2011年3月31日木曜日

2度目の校正

3/30 (水) 雨
 
日本麻酔科学会から、学術総会の時のリフレッシャー・コースのテキスト原稿について、2度目の校正を行なうようにとのメールが来た。
1回でも十分なんじゃないかと思うのだが、念には念を入れるということなのだろう。
すごい気合いの入りようだと思ってしまう。
 
リフレッシャー・コースもそうだが、来月ある講演会のパワーポイントの資料も現在同時進行で作っており、肝心の研究活動がおろそかになりそうなぐらい忙しい。
しかもつい最近まで、2つの論文の査読も同時に行なっていた。
1週間以内に返送しないといけないので、すき間時間を見つけてこつこつ校正作業をしていきたい。
 
ここにいる分には臨床活動はないし当直もないので、どんなに忙しくてもそういったタスクをなんとかこなしていけるのだが、帰国後はなかなかそうはいかないだろう。
臨床に戻るのは楽しみでもあり、自分ひとりではなく相手(外科系医師、患者)があることなので緊張感もある。
 

2011年3月30日水曜日

オーストラリアの研究者

3/29 (火) 雨
 
この前の土曜日にオーストラリアから大家さんの親戚が来ていて、ずっと泊まっている。
彼女はずいぶん高齢だと思うのだが今も大学に研究者として籍を置いていて、人類学のようなことを研究しているらしい。
日本の歴史にもけっこうくわしい。
 
ふだんは夜は9時には寝て、朝は5時に起きるのだそうだ。
同じ研究者でも医者だとそうはいかない。
また、テレビはニュースぐらいしか見ないらしい。
まるで「天才 柳沢教授の生活」みたいな人だと思ってしまった。
http://morningmanga.com/lineup/6
 
どうもオーストラリアでは雨があまりふらないらしく、食器洗いの時の彼女の水の節約ぶりは徹底している。
2つの流しに水をためこみ、一方では洗剤で食器を洗い、もう一方ではすすいでいた。
決して水道水を流しっぱなしにすることがない。
 
ついうっかり、「食器洗浄機だと手洗いよりもさらに水が節約できるらしいですよ~」と口走ったら、「なんで?」「どうして?」「どういう機序で?」と、グイグイ攻め込まれてしまってとても困った。
 

2011年3月28日月曜日

カナダらしくないテニス

3/27 (日) くもり
 
インドア・テニスが終わったことは、ずいぶん前に書いたような気がする。
来週からスタンレー・パークでテニス・ドリルが始まるのだが、昨日はなぜかそのテニスのコーチからインドア・テニスのメンバーにメールがあった。
 
今日の午後からテニスをしにスタンレー・パークに来ないかというもので、特に用事もないので出かけてきた。
同様にやって来た人がもう一人いて、結局2人で2時間近くテニスをすることになった。
体力のある若者の相手をするのはたいへんだった。
 
途中でコーチがやって来て、来週からのドリルについて説明があった。
誤解を怖れずに言えば、カナダでは何かにつけイージー・ゴーイングで、何でも適当にやって楽しければ OK みたいなイメージを持つことが正直なところ多いのだが、それとは全く対照的にコーチはシリアスな雰囲気を醸し出していた。
 
おおざっぱに要約すると、「インドア・テニスと外は全然違うものだから覚悟するように。人数は制限を超える場合があるので、ついて来れない者は別の曜日にまわってもらう。初心者のうちは道具に金をかけるな。外は寒いので身体を冷やさないように上着を持ってくること。ついて来れば、たとえ初心者でも数年後にはうまくなれる」といった感じだろうか・・・。
「ついて来られなければ別のクラスにまわる」、「ついて来れば成果を約束する」といったあたりは、なんか日本の学習塾を思い起こさせるものがあるような気がする。
 
先日、バスの中でなぜか左肩を傷めてから、バックハンドを両手で打てなくなってしまった。
左手で柱につかまっていたらバスが突然急ブレーキで止まり、そのはずみに身体だけ前に進んだ時に左上肢が過度に外転してしまったのだ。
 
