2010年5月30日日曜日

バクダンという酒

5/29 (土) くもり
 
またも夜が明けた 30 日(日) に前日の内容を書いている。
昨夜は Mizo さんと飲みに行ったが、時差ぼけのためかおそろしく眠く、2次会やラーメンなどの定番コースをコンプリートすることができなかった。
 
飲みに行く前から眠かったので昼寝しようとしたのだが、ふしぎなもので眠いにもかかわらず眠れなかった。
これがまさに「時差ぼけ」なのかもしれない。
でも昨夜は8時間近くぐっすり眠れ、しかも今朝は6時半に起きたので、もう通常の生活に戻ったと考えてもいいのだと思う。
 
昨日行った店では、バクダンというビールとウィスキーを混ぜた酒があり、それを試した。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%88%86%E5%BC%BE%E9%85%92
最初に飲めば気づいたのかもしれないが、それなりに酔った後だったのでビールそのものと味の違いがよくわからなかった。
これはあぶない・・・。
 
また、昨日の店は半年以上行っていなかったにもかかわらず、お店の人から 「もう(外国から)戻られたんですね~?」 と言われてしまった。
ものすごい記憶力に驚いた。
前も書いたが、こっちは外来患者の顔と名前を一致させるだけでも苦労していたのに・・・。
 
クワガタの2年目の幼虫の動きがはげしくなり、菌糸ビンが夜中にカリカリ音を立てるようになった。
その菌糸ビンを外から見ると、すっかり菌糸が剥げ落ちていたので、昨日は新品を買って幼虫を移し変えた。
すっかり幼虫の体が大きくなっていたので、表面を掘ってやったにもかかわらずもぐりこむのに苦労していたもよう。
写真を撮ればよかったが、すっかり忘れていた。
 

2010年5月29日土曜日

学会のために帰国しました

5/28(金) 晴れ
 
博多での麻酔科学会に出席、発表するため、日本に戻ってきた。
現在、日本標準時で 5/29 (土) 午前2時35分(バンクーバーは 5/28 (金) 午前 10時35分)。
昨日のことは昨日のうちに書いてしまいたかったのだが、午後 9時ごろ(バンクーバーの午前5時)眠くて眠くてたまらずふとんにもぐりこんだ。
 
日本の同僚たちは、今も誰かが当直勤務をしていることだろう。
昼も働いて夜もそのまま働き続けるなんて非人道的、非効率的で、一番肝心なのは患者にリスクを押しつけていることだと思う。
すべてのバンクーバーの病院が・・・というわけではないが、自分が勤めるバンクーバーの病院では夜勤はあっても日勤から当直までぶっ通しで働くということはない。
そのように医者を働かせないと病院の経営が成り立たないのだとしたら、それは日本の医療どころか政治や経済や広い意味での国民の教育の敗北を意味しているのではないだろうか??
 
機内では映画を放映時間の短い順に3本観た。
エコノミーは放映開始時刻が固定されているので、時間の長いものから先に観ると次の映画の待ち時間が長くなってしまう。
 
Leap Year  http://eiga.com/movie/55194/
Invictus  http://eiga.com/movie/54387/
Avatar  http://eiga.com/official/avatar/
 
Avatar はともかくとして、Leap Year と Invictus については日本語吹き替えがお粗末な感じがした。
日本語字幕さえあればそれで十分なので、吹き替えはいらないように思うが・・・。
 
Leap Year では主人公の女性が4年間付き合っている(でも結婚してくれない)彼氏が心臓外科医、というのがどうもおもしろくない。
なぜ映画やテレビドラマになるのはいつも心外なのか?
比較的地味な麻酔科医を登場させる必要はないが、肺外科医や食道外科医でもいいのに・・・と思ってしまう。

主人公は米国出身でアイルランドでのさまざまな文化の違いに戸惑うのだが、それでもまあまあうまく溶け込むことができているように見えるのは、英語圏どうしの強みなのだろう。
英語がネイティブレベルからほど遠い日本人が英語圏で感じる違和感にくらべれば、文化の差とは言ってもまあたいしたことはないのだ。
東京と大阪との違い(?)くらいだろうか。
 
