2010年10月27日水曜日

戦争について考える

10/26 (火) 一日中雨
 
晩メシを食べたあと、たいてい大家さんと 30 分程度いろいろな話をすることになる。
自分としては「英会話レッスン」の時間として位置づけ、楽しみながら学ぶようにしている。
これもアパートとは違う、賄い付き下宿ならではのメリットと言えよう。
 
どういう流れだったか忘れたが、昨日はなぜか第二次世界大戦の話になった。
大家さんが東南アジアの某国からの移民だということは前に書いたが、戦争中に日本人がずいぶんとひどいことをしたと言う。
大家さんのお父さんも旧日本軍によって連行されそうになったのだそうだ。
 
自分には直接関係ない人々による所業だとはわかっていても、同じ日本人がしたことだと考えるといやな汗が背中や腋の下にじんわりと出てくるような気がしてならない。
こういう場合に最悪なのが自国の歴史を何も知らないという事態なのだが、幸いなことに自分はつい数ヶ月前に池上彰の「そうだったのかシリーズ」を続けて何冊か読んだばかりだったので、まあ何とか話についていくことができた。
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先日、日本語学校でのよもやま話で聞いたところによると、最近のカナダの子供たちは世界大戦が何回あったか知らないという。
決して無知なのがいいとは思わないが、戦争と隣り合わせに生活せざるをえず、戦争そのものが生活となってしまう状況にくらべれば、知らないことの方がずっと幸せであることにはちがいない。
 
戦争で思い出されるのは、半年ぐらいまえに英会話クラブで30才前後の受付の女性と話していたら、どういう話の流れだったかは忘れたが、真顔で「生まれは満州なんですか?」と訊ねられたことだ。
「満州?? って、オレはそんなジジイじゃねえっ!!」
と思わず声を荒げてしまったが、彼女が第二次世界大戦がいつごろ終わったか知らなかったことを、本来はどうでもいいことなのだがついでながら備忘録に残しておきたい。
 

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