ただ走るだけでも肩が痛い。
もっとも 30 分以上走っていると内因性オピオイドが分泌されるせいか、途中で痛みは感じなくなることが多い。
 

2011年3月27日日曜日

Harrison Hot Spring

3/26 (土) 晴れのちくもり 夜は雨
 
病院で知りあった友人とそのまた友人の3人で、Harrison hot spring にドライブに出かけた。
ホームページで見るととてもきれいな温泉なのだが、おそらくこれはホテルのものだと思う。
http://www.harrisonresort.com/
 
われわれが行ったのは公営の温泉で、見た目は縦が約 20 メートル、横が約 7 メートルの屋内プールといった感じだった。
一方からは熱いお湯が吹き出ていて、おそらくその周囲の水温は 40 ℃弱といったところなのだろうが、反対側からはぬるいお湯が出ていて、たぶんそっちは 30 ℃台半ばだったのではないだろうか。
 
カナダなので、もちろん水着着用で入った。
日本の温泉ランドほど立派ではない。
 
そこにはせいぜい1時間ほどいてあとはまわりを散策でもしようと思っていたのだが、なんとそこに結局5時間ぐらいずっと浸かっていて、皮膚がふやけてしまうと思うほどだった。
そこのリゾート地で写真を撮ったので載せておく。
(・・・と思ったのだが、アップロードがうまくいかないので、また後日・・・ということにする)
 
夜は大家さんのお姉さん夫婦の結婚記念日のパーティに招待された。
ファミリーが一堂に集まって、とてもにぎやかなものだった。
 

2011年3月24日木曜日

BC Liquor での募金

3/23 (水) 晴れ
 
今日も指導医がフェローの研究室にふらりと現われ、日本の家族の様子などをたずねてきた。
原子力発電所のことはあいかわらず心配だが、スーパーの食料品などの供給状況は改善しているみたいだと答えておいたのだが、すると彼は日本製品でオペ室への供給が滞っているものがあると言う。
 
何のことだかさっぱりわからなかったが、彼によるとどうやら “Fuji Blocker” の在庫がなくなって困っているとのこと。
http://www.fuji-sys.jp/article/13440401.html
思わぬところで、北米の胸部麻酔が震災の影響を受けているというわけだ。
 
今週の土曜日は大家さんの親戚の結婚記念日のディナーがある。
およばれされた立場としては何か買い物でもして貢献しようと思い、今日は BC Liquor にワインを買いに行った。
 
BC Liquor では現在、日本の震災への募金を行なっており、レジで前に並んでいた客が5ドル寄附していた。
http://www.bcliquorstores.com/newsrelease/bc-liquor-stores-collect-donations-japan-relief
こういうレジでの募金にはどうも慣れず、自分はいつもやり過ごしてしまうのだが、後ろの客もやはり5ドル寄附していたのには驚いた。
 
BC 州の人口 430 万人のうちどれぐらいの人が BC Liquor に行くのか知らないが、このペースだと相当の額が集まり、震災地の復興に役立てられるように思う。
土曜日にはまた BC Liquor にビールを買いに行くので、その時には自分もいくらか募金して貢献しようと思っている。
 

2011年3月23日水曜日

自分の番

3/22 (火) くもり一時雨 夕方は晴れ
 
毎週水曜日の朝、持ち回りで講演会があることは今まで何回か書いてきた。
どんな感じで講演会が行なわれるのかがわかってきたので、最近は内容についてこのブログに批判的なことを書くことも多くなっているように思う。
 
しかしついにというか、来月なのだがようやく自分の番が来ることになってしまった。
そうは言ってもフルに1時間しゃべるのではなく、自分の指導医が当番の時に 10~15 分程度話すだけなのだが・・・。
 
聞くだけなのと自分でやるのとではずいぶん話が変わってくる。
今から少し緊張している。
指導医が自分の(東京の)大学の写真を混ぜて紹介がてらしゃべればいいのではないかと言っていたので、写真を手に入れるべく東京の職場にお願いのメールを送ったところ。
 

2011年3月21日月曜日

Central Library

3/20 (日) 晴れのちくもり
 
昨日と同じコースを走り、タイムは昨日と全く同じ 38 分 06 秒だった。
休日だったがテニスをするあてもなかったので、午前中走ってから、午後は図書館に行ってきた。
 