また、自分としてはとうの昔に通り過ぎたことだが、結婚までの長くて険しい(?)道のりについても考えさせられてしまった。
男女が出会って付き合ってそれでもお互いの合意が形成され、その後の人生をともに歩む決意をするなんて、奇跡に近いことなのだと思わずにはいられない。
 
たとえ吹き替えがお粗末でも、Invictus が自分にとっては一番おもしろかった。
エンターテイメントとしてスポーツ関連の映画はとてもわかりやすいし、余計な説明はいらないのだ。
 
Avatar は主人公に留学生という自分の立場を重ね合わせると、別の楽しみ方ができる。
もっとも自分には UBC の麻酔科を乗っ取る、あるいは地下に眠る資源を略奪する(?)なんていう途方もない野望はないけれど。
 
全く違う文化を持つ人が違う文化の中に入り込み、新たなことを学びつつ仲間に近づいていくという点では多少は共通点はあるかもしれない。
自分はリサーチフェローだから、他のフェローたちとは違って麻酔の最前線に立つわけではないので、外敵との戦いを通じて仲間意識を深めていく・・・ということにはならないのだけど・・・。
 
その点、リサーチ・フェローではなく通常の非英語圏から来たクリニカル・フェローなら、多少はより Avatar に近いものがあるだろう。
数々の試練や一人前になるための試験を合格することで、最後には仲間としての儀式を迎えることができるのだから。
 
家に帰ると子供たちの容赦ない 「遊んで攻撃」 が待っていた。
そういうのも子供たちが小さいうちだけに違いないので、ありがたく受取っておいた。
 

2010年5月27日木曜日

話してもわからなかったコリアン

5/26 (水) くもり一時雨
 
やっぱり話せばわかってもらえるんだ・・・と昨夜は安心してベッドに入ったのだが、コリアンがドアをバタンバタン開けたり閉めたり、あっち行ったりこっち行ったりしてなかなか眠れなかった。
そして彼らの本格的な攻撃が始まったのは、午前2時過ぎ。
まさにあたりが静まったあとの奇襲攻撃である。
 
まず、彼らの一人がシャワーを浴びに行った。
ドアをバタンと閉めて彼らの自室(自分の隣)に戻ってきたかと思うと、いきなりドライヤーを使い始めた。
とにかく壁が薄いのでこの攻撃は効果抜群で、瀕死状態まで追い込まれてしまった。
って言うか、うつらうつらしていたのが、完全に目が醒めた。
JCS 0 の状態である。
 
さらに大声で談笑また談笑。
彼氏のバカ笑いでさすがにキレた。
"Would you be quiet, please ?"

英語がこれで正しいかどうかは知らない。
でも、横隔膜と呼吸補助筋をフルに使って腹の底から思いっきり声を出した。
できるだけ低音が響くように。
イメージとしては、バスで降車口が開かない時に言う "Back door, please" に近かったかと思う。
でもまあ、とにかくこれで隣室は静かになった。 
 
夜中に大声を出して、落ち着いて眠れるわけがない。
その後悶々としているうちに、5 時20分に目覚ましがなった。
正味1~2時間寝られたかどうかというところ。
しかし今朝の講演会に遅れるわけにはいかないので、とにかく出かけた。
(・・・が、講演会の内容はたいしたことがなかった。) 
 
睡眠不足でぼんやりする上に、ハタチそこそこの子供相手に大声を出してしまったという情けない気分とが混ざり合って、なんだかみじめな感じだった。
救いだったのはカナダ人の友人2人から元気そうなメールが来たこと。
あとは、学会のために日本に戻ると言ったら、お世話になっている秘書さんに優しい言葉をかけてもらったことくらいか・・・。
 
