7/23 (金) 晴れ
アパートで生活する残り日数・・・あと10+3日
現在、バンクーバーの医療とその環境について原稿を書いている。
だがそのありようが日本とは全く異なるので、いろいろなウェブサイトをのぞいてみてもさっぱり見当がつかない。
それで今日は休みだったらしいのだが、指導医のJ先生に病院に出てきて教えてもらうことにした。
J先生はTシャツに短パン、裸足にサンダルをつっかけて、いかにも休みという格好で現れた。
前に診療録担当者がよく休むことについては書いたが、実に彼もよく休む。
そんなに休んでいてよく有給休暇を使い切らないものだと思っていたのだが、今日の彼の話を聞いて、そもそも有給休暇という概念自体が医師には存在しないということに気がついた。
つまり看護師や技師といった医療従事者は病院に雇われているのだが、医師は雇用形態が全く異なり、病院に雇われているわけではないため、病院から給料をもらうわけでもなければ手当てもつかないし、退職金も出ないのだそうだ。
働けば働くだけ収入が増えるが、休みを取ればそれだけ収入が減るしくみらしい。
この収入源については、原稿に詳しく書くつもりだ。
まるで自営業のようだ。
日本で言うところのフリーの麻酔科医に近いのかもしれないが、フリーの麻酔科医は病院から収入を得ているので、これもまた違うだろう。
医師の待遇だけが違えば「うらやましい」という気持ちになったのかもしれないが、ここは社会のしくみも医療をとりまく環境も全てが違い過ぎる「異国」なので、日本の麻酔科医の環境との比較はかなり難しいように感じる。
こんなに世界が違うのに、同じような薬や機械を使って「麻酔」をしていることが奇跡のようにさえ思う。
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