今まで何回か分館に行ったことはあったが、1年半以上も住んでいながら Central Library の中に入るのは今日が初めてだった。
建物は7階建てで、一番上は事務室みたいな感じになっていたような気がする。
 
6階から下にそれぞれ書庫やパソコン、閲覧用の机があった。
机には電源があるところとないところがあり、自分のパソコンを使いたかったので電源を求めてさまよってしまった。
 
Library の中ではインターネットに接続できるのだが、うっかり自分の ID とパスワードを忘れてしまったために使えなかった。
以前、分館で教えてもらった時のメモ書きがどこかにあるはずなので、これから探すことにする。
 
日本の図書館だったら電源が使えるのが普通だと思う。
しかしこちらの病院に隣接する建物の小さな図書館では、電源のソケットはあるものの、わざわざ使えないように中身がスカスカにしてある。
 
それでは机の蛍光灯用の電源を抜いてパソコンの電源をつなげばいいということになるのだが、ご丁寧なことに蛍光灯の電源ケーブルは特殊な形状をしており、それを抜いて電気を「不正に使用」できないようになっているのである。
その点、Central Library では電気が使える分、まあ太っ腹ということになるのだろう。
 

2011年3月20日日曜日

4度目の停電

3/19 (土) 雨のちくもり 夕方から晴れ
この前の日曜日と同じコースを走り、38 分 06 秒。
 
右の写真は日本語学校の図書館での potluck lunch の準備のひとコマ。
自分は最初から他力本願で、大家さんに頼んでいくつかおかずを持たせてもらった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
夜9時半ごろだったと思うのだが、ここに引っ越してきてから4度目の停電があった。
前にも書いたが自分の部屋は半地下にあるため、停電になると真の暗闇になる。
壁伝いに階段に向かったところ、大家さんが懐中電灯を片手に待ち受けていた。
 
停電はウチだけでなく、まわりの住宅も真っ暗だった。
電気は5分ぐらいで復旧した。
 
突然の停電にもかかわらず、困ったには困ったのだが、今回は気分的にはふしぎと落ち着いていた。
被災地では停電どころか命を失ったり、家族と離ればなれになった人たちが多いこととか、被災地でなくても輪番停電や電気節約のために真っ暗な中で仕事や生活を強いられている人たちがいっぱいいるということを、日本から遠く離れたここでも考えずにはいられない。
 

2011年3月19日土曜日

マイレージ寄附

3/18 (金) くもり一時小雨
 
手始めに JA● のマイレージでも寄附しようかと思い、朝の 7 時半ごろ JA● に電話をかけてみた。
夕方はまずつながらないが、早朝だとたいてい一発でつながる。
イチローのように一億円というわけにはいかないが、ほんの気持ちだけ。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/sports/ichiro/?1300508278
 

2011年3月17日木曜日

ジャンク・メール

3/16 (水) くもりのち一部晴れ
 
ふだん、毎日最低10通はいろいろなところからどうでもいいメールが届く。
ところがここのところぱったりと途絶えている。
楽天市●からもトイざラ●からも、ソース・ネクス●からも来ない。
 
日本の様子は直接にはわからないが、こういうところからも尋常でない感じが伝わってくる。
 

2011年3月15日火曜日

家族は OK か?

3/14 (月) 雨のちくもり
 
先週の金曜日(日本時間の土曜日)は1人に尋ねられただけだったが、今日は病院で何人かに「家族は大丈夫か?」と訊かれた。
週が明けて、被害が拡大しつつある日本の現状が徐々に認識されつつあるらしい。
あるベテランの先生は、原子力発電所の現状だけでなく、輪番停電のことも知っているようだった。
 
新聞は概ねどこも連日数ページを、この大震災関係にあてている。
“Metro” に関しては、がれきの山の前に呆然と立ち尽くす女性の写真が一面に大きく載せられていた。
“Metro” の最もポピュラーなニュースの1位と3位が大震災関係で、東京で放射能レベルがふだんよりも高くなっているというニュースが3位だった。
http://www.metronews.ca/vancouver/world/article/802216--small-increase-in-radiation-detected-in-tokyo
 
