」とか「まだ決めてない」といったつまらない返事しか返ってこないし、行動パターンも理解できないものが多い。
 
今日はカナックスのゲームがあるとのことで、昨夜の時点ではK君はGMプレースに観に行くようなことを言っていた。
チケットは持っていないが、ダフ屋から買うとのこと。
ゲームが始まってから交渉すれば100ドル程度で安く買える(!)とか、最初から100ドルしか出さないと交渉すればダフ屋がゲーム途中の適当な時期に売ってくれるというようなことを言っていた。
なんか妙に世慣れているが、これが世間の15才レベルということなのだろうか?
 
今日は大家さんが出かけてしまったので、店子だけで夕食を食べることになった。
「今日は大家さんがいないから、好きな時間に夕食を食べてもいいんだよ」と声をかけたら、その直前までは夕食を食べそうな雰囲気だったのに、突然シャワーを浴びて出かけて行ってしまった。
 
自分には責任はないのだし放っておけばいいのかもしれないが、自分の子供と同じ年代だと思うとどこで何をしているのか気になってしかたがない。
彼の行動を見ていると、たとえ若いうちの語学留学が魅力ある選択だとしても、一人前の行動ができないうちは子供を海外へ単独で放り出すべきではないと考えずにはいられない。
 

2011年1月7日金曜日

予想通り・・・雨のバンクーバー

1/6 (木) 雨
 
臨時便エア・カナダ2004便が15時出発だったので12時前には成田空港に着いたのだが、その時点でカウンターの前にはすでに長蛇の列ができ上がっていた。
ホテルに泊まっていた乗客が、いち早くシャトルバスに乗って到着していたのだろう。
自分のチェックインが済んだのが13時15分ごろだった。
 
14時半には搭乗が始まるはずだったのだがかなり遅れ、離陸したのは17時をはるかにまわっていた。
隣の席の客はもともと今日の19時のバンクーバー行きに乗るはずだったのだが、旅行会社から今日も定期便が欠航になるとの連絡を受け、急遽15時の臨時便にふりかえたとのこと。
 
伊丹から羽田、成田へとかけつけ、チェックインの列に並んだのが14時50分だったそうだ。
そういう客が多かったから、搭乗が大幅に遅れたのだろう。
2日続けて欠航っていうのは尋常なことではないように感じる。
 
今日も成田は日本晴れだったが、着陸直前にブラインドを開けてみると灰色の雲の中で、気分がどんよりとしてくるのがわかった。
予想通りバンクーバー国際空港は雨で、ふだん見慣れた景色とはいえ、晴れが2週間続いた日本から戻ってくると本当にガックリする。
 
家に着くと、部屋のドアノブにサッカーのユニフォームが引っ掛けてあるのに気づいた。
どうやらブラジルへ帰った R 君の置き土産らしい。
R 君が予定より早く帰ったために、結局、会えずじまいになってしまったのが残念。
 
昼寝をしてから夕方銀行へ行き、トラベラーズ・チェックを換金した。
口座を持っているTD Canada Trust で換金する時は、BC Identification Card を見せさえすれば、パスポートの提示は不要らしい。
運転免許証を持たない者にとっては、BCID は必需品のようだ。
 

2011年1月5日水曜日

欠航でした・・・

1/5 (水) 晴れ
 
いつものように成田スカイアクセスの一般特急で空港へ行き、エア・カナダのカウンターで順番待ちしていたら、「バンクーバー行きは欠航になりましたぁ・・・」といったようなアナウンスが聞こえてきた。
 
一瞬、聞き間違えかと思ってキョロキョロしてしまったが、自分の後ろに並んでいた人がなぜかちょっと情報を持っていて、確かに欠航になるらしいということ、(誤った情報だったようだが)天候の都合らしいこと、他の航空会社もバンクーバー行きは止まっていること、手続きに関してはカウンターで行なわれるのでこのまま待つしかないといったようなことを教えてくれた。
 
エア・カナダの職員は右往左往といった感じで、なかなか手続きは行なわれなかった。
1時間ちょっと待ってから少しずつ列が進み始め、手続きが行なわれるまでに結局トータルで2時間以上待つことになってしまった。
職員の説明によると、機材の都合で欠航になったとのこと。
 
バンクーバーから成田への飛行機が到着していないので、こっちから出発することもできないとのことだった。
近隣ホテルのバウチャーをくれるということで、どうも夕食や朝食も負担してくれるみたいだったが、家まで1時間ちょっとで帰れるのでホテルは断った。
自分ちの晩メシの方がずっといいし、家でゆっくりと風呂につかりたいし、もうあとたったひと晩だとしても家族と一緒に過ごしたいものだ。
 
成田空港第一ターミナル南ウィング出発便が載っている電光掲示板に40便分のリストがあって、それらが次々とアップデートされていくのだが、唯一、エア・カナダのバンクーバー行きだけが赤字で “CANCELLED” と表示されていたのが印象的だった。
 

2011年1月4日火曜日

ブログと連載の反応

1/3 (月) 晴れ
 
年末年始は日本で過ごすということを周囲にはあまり知らせていなかったが、今年もたくさんの年賀状をいただいた。
その中でも特に麻酔科関係の先生方からは、「ブログ読んでます」とか「LiSA の連載読んでます」といった一言が書き添えてあるものが少なくなく、自分としてはとてもありがたく、また、勇気を得ることができた。
 
もともとは日記帳のつもりで毎日のできごとを書き始めたものだったが、インターネット空間に置いておくことで、内容が役に立っているとは思わないが、書き手から見た場合に友人や同僚とのつながりには役に立っているようだ。
 
まもなく自分の冬休みが終わる。
日本(とは言っても関東地方)の寒さはバンクーバーとは違い、1日の中でメリハリがあることを実感した。
 
ここ1週間は晴れていることが多いので、夜は皮膚を切るような鋭い寒さを感じる一方で、昼間はポカポカしている。
太陽が燦々と照っている時の気持ちよさと言ったら極楽としか表現のしようがなく、日本の住みやすい一面をまたひとつ見つけたように思う。