2009年8月30日日曜日

クワガタの養子縁組

バンクーバーに行っている間、家で飼っているクワガタが心配だ。
もともとは息子が同級生からオオクワガタのつがいを2年前にもらってきたのがはじまりだが、今では卵から孵ったのが幼虫~成虫が8匹ほどいる。

ウチは家族が基本的に昆虫が好きでないので、自分が全て面倒を見ている。
自分がバンクーバーに行ってしまったら、いったい誰が面倒を見るのだろう・・・。
そう考えると、不安で仕方がない。

今日は柔道場の飲み仲間でもあるMさんに、クワガタのオスとメスを1匹ずつもらってもらった。
明日はふだんお世話になっている秘書さんに、やはり2匹ほどもらってもらうつもり。

それにしてもカブト虫とちがって、クワガタって羽化する時期がまちまちなんだよねえ。
今日、土を掘り返してみたらまだ幼虫なのがいて、目があってしまってあせってしまった・・・。
幼虫もあせっていたようにみえた。

2009年8月29日土曜日

最後の柔道

3年前から近所の柔道場に通っているが、今日が自分も息子も最終日となった。
自分は1ヶ月ぶりに子供たちと会ったのだが、合宿を終えてすっかりみんなうまくなっているのにとても驚いた。

特に、6年女子の2人。
小外刈り、体落しが見違えるくらいうまくなっていた。
まさにこれって 「男子(この場合は「女子」)三日会わざれば刮目して見よ」 ってやつかなあ・・・。

館長、たいへんお世話になりました。
二段までいただいたのに、申し訳ありません。
またお会いできる日を楽しみにしております。

今日の備忘録 (職場近くの「駅前留学」にて)
英国では結婚式の一週間前とかに、花婿の友人あるいは兄弟が best man (花婿介添人)となり、stag party (stag night) と呼ばれるパーティーが催されるのだそうだ。老人や若者も含め花婿をよく知る男性が集い、相当ハメをはずすとのこと。飲み物に濃い酒を混ぜる (spike his drink) なんていうこともあるらしい。
一方、花嫁のほうは、 bridesmaid (花嫁介添人)がやはり hen party を催すこともあるそうだ。こっちの方が、過激になる傾向にある(?)と先生が言っていた。

2009年8月28日金曜日

カナダからの電話

朝、ふとんの中でうとうとしていたら、遠くで電話が鳴っているような気がした・・・。
と思ったら、どたどたあわただしい音がして、ヨメさんが
「たいへん! カナダから電話っ!」

何ごとかと思って電話に出たら、留学先の秘書さんだった。
ビザの取得状況や出発日を尋ねるために、電話をくれたらしい。
そういえば前日にメールをもらっていたが、返事を先送りにしていたっけ・・・。

ヨメさんは最初、英語の電話だったので、間違い電話かと思ったらしい。
ただ「カナダ」という言葉だけは聞き取れたので、ピーンときたのだそうだ。

とっさのことにあせったヨメさんは、「ショウショウオマチクダサイ」と日本語で話したのだそうだ。
その後で英会話本を片手に 「こういう時は、"Hold on, please." って言えば良かったんだね」って言ってたが、現地入りした後はこういう風に英語をひとつひとつ体で学んでいくんだろうな~。

2009年8月27日木曜日

最後の朝カン

昨日は休職前では、自分にとって最後の朝カンだった。
これが最後ということで挨拶することになったのだが、ビザがおりていないので出発日が決まらないし、まだまだ大学内をうろつくことになりそうなので、なんともけじめのない終わり方だった・・・。


ただ、事故なく診療を終えることができたのはとても嬉しい。
麻酔の安全は自分にとってのサブスペシャリティであるだけでなく、麻酔科医としてのモチベーションの原動力でもあるので、そこに最後までこだわり続けることができたことだけは誇りにしたいと思っている。


今日の備忘録 (久々の駅前留学より)
チャットなどで自分の意見を述べる際に、前もって使う表現とその略語について。


1) For what it's worth → ForIW 
(こんなことを言っても効果があるかどうかわからないが。あくまでも自分の意見だが。)


2) Your mileage may vary → YMMV
(効果は人によって異なります。)


3) In my humble opinion → IMHO
(私のつたない意見としては。)
単に "in my opinion" の方が簡単で、"humble" をつける時はイントネーションに注意しないと、かえって威圧的な印象を与える可能性があるらしい。

2009年8月25日火曜日

最後の当直

昨夜は、休職前の最後の当直だった。
特に急患もなくぐっすり眠れたのだが、目が覚めてからなぜか激しいくしゃみと鼻水が・・・。
幸いなことに熱っぽくはないし、関節痛もない。

麻酔をしていてもくしゃみがとまらないし、すぐにマスクの中がぐしょぐしょになってくるし、けっこうつらかった・・・。
当直明けということで午後はフリーだったので、早々にオペ室から引き上げた。

毎年、あまりの暑さに音をあげてきた当直室だが、なぜか今年はエアコンを入れなくても眠れるくらい涼しい。
ちょっと冷えてたのが原因か?