募金ぐらいしか自分にはできることはないかと思い、インターネットでいろいろと調べてみた。
JA● はマイレージを寄附できるというのでこれは簡単だと思ったのだが、やはり日本地区会員と北米会員の取り扱いが別になっていて、北米会員はインターネットから寄附できず、電話での扱いになっているのだそうだ。
明日朝一番で、電話してみようかと思っている。
 

2011年3月14日月曜日

リッチモンドの本屋

3/13 (土) 雨一時くもり
 
今日からいわゆるサマー・タイムが始まったのだが、前夜のうちに時計を進めるのを忘れていたため、予定よりも1時間遅く起きてしまった。
インターネットでなにげなく CBC の天気予報をチェックしたら、日の出と日没が両方とも7時台だったことから気づいた。
昨日までは両方とも6時台だったわけで、全体に1時間早まったわけだ。
 
朝から雨が強く降っており、アウトドア・テニスは断念せざるを得なかった。
それで、以前から興味があったリッチモンドの本屋に行ってみることにした。
近いうちに閉店するという情報があったし、ウェブサイトを見ると安売りしていると書いてあった。
 
場所はヤオハンの2階ですぐにわかった。
店舗の大きさとしては、日本の中では平均ぐらいだろうと思う。
本は全て日本語のものなので、日本にいるような気分がしてくる。
 
ディスカウントの本はとっくに全部売切れているようで、定価の本のみが陳列されていた。
定価とはいっても彼らの主張する「定価」であって、日本の定価ではない。
換算表が店内にあって、確か 100 円が 2.4 カナダドルに換算されていたように思う。
安くはないが、日本から遠く離れたカナダにあってはしかたがないところか・・・。
 
夕方には雨が止んだので、また走った。
今日は 33 rd ではなく 37 th を通って公園の周りを逆回りに走ったので、昨日より早い 39 分 31 秒だった。
太ももがあいかわらず痛い。
 

2011年3月13日日曜日

久々のジョギング

3/12 (土) くもり時々雨
 
サン・ランまであと1ヶ月ちょっとしかないのに、まだ全然走っていない。
そろそろ走り出さないとまずいと思い、着替えとかいろいろ持って日本語学校のボランティアに出かけた。
 
帰りにコールハーバーのコミュニティセンターに寄って着替え、スタンレー・パークの周りを走ろうと思っていたが、午前中に雨が激しく降りだし、すっかり気分がくじかれてしまった。
学校を出るころにはまだわずかに雨がぱらついていたので、あきらめて帰ることにした。
 
しかしふしぎなもので帰りのバスの中で雨はやみ、晴れ間が少し見えてきた。
スタンレー・パークに戻る気はしないが近所を走るぐらいのことはできるので、Queen Elizabeth Park まで行って公園の周りを1周して戻ってきた。
 
タイムは 42 分 36 秒。
以前は2周走っていたところを今日は1周しかしていないのに、久々に走ったせいか両方の太ももが筋肉痛になってしまった。
ゆっくりめに走ったつもりだったが、すっかり息があがってしまった。
 

2011年3月11日金曜日

2種類の書類 → 地震のこと

3/10 (木) 雨のちくもり 一時雹
 
おとといは倫理委員会の承認の期限切れでちょっとあせったが、承認延長の書類をプリントアウトできたので、今朝は悠々と出かけることができた。
診療録保管庫の入り口でその書類を職員に渡すことで、全てが丸くおさまるはずだったのだが、係の人は受け取ったもののなぜか訝しげな表情を崩さない。
 
その場はなんとかくぐり抜けたものの、しばらくしてからその係の人がやって来た。
どうも書類が違ったらしい。
自分が渡したのは確かに倫理委員会の承認延長の書類だったのだが、それは大学 (UBC) が発行したもので、職員が必要としていたのは
 





と、ここまで書いたところで、日本で大地震が発生したことに偶然気づいた。
CBC がトップで日本に tsunami が起きていることを報道しているのだ。
http://www.cbc.ca/news/world/story/2011/03/11/japan-quake-tsunami.html
マグニチュード 8.8 ってものすごく大きい!
 