でも、理解者はアパートにもいた。
ふだんは部屋の中にまでは声をかけることのないフランス人の2人が、わざわざ部屋を覗き込んでまであいさつしてきてくれた。
 
そして、「ひょっとして、you が叫んだの?」 と訊かれてしまった。
正直、ものすごく恥ずかしい。
40 代半ばにもなって、真夜中にガキ相手に叫ぶなんて。
黙ってうなずくと、「サンキュー」 と言われた。
コリアンの被害に遭っているのは自分だけかと思っていたのだが、実は彼らの部屋も相当うるさかったらしい。
 
残念だったのは、日本人の管理人さんに詳細に事の次第を報告したのに、黙殺されたこと。
「そんなメール受け取ってませんよ~」 の一言で終わりにされてしまった。
それならば・・・と思い、さらに詳しくいろいろと書いて、開封確認のメールを返してもらう設定でもう一度送った。
ひょっとしたら本当にメールが届いてなかったのかもしれないが、知らんぷりされてるだけかもしれないと考えると、本当に情けなかった。
管理人さんの子供が自分の娘と1コ違いなので、時々一緒に遊ぶくらい仲良くなったのに・・・。
残念でたまらなかった。
 
しかし、夕方、われわれのユニットに管理人さんが登場。
フランス人の D 君となにやら話している。
どうやらフランス人の2人が、自分とは別系統で管理人さんに連絡したらしい。
ついに管理人さんも黙殺できなくなったのか、自分のところにも寄って、コリアンに直接注意すると約束してくれた。
 
D 君は 「コリアンは若いからしょうがないのかな?」 と言っていた。
自分が 「文化の違い?」 と言うと、二人で肩をすくめて苦笑い・・・。
 
D 君とは友情のようなものが芽生えかけたのだが、しかしやはり西欧人はやはり何かが違う。
「10 時までならいいよね?」 などと言いながら、お友達のフランス人を連れてきていた。
確かに10時だったら自分の睡眠時間には関係ないのだが、お友達と一緒に共有スペースを使うと、またコリアンが遅い時間にメシを食うのを助長することになるだけじゃん??
 
何かが違う。
D 君は大局を見ていない。
コリアンは大局どころか部分さえも見ていなかったけど・・・。
日本の教育がダメになったと言われて久しいが、「思いやり」 とか 「気遣い」 といった概念を定着させることに成功しているように見える分だけ、まだまだ捨てたもんじゃないと思う。
 
昨日は「アウェーでのドロー」を目指すつもりだったが、ドローを目指しているようではドローに持ち込むことはできない。
やはり目指すべきは 一本勝ち に他ならない。
 

2010年5月26日水曜日

話せばわかる若いコリアン

5/25 (火) くもり
 
どうもアパートのコリアンたちは宵っ張りで、今日の夜は 10 時からディナーを始めている。
自分の部屋でメシを食ってくれればいいのにフレンチたちの真似をしてか、わざわざ共有スペースでインターネットを見ながら飲み食いしている。
こっちは 10 時半から 11 時には寝たいのに、うるさくて眠れやしない。
 
そこで以前にもフレンチたちに使ったのだが、例によって NOVA で習った「丁寧なお願いのしかた」 を使ってみた。
最初は怪訝な顔をしていやいやボリュームを下げていたが、理由をきちんと話して頭を下げたら、なんか理解してくれたみたいだった。
 
さすがは NOVA !
NOVA で習ったことが血となり肉となって、今、このバンクーバーの地で役に立っているのを実感する。
  
もっとも要求するばかりではアレなので、日本でちょっとしたおみやげでも買って、アパートの連中に配ろうとも思っている。
そうすればアパートの契約期間の残りの3ヶ月間は、まあまあ気分よく過ごせるかもしれない。
 
アパートの人間関係で目指しているのは「勝ち」ではない。
あくまでも アウェーでのドロー だ。
 

2010年5月25日火曜日

PBLD の準備

5/24 (月) くもり
 
今日はビクトリア・デーで祝日なのだが、アパートにいても仕事にならないので「出勤」した。
いつもそうだが、週末や祝日に研究室を使うのは自分一人なので、音楽を聴きながら好き勝手にできるのがいい。
少し寒いこと以外は、とても居心地がいい。
 