2009年8月24日月曜日

最後の外来

休職前の最後の外来が、無事終了した。
手術室での麻酔が決して簡単というわけではないのだが、ペインクリニック外来では意識のある患者さんを対象に満足のいく治療をすばやく提供し、しかも合併症が起こることを極力避けなければならないという独特の緊張感があり、自分はそれがとても好きだった。
振り返ってみると、長いような短いような2年間だった。

指導して下さったM先生、本当にありがとうございました。
看護師やクラークのみなさんも、いろいろとありがとう!
患者さんたちに対してはまた帰国後に会いたいような、一方では自分の休職中に痛みがなくなってペイン外来を卒業していってほしいような、複雑な気分です。

2009年8月23日日曜日

通信教育終了!

1月の終わりから取り組んでいた、アルク社の英語通信教育「TOEIC 800点攻略プログラム」が、ようやく終わった。
アルク社の通信教育を受けるのは初めてだったので不安もあったが、リスニング力や読解力の向上には大いに役に立ったような気がする。

それにしても、1日40~50分の学習時間を確保することが、これほど大変だとは思わなかったなあ。
最初の頃は結構余裕のペースだったが、学会発表や留学の準備やらで途中から苦しくなってしまい、結局は期限ぎりぎりになってしまった。

英語の達人への道は、本当に険しいと思う。

2009年8月22日土曜日

壮行会

昨日は大学前のホテルで、医局の先生たちが壮行会を催してくれた。
ここのところずっと大学におり、自分が人事異動に絡むこともなかったので、送られる立場になったのはものすごく新鮮な経験だった。
とてもありがたいことに、一人一人が激励の言葉を寄せてくれた。

右上の写真は、みんなが贈ってくれた花束。
本当にありがとうございました。
新しい生活に向けての不安がないと言えばウソになるが、きっと乗り越えていけると思う。

2009年8月19日水曜日

身体検査

カナダの査証部から身体検査を受けるようにという指示があったので、暑い中、とぼとぼ行ってきた。
基本的には病気があるわけではないので緊張する必要はないのだが、自分でも脂汗をかいて心臓がバクバクするのがわかった。

医局の先輩のO先生によると、身体検査から先の過程がさらに長いらしい・・・。
思ったよりけわしいバンクーバーへの道・・・。

それにしてももっと前からブログを始めていれば、留学への道のりの記録が残せたのに・・・。
いずれ、今までのいろいろな資料をひっくり返して、資料として残してみたいと思う。

2009年8月18日火曜日

学術集会最終日

同じ研究室に机がある某先生が、最優秀演題で表彰されたとのこと。
すごい! 良かったね、おめでとう。
日頃の努力が実ったということで、本当に良かったと思います。

今日の備忘録
1) 術中覚醒・記憶の頻度は、0.09~0.2%
  女性、若年者、心外・婦人科症例がリスクファクターとのこと。
2) PTSDには曝露療法が有効で、薬物療法には十分なエビデンスがない。
3) 想起に関しては、扁桃体から海馬へ働きかけると考えられる。
4) 長期記憶には新たなタンパク合成が必要。
  記憶固定化は CREB で促進され、ICER で抑制される。

2009年8月17日月曜日

学術集会2日め

学術集会2日めに参加した。ここ数年感じるのは、麻酔科学会会員が増えたためか、会場がどこも混んでいること。ランチョンセミナーの開始20分くらい前に行ったのに、もうお弁当がなくなって満員になっていた。もうちょっとゆとりのある広い会場だといいんだけれど・・・。

今日の備忘録
1) 骨がん疼痛モデルでは、モルヒネが効きにくい。カプサイシン受容体拮抗により疼痛が緩和される。医療用大麻(CB1受容体)が痛みに効く可能性がある。
2) 神経因性疼痛の機序:ミクログリア由来のBDNFが神経因性疼痛の原因となるニューロンの陰イオン濃度勾配の変化を引き起こす。
3) 術後疼痛管理:Multimodal analgesia、Context sensitive analgesia という概念
4) 幻肢痛:一次体性感覚野/一次運動野の再書き替えは、病的疼痛の発症基盤となっている。それらの再々書き替えが治療のカギとなるかも。

2009年8月16日日曜日

麻酔科学会初日

神戸の麻酔科学会学術集会に参加した。
新型インフルエンザで延期になったため、スケジュールが大幅に変更されており、残念ながら初日はプログラムが少なめだった。

今回はクールビズ学会宣言がされており、ほぼ全員がノーネクタイ、カジュアルウェアだった。
いや~、これは助かった。
暑くてスーツなんか着てられないから・・・。

心外麻酔関係のシンポジウムに出席し、一部の施設では熱心に凝固系、血小板機能のモニタリングをしていることを学んだ。
何となく止血がうまくいかないという状況よりは、いろいろな指標が与えられた方が、外科医も助かるだろうなあ。

今日の備忘録
1) 機械の名前 ROTEM / Multiplate (過凝固状態、線溶亢進がわかる)
2) 厚生労働省の血液使用ガイドライン
3) NICE-SUGAR 血糖値は144~180 mg/dl がいいらしい
4) 第3世代のHESに期待が持たれる。日本は第2世代。