みんなが日本にかけているせいか、プリペイド・カードを使って電話しようとしても、全然つながらない。
まっさきに家族のことが気になるが、いざという時に連絡がとれないというのはなんとも歯がゆい。
 

2011年3月10日木曜日

エクセル VBA

3/9 (水) 雨のちくもり
 
指導者の一人である D 先生から難しい注文を受けたことは以前に書いた。
http://anesthmemorandum.blogspot.com/2011/02/blog-post_23.html
自分としては時間ばかりかかって実りの少ないことはしたくなかったので、その注文を思い直してくれるように説得した。
 
そしたら今度は仕事量はずいぶん少なくなったものの、また別の困難な作業を仰せつかった。
エクセルのファイルの中からあるデータについて、退院時のものをピックアップせよとのことである。
 
自分としては退院時のものは必要ないと思っていたのだが、どうしてもそれが必要らしい。
何か深い考えがあってのことかもしれないと思い、とりあえず拾い上げることにした。
 
しかし言うのは簡単だが、実際にやるとなると単純に拾い上げるだけでもおそらく数時間以上はかかることになってしまう。
患者によってデータを拾うタイミングが異なるため、退院時のデータがワークシート上の同じ列上にはなく、あっちへ飛んだりこっちへ飛んだりしているのだ。
考えただけで、気が遠くなりそうな作業である。
 
それで久々にエクセル VBA を活用することにした。
とは言っても構文の類はすっかり忘れてしまったので、以前使ったのを思い出すだけで30分ぐらいかかってしまったが・・・。
 
一人の患者のデータが一つの行の上に納まっており、各患者で一番右側のデータを拾い上げるには、End プロパティが使えるようだ。
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/cc409244.aspx
 
一番上の患者の一番右側のセルをアクティブにし、そこから xlToLeft を使うことで右端から見た時の最初のデータを拾い上げることができる。
あとはそれをコピーして、適当なセルにペーストする。
 
さらに For ~ Next ステートメントを組み合わせることによって、全ての患者について同じ作業を繰り返すことができるというわけだ。
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/5z06z1kb.aspx
 
さらにワークシートの行を3つおきに2つずつ削除しようとしたが、こちらはどうもうまくいかず、3行おきに別のシートへコピー&ペーストすることでお茶をにごさざるをえなかった。
コンンピュータの達人への道のりは険しいことを改めて自覚したが、まあ目的は達したので今日のところはよしとしたい。
 

2011年3月9日水曜日

1年の期限切れ

3/8 (火) 雨のちくもり
 
データ収集は一応全て終わったのだが、もう一度データを確認したい箇所があり、先週 50 人分ほど診療録を注文した。
すると今日になって係からメールがきて、20人分弱はそろったものの、残りの分は倫理委員会の承認が期限切れになってしまうことから保留扱いになるとのことだった。
 
確かに去年の今頃、倫理委員会の承認を得たことは覚えているが、もう1年たってしまったということなのだろう。
日本では確か研究期間は2年程度あったように思うのだが、1年ではちょっと短すぎるような気がする。
 
そのメールには承認の延長手続きをするとかなんとかするようにと書いてあったので、指導医に連絡してみた。
するとどうやらすでにその手続きは行なわれているとのこと。
 
まあひと安心といったところだ。
これでとりあえずデータはそろうわけで、とにかく一日でも早く分析を終わらせて論文を書き上げたいものだ。
 

2011年3月7日月曜日

インドア・テニス終了

3/6 (日) 晴れ
 
1月から8週続けて通ったインドア・テニスが、今日で終了となった。
正確には週1回のペースで4週間のセッションが2回である。
 
今日はコーチがドロップショットを教えてくれたが、その時に使ったごく普通の硬式テニスのボールがおそろしく重く感じられた。
鉛か何かが入っているんじゃないかと思うぐらいだ。
普通のボールを使うと手首にズーンと圧力を感じてしまうほど、インドア・テニスのスカスカの球に慣れてしまったようだ。
 
4月にスタンレー・パークで本格的なアウトドア・テニスが始まるのだが、その前に来週から現在の6人で練習することになった。
気温が 10 ℃に満たない状況で外でテニスをするのは辛いかもしれないが、久々の屋外でのテニスは楽しみでもある。
 