もうすぐ麻酔科学会なので、PBLD のパワーポイントの資料を暫定的に仕上げることに集中した。
一つ一つの項目について3分で話せるようにするには、相当の技量が必要だということがわかった。
ある意味、60 分の講演をひとつするよりも難しいかもしれない。
 
とてもありがたいことに、こちらの日本人の方から先日の SUN RUN の写真をいただいた。
LiSA の投稿で使いたいと思っている。
 

2010年5月24日月曜日

テレビがこわれた

5/23 (日) 雨のちくもり
 
23 日は頭が痛く早めに寝たため、これは翌24日の朝に書いている。
23 日はけっこう肌寒く、それでもスタンレーパークを1周走ったり、メトロタウンにおみやげを買いに行ったり、仕事をしに行ったりしたので疲れたのかもしれない。
冬とは言わないまでも、初春くらいに逆戻りした感じがある。
 
先週の月曜日にアパートで宴会したことはすでに書いた。
その時に宴会のスペースを作るためにケーブルを抜いたりテレビを移動したりしたのだが、その後テレビの調子が良くない。
もちろんケーブルを元に戻し、テレビも元の場所にあるのだが。
直すためには、管理人の助けが必要かもしれない。
 
ホッケーや野球、格闘系のテレビを観るのが楽しみだっただけに、とても残念。
しかしその一方で、ユニット内が静かになったのも確かで、トータルすると自分にとってはテレビがない方がいいかもしれない。
 
ふだんはさわやかなコリアンたちも若者にありがちなのだが行動が極端に夜型で、夜中に共有スペースで灯りを煌々とつけてテレビを観ながら大笑いしてディナーをとっていたりしていたのだが、テレビがこわれたこと、自分がそうしないように文句というかお願いをしたことから、そういう行動が減ってくれて助かっている。
もっともコリアンたちは自分とは距離を置きだし、口をきいてくれなくなったが、まあ仕方がないところなのだと思う。
コリアンだからということではなく、自分がかつてそうだったように若者というのはそういうものなのだから。
アパートの暮らしについては、「忍」の一字あるのみと心得ている。
 

2010年5月23日日曜日

パスワード忘れた

5/22 (土) くもり
 
1週間ぶりにケーブルテレビのメールアドレスからメールを送ろうとして、パスワードが思い出せずに困った。
以前にホームページを作ろうと思いたったことがあって、その仕様書をたまたま持っていて、それにパスワードが書いてあったから助かったけど。
 
昨日の夕方、病院から帰る時に「まだ腹へらないな~」とふと思ったことがあった。
実はその時、昼飯に何を食べたかを思い出せずにかなりあせった。
ちょっと前に日本に一時帰国した時に、アルツハイマーのドキュメンタリーを観たことを思い出し、本当に本当にあせった。
 
それにくらべれば、今日の昼、日本語学校での世間話で「長塚京三」が思い出せなかったダメージは、全くたいしたことがない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%A1%9A%E4%BA%AC%E4%B8%89
 

2010年5月22日土曜日

数の数え方

5/21 (金) 雨のち晴れ
 
英会話クラブでの今日の先生は、いつも笑顔を絶やさないダンディな C 先生だった。
若いカナディアンが先生だと話自体に熱中しがちなのだが、中年層以上だとこっちの英語を適切に直してくれるのでとても助かる。
 
今日は目からうろこが一気に数十枚も落ちてしまいそうなくらいすごいことを教わった。
日本語だと「10% から 20%」あるいは「1万円から2万円」などと言うが、英語では "10% to 20%" あるいは "100 dollars to 200 dollars" などとは言わずに、"10 to 20 %" あるいは "100 to 200 dollars" と言うのだそうだ。
単位はあとでまとめるというわけだ。
こういうのってネイティブから教わらないと、絶対に気がつかないし身につかないとも思う。
 
ついでながら、来週の明日(次の曜日)、あるいは先週の昨日(前の曜日)といった言い方を教わったので備忘録に載せておく。
これは前にも聞いたことがあるのだが、自分で使うようにしないと決して身につかないことからあえてここに書きたい。
I am leaving Vancouver one week (from) tomorrow.
 
