2010年10月4日月曜日

Lynn Peak 再び

10/3 (日) 雨のちくもり
 
天気予報どおりくもりだったが、朝はとりあえず雨が降っていなかったのでほっとしつつ、Lynn Peak をめざしてノースバンクーバーに向かった。
ところがバスを降りて Lynn Headwaters Regional Park へ向かう段になって、先週と同様に雨が降り出してきた。
今日はちゃんとハイキングシューズをはいていたし、昨日までは天気が良かったのでハイキングコースが濁流のようになっていることはないと考え、そのまま出かけた。
 
予想通りハイキングコースのコンディションは先週にくらべるとずっと良く、大家さんに借りた鈴をつけて登り始めた。
M 君の友達の情報によると、Lynn Peak までの登りは2時間半、帰りは1時間半ということだったので、それに合わせてペース配分した。
 
2時間程度で頂上近辺に近づいたことはわかったのだが、肝心の頂上をなかなか見つけることができなかった。
あっちへウロウロ、こっちへウロウロしているうちに、”1000 m Summit” というテープで木に貼ってある表示を見つけたが、あまりにも地味すぎるし、ハイカーが誰もいないし、全く景色の見えない場所にあるので、明らかにそれは頂上ではないと判断した。
本物の Lynn Peak は標高 992 m ということになっている。
http://www.vancouvertrails.com/trails/lynn-peak/
 
不完全燃焼の感は否めなかったが、仕方がないので帰ることにした。
最初はピンクのリボンの表示を頼りにもと来た道を歩いていったのだが、途中から黄色い四角の表示をあてにし始めてからしばらくして、道に迷ったことに気づいた。
人通りのない山の中なので、けっこうあせった。
しかたがないので、ピンクのリボンまで戻ることにした。
この時の心細さといったら、筆舌に尽くしがたいものがあった。
自分でも心臓がバクバクするのがわかった。
 
20 分ほどもとの道をたどっていたら、見覚えのある黄色い看板が目に入った。
その看板の裏には意外にも「Lynn Peak はこちら」と書いてあり、ひょんなことからついに頂上を見つけることができた。
天気が悪く何も見えなかったが、とりあえず頂上からの写真を載せておく。
 
頂上を見つけることができたのは良かったが、そこは実は来る時に通った場所で、ほかのハイカーが弁当を食べていたところだった。
そこは晴れていれば景色が望めるところだったが、あまりにもせまいことと、来る時は看板が目に入らなかったことと、2時間程度で着いてしまったことから、頂上だとは思わなかったのだ。
 
Goat Mountain の時は頂上に着く前に別の場所を頂上と勘違いしてしまったが、今回は誤って頂上を通り過ぎてしまったというわけだ。
日本とは違ってまさに頂上という場所に、「○○岳、標高××メートル」といった表示がないので、本当にまぎらわしい。
カナダではたとえ面倒に感じたとしても頂上かもしれないと思ったら、「あの~すみません、こちらは頂上ということでよろしいんでしょうか?」とそこにいる人に尋ねる必要があるとあると思う
 
登る時はどうやら本来のコースからいつのまにかはずれてしまい、思いがけず近道をしてしまったようだった。
そして自分たちが迷ったと思い込んだ場所は実は本来のハイキングコースで、結果からすれば全く問題のない状態だったらしい。
 
それでも山の中でたとえ一瞬でも迷ってあせったという精神的トラウマは簡単に消えることはなく、帰りは本来のコースを超慎重に引き返して行った。
本来のコースはどうやら大回りになっているみたいで、しかも M 君が右膝をまた痛めてしまったことから、帰りも2時間近くかそれ以上かかったと思う。
出発地点に戻った時の感動は大きく、「助かった~」としみじみ感じた。
Waterfront Station のバーで飲んだビールがうまかったことは言うまでもない。
 
日本のハイキングコースと違って、このノースバンクーバーのハイキングコースはよりワイルドで自然に近い状態で作ってあるように感じる。
油断していると、本当に簡単に迷ってしまう。
一人で行くことは絶対に薦められないし、できれば一度でも行ったことがある人と行くべきだと思う。
 
鈴についてはつけている人が他にあまりおらず、かなり目立っていたように思う。
“We are bears !” と言って襲い掛かってくる若いハイカーがいたり、一緒に歩いていたハイカーには「寺に向かうpilgrim (巡礼者)のようだ」と言われたり、”Sounds like Christmas” と言ってすれ違う人がいたりと、反応はさまざまだった。
 

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