2011年3月6日日曜日

マイレージ使おうとしたら・・・

3/5 (土) 晴れ一時くもり
 
神戸で行なわれる麻酔科学会学術総会に関して、そろそろ旅程を組まないといけないと思っている。
この際、JA● のマイレージがだいぶたまったので使おうと思い、JA● のウェブサイトにアクセスしてみた。
 
最初に気づいたのは、マイレージに関して北米の会員になっていると、日本のウェブサイトにログインできないこと。
どうして地区ごとにサービスを分けるのか理解できない。
不便なことこの上ない。
 
仕方がないので北米の JA● にログインした。
出発地に「羽田」と入力し、目的地に「神戸」と打ち込もうとしたのだが、神戸がどうしても見つからない。
確か前回だか前々回は JA● で行ったような気がするのだが・・・。
 
ネットで調べてみたら、JA● は神戸から撤退していたとのこと。
どうりで見つからないわけだ。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003042425.shtml
 
また、JA● のマイレージについて日本の会員に復帰したかったので、北米 JA● マイレージクラブに電話で尋ねてみた。
すると、日本にいったん着いてから、日本の窓口に電話で連絡しないといけないとのこと。
 
ためしにバンクーバーから日本にかけてみたところ、つながる前に切られてしまい全くつながらなかった。
手続きが面倒なようにできあがっている。
 

2011年3月5日土曜日

航空運賃の謎

3/4 (金) くもりのち雨
 
麻酔科学会の学術総会に出席するために、5月に一時帰国することになった。
そろそろ航空券を購入しようと思い、インターネットでいろいろと調べてみた。
 
まず JAL だが、往復の日程を入力すると税込みの最終的な値段がすぐに表示されるのはとてもありがたいが、インターネットで購入するためには北米で手に入れたクレジットカードが必要とのこと。
北米で稼いでいる勤め人かその家族じゃないとダメなわけで、断念せざるをえない。
 
エア・カナダは税抜きの値段表示なので、ちょっとわかりづらい。
支払いの直前まで行くと、ようやく全部の値段がわかる。
米ドルとカナダドルの違いはあるものの、値段は両者ともそんなにかわらない。
一応、念のために H.I.● に行ってみることにした。
 
今日はなぜか H.I.● はとても空いており、待ち時間ゼロだった。
いろいろ話をきいてみて学んだのは、
1) 運賃はシートセールの有無によってずいぶん変わる
2) 値段はきわめて流動的で、座席の残数によってコロコロ変わる
3) 現在は JAL が燃油特別付加運賃を安く抑えており、トータルの額ではエア・カナダよりも安くなりうる
4) “1” と “2” のファクターのために、週末だからといって平日より高いとは限らない
5) 4月から JAL は燃油特別付加運賃を上げる予定
といったところか。
 
エア・カナダはつねに JAL よりも安いと思い込んでいたので、常識を覆されたような気さえした。
ネットで航空会社から直接買うよりは安かったので、まあ満足。
 
航空運賃を左右する最も大きな因子は、おそらくシートセールの有無だろうと思う。
が、シートセールの有無はつねに予期できるわけではないので、こまめにチェックすることが必要だろう。
あるいは、旅行会社に太いパイプがあるといいのかもしれない。
 

2011年3月4日金曜日

類は友を呼ぶ・・・か?

3/3 (木) くもりのち雨 一時雹 その後晴れ
 
帰り道、バスから降りると、アジア人とおぼしき女性が遠くから “Excuse me” と近づいてきた。
どうも道を尋ねたい様子だった。
 
その彼女の英語が native のものではないのは明らかだったが、その発音やイントネーションがなんともなつかしく、数年前の NOV● の世界へとタイムスリップしたような気がした。
思わず、「日本人?」と訊いてしまった。
 
むこうは「えっ、なぜ?」といったような表情だったが、見知らぬ土地で日本人に会ったということで、ほっとしてもらえたようでよかった。
言葉ではうまく説明できないのだが、同じアジア人でも中国とも韓国ともちがう独特の英語が日本人にはあるように感じる。
もちろんたぶんきっと、自分にもあるはずだ。
 