こういうパターンがあるってことを理解しておかないと、"one week" をはっきり聞き取れなかった時に「明日」と解釈してしまいかねない。
いつも同じ言い方 "I am leaving Vancouver on Saturday next week" などと言っていると、いつまでたっても別の言い方ができない。
 

2010年5月21日金曜日

賢い郵便局

5/20 (木) 晴れ
 
以前、英会話クラブで知り合った S さんから、エナジードリンクをもらったことはすでに書いた。
その S さんから、昨日はなぜかライス・プディングをもらった。
甘いプリンの中になぜか米が入っててなんとも奇妙なのだが、おやつ感覚で栄養も一度に取れるので、ひょっとしたら効率がいいのかも。
 
その博識な S さんから前に教えてもらったことで、今ひとつ納得がいかないことがあった。
それは、カナダの郵便局がおそろしく賢いということである。
彼に言わせると、店の中に郵便局を設置する(させる)ことで、郵便局が人件費を払うことなく運営できるというのだ。
 
つまり、店側に人件費を負担させ、郵便の仕事をその店にやらせるということである。
店の立場からすると、郵便を出すついでにその店で何かしら買い物をするので、人件費を出してもなお利益が上がるというのである。
 
この話はブログを書く自分の立場からすると、とても「おいしい」。
しかしどうも確信が今ひとつ持てないことから、今まで書かずにいた。
そして今日、ついに S さんの話が真実だとわかる瞬間を迎え、ブログで公開する勇気を得たのだ。
 
昼メシを食いに City Square に行った時のこと、手紙を出さないといけないことを思い出し、郵便局のある店に入った。
そこは 10~12 畳ほどの狭い店舗でウナギの寝床みたいに縦に長く、一番奥に郵便局があった。
自分より先に客が2人おり、自分はその最後尾につけた。
(話はそれるが最初の客が EMS を受け取った時、「そこにサインして」と局員がたどたどしい日本語でしゃべっていた。さすがは国際都市、バンクーバー!)
 
自分が日本行きの郵便を出し1 ドル78 セントを払ったら、なんとその「郵便局員(気持ちの上ではここで「いわゆる」というつもりで両手で V サインを顔の左右に出し、人差し指と中指をクイックイッと曲げ伸ばししている)」が店のレジに戻っていくではないかっ!
ついに、見つけたっ!
S さんの言うとおりだった。
ここの郵便局員は、ここの店が人員を出しているんだっ!
 
ここまで書いて、以前自分が郵便を出しに来た時、あくまでもついでになのだがこの店でオリンピックとパラリンピックの絵葉書を 15 ドル分くらい買ったことに気づいた。
しまった!
もろに商法にはまってしまった!
日本でもコンビニで切手とかハガキとか売っているが、それってこのカナダの郵便局のマネなんだろうか?
 

2010年5月20日木曜日

Failed spinal

5/19 (水) 雨のちくもり
 
今朝の講演会は、"Failed spinal" についてだった。
何かの手技を行なおうとしてうまく行かなかった時に、原因を検索したり対策を講じることは極めて重要なことだと思うが、わが国では今もなお手技の巧拙を論じる域を出ていないように感じる。
 
出典は主に BJA 2009 年の Fettes らによる総説だった。
Fettes PD et al. Failed spinal anaesthesia mechanisms, management, and prevention. Br J Anaesth 2009; 102: 739-748.

