2010年4月1日木曜日

脳神経外科における高張食塩水投与

3/31 (水) 晴れ
 
今朝の講演会は、脳神経外科における高張食塩水投与に関するものだった。
ごくごく簡単に、備忘録としてまとめておく。

適応には(一般的な)低ナトリウム血症、脳浮腫、post SAH hyponatremia が挙げられる。
ボーラスでは 3% 食塩水を 5 cc/kg 投与する。
ゆっくり補正する時は infusion が有効。

症候性の低ナトリウム血症があって、高張食塩水が投与されている状態で手術室に患者が入室した場合は、急に止めてはいけない。
3% 食塩水を 30 ml/hr 程度で持続する。

合併症としては輸液過負荷、高クロール血症、けいれん、昏睡、central pontine nyelinolysis などが起こりうる。
20% マンニトール (1098 mOsm/L) と 3% 食塩水 (1024 mOsm/L) の比較がしばしば行なわれるが、高浸透圧療法 (hyperosmolar therapy) としてスタンダードなのは今もマンニトールの方である。

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