かわいそうに彼女は東西の流れが avenue で南北の流れが street ということとか、北に行けば行くほど avenue の数が減ることとか何にも知らなかった。
・・・ので迷わずに目的の場所に行けるように親切に教えてあげたのだが、今考えると荷物もろくろく持たずに変な場所に歩いて行こうとしていたことから、単に英語の練習をするためにぶらついていろんな人に英語で声をかけていたのに、不運にも日本人にぶつかってしまったということなのではないか・・・という気がしてならない。
 

2011年3月3日木曜日

ちょっと似ている麻酔科事情

3/2 (水) 雨のちくもり
 
今朝の講演会のスピーカーは指導的立場にある人(たぶん教授の一人)なのですごく期待していたのだが、困難症例を紹介しただけの「お茶をにごした」内容だったのでがっかりした。
ただ学問的内容とは別にちょっと笑えるところもあったので、患者情報をぼやかした上で書き残しておきたい。
 
ある内科系診療科がちょっとした侵襲的な治療をするので、麻酔科に鎮静を依頼してきた。
内容はよく覚えていないが、たぶんオピオイドとプロポフォールをちょこっと投与し、マスク換気している間に治療する、というような展開だったと思う。
 
治療は部分的には成功した。
しかし患者はその後、全体的に見ると治療前よりも具合が悪くなり、数日間の集中治療を必要としたとのこと。
あまりにも情報をぼやかしすぎたのでこれでは何がなんだかわからないが、まあ時々あるかもしれない話ではあるようにも思う。
 
内科系診療科の医師は患者の家族に、「治療は成功したが、プロポフォールのせいで具合が悪くなった (propofol infusion syndrome)」と説明したとのこと。
http://en.wikipedia.org/wiki/Propofol_infusion_syndrome
プロポフォールは単回投与を何回か繰り返しただけで長時間にわたって持続投与したわけではないし、臨床像も心不全はあったかもしれないが代謝性アシドーシスや高K血症などは全くなかった。
 
詳しくここに書き残せないのが残念だが、内科系医師が治療の適応を誤ったというような結論だったように思う。
何か都合が悪くなった時にまず麻酔のせいにするというのは、洋の東西を問わず「定跡」なのだということを知り、とても興味深く感じた。
 

2011年3月2日水曜日

エクセル関数の落とし穴

3/1 (火) くもりのち雨
 
エクセル関数を使い始めたことは前に書いた。
とは言っても IF 関数や COUNTIF 関数といった初歩の初歩だが。
でもまあ、平均や標準偏差を求める作業よりは一歩も二歩も先に進んだと思うので、それはそれで一応自己評価しておきたいと思っている。
 
「落とし穴」と書くとちょっと大げさなような気もするのだが、今日はつまらないことではまってしまい、1時間ぐらいムダに過ごしてしまった。
 
データシートの上で Yes を意味する ”Y” と No を意味する “N” の数を数えていたら、データがなぜか1個足りないのだ。
エクセルシートのどこにもスキマは見当たらないし、一見して表がびっしり “N” と “Y” で埋めつくされているのに、COUNTIF 関数で数えると患者の数よりも一つ少ない。
 
最初は半角と全角の違いとかいろいろと考えたのだが、どうもそうではないらしい。
指で1コ1コ数えるわけにはいかないし、本当に弱ってしまった。
苦しまぎれにデータの横に列を1コ挿入し、そこにIF関数で “Y” を “1” に “N” を “0” に変換してみたら、なぜか1箇所の “N” が変換されないまま空欄になっている・・・。
 
よくよく調べてみると、その ”N” の横に半角のスペースが1個続いており、そのために ”N” として認識されなかったということがわかった。
スペースがあっても遠目にはわかるはずがないし、どうりで気づかなかったわけだ。
 
あとから考えるとどうしてもっと早く気づかなかったのかと思うが、こういうくだらない経験の一つ一つの積み重ねで真の力をつけていくということなのだろう・・・と思いたい。
プロポフォールとマスキュラクスを入れて挿管しようとしても、なぜか横隔膜がヒクヒクしてしかもバッキングしている → 筋弛緩薬の溶かし忘れ?? といったことがすぐに思い浮かぶのも、実際に何度も目の当たりにしているからなのだ。