Failed spinal が発生したら、詳細を麻酔チャートに記載することの重要性を説いていた。
また、4% の患者に存在する Tarlov cyst がfailed spinal の原因になっているかもしれないので、イメージングによる原因検索も必要かもしれないとのこと。
 
Ruppen らによると、患者が体動(体位変換)した方が麻酔レベルが上がるらしい。
Ruppen W et al. Bupivacaine concentrations in the lumber cerebrospinal fluid of patients during spinal anaesthesia. Br J Anaesth 2009; 102: 832-838.

薬の取り違えによる failed spinal もある。
UBC の一部の関連病院では清潔なペンとシールを用意していて、清潔野で薬物の名前をシールに書いてシリンジに貼り付けているそうだ。
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いつものように超ボロい建物の地下で診療録をチェックしていたら、いきなり停電になった。
そしたら情けないことに、自分のノートパソコンはバッテリーが壊れているので、電源が全部落ちてしまった。
窓のない地下なので、まさに真の闇だった。
 
その部屋にはもう一人、別の研究者が診療録をチェックしていたが彼女のノートは無事で、ディスプレーの灯りのために真っ暗な部屋に彼女の顔がぼーっと浮かんでいてちょっと怖かった。
しかも自分が思わず「あっ!」と声を上げたからかもしれないが、彼女がニヤリとほくそ笑んでいた・・・のを私は見逃さなかった。
 

2010年5月19日水曜日

アパートでのパーティ

5/18 (火) 雨のちくもり
 
昨日はアパートでパーティがあり、7時くらいから深夜まで食って飲んで騒いだ。
他人のパーティはうるさいだけだが、自分たちのは楽しい。
 
フランス人の(あえてもうゲイとは呼ばないが) D 君と N 君が、ラザニアとケーキ(焼きりんごみたいな)を作ってくれた。
とてもうまかった。
こういうのを自分で料理できるなんて、本当にすごいことだと思う。
 
メキシカンが買ってきた白・赤のワインを飲んで、みんなけっこう酔っぱらった。
コリアンも含め、みんな日本酒というものの存在を知っているくせに、一度も飲んだことがないと言っていたので、自分は日本酒を差し入れた。
どうやらみんな、冷たくしても熱くしても飲めるのが、日本の酒の特徴だと思っているらしい。
 
が、悲しい哉、BC リカーには「松竹梅」くらいしか売ってなかった。
「これとは別に銘酒と呼ばれる酒があること」、「これを決して日本の最高の酒と思ってはいけないこと」、「冷やだと口当たりがいいのでついつい飲みすぎる傾向があるから注意すること」を強調しつつ、とりあえず昨日は冷やで飲ませた。
 
その後、メキシカンが持っている X box で遊んだ。
洋楽に合わせて歌ったりギターを弾いたり、ドラムを叩くと点数が出るやつ。
リズムに合わせて太鼓を叩くゲームが日本にあったが、そんなような感じ。
80年代のロックしか知らない自分の無知が悲しい。
 
昨日のダメージでみんな今日は静かだ。
コリアンの彼女が彼氏の分も含めて、2人分の明日のお弁当の下ごしらえをしている。
「韓流」のさわやかな香りがキッチンから漂っており、こっちまで幸せな気分になってくる。
 

2010年5月17日月曜日

Sun Run 後のスタンレー・パーク

5/16 (日) 晴れ一時くもり
 
せっかく走ることに慣れてきたのだからと思い、今日は朝からスタンレー・パークに行ってきた。
Sun Run 前とは違い、速いランナーはほとんどいなかった。
年配の筋肉ムキムキの男性が、Denman St. の手前で抜いて行っただけ。
 
Sun Run 前にたくさんいた速いランナーたちはどこに行ってしまったのだろう。
別のレースを求めて、場所を変えたのだろうか。
 
ひょっとしたら、もっと早い時刻に走り終えたのかもしれない。
自分が走り始めたのが午前8時頃で、そのころはすでに暑くなり始めていたから。
実際、今日は先々週よりも薄着だったにも関わらず、暑さでやられたような気がする。
9 km 走ったが、タイムが1分ほど落ちた。
これからもっと暑くなるだろうから、午前7時か遅くとも7時半には走り始めるようにしないと・・・。
 
昼間は研究室で LiSA の原稿を書き、午後8時過ぎにダウンタウンに戻ってきた。
8時過ぎとはいってもまだ明るいので、夕方といった感じ。
 
Robson Public Market の前で偶然コリアンカップルと出会い、彼らから声をかけてきてくれた。
アパートの中だと感じないのだが、外で会った若い彼らは夕方のバンクーバーの街に溶け込んでいて、さわやかなオーラをあたりに撒き散らしていた。
 
前にアパートの管理人が、「今度、さわやかな韓国人カップルが来る」と言っていた意味がようやくわかった。
大げさに "How are you ?" と言いながら握手を求めてくるわけではなく、もちろんそれはそれでいいのだけれど、西洋人とは何か違う控えめな微笑みや一言一言が本当に映画かドラマを観ているような気分にさせてくれた。
日本人にはない何かを彼らが持っていて、それが韓流ブームの原点になっているような気さえした。
 

2010年5月16日日曜日

空の小袋

5/15 (土) 晴れ
 
ちょっと腹が減った時のために、小袋がたくさん入った菓子をつねに手元におくようにしている。
今日も食べようと思って小袋を開けたら、なんと中身が入っておらず空だった(右写真)。
日本だったらありえない・・・。
さすがはアメリカ。
 
今週だったか先週だったかの月曜に管理人さんが毒入りのネズミのエサを仕掛けてくれたはずなのだが、またついさっき黒いネズミを目撃してしまった。
まだ引っかかっていないもよう。
でも、前に見たのよりも小さいような気がするので、別のネズミかも。
さっき見たのは 200 グラムくらいではないか・・・。
 
昨日の夜中も、韓国人の女の子が "I saw a rat." と彼に話しているのが聞こえた。
キッチンで目撃されるケースが多いようだ。
 

2010年5月14日金曜日

オペ室での写真撮影

5/13 (木) 晴れ
 
今度博多で行なわれる麻酔科学会と LiSA の投稿のために、オペ室でありとあらゆる写真を撮りまくった。
最初のうちはエピドラとか挿管の場面といった具合に目標を絞っていたのだが、撮ってるうちに次から次へと必要な写真が頭に思い浮かんできて、対象を見つけてはやたらとシャッターを押してたような気がする。
 
それにしてもやはり言葉が不自由なために、思うように注文をつけられないのがものすごくストレスに感じる。
日本語だったら、「(麻酔科医どうしで)お互いに目を見つめあって楽しそうにしゃべってみて~」とか、「あと20 cm 右に寄って30度だけ身体をこっちに向けて目だけ笑って~」とか簡単に言えるのに・・・。
 
ついでながら、今のアパートを出たあとの住む場所の候補を見に行った。
カナダラインとバスで職場から45分。
青い空と緑の芝生が目にまぶしいような、まさに住宅地といった感じ。
 
公園が近くにあって、夜7時を過ぎても明るいもんだから子供たちが遊んでいた。
サッカーに興じている大人たちもたくさんいた。
こういうところに永住していたら、誰しもがきっとガツガツ働くことはせずに楽しむことを優先することだろう。
ここに限らず、バンクーバーはリタイヤ後に人生を楽しむにはとてもいい場所なのだと思う。
 

2010年5月13日木曜日

USガイド下ブロックと中村俊輔

5/12 (水) 晴れ
 
今朝の講演会はちょっと変わったもので、いろいろな話題が次から次へと出てきてごった煮状態のようなものだった。
超音波ガイド下ブロックの説明の時に、なぜか中村俊輔のフリーキック教育ビデオが出てきて、自分としては内容に全くついていけなかった。
http://www.uefa.com/trainingground/stars/starskills/video/videoid=748009.html?autoplay=true

このビデオの中で中村俊輔が再三メンタルが大事と言っており、神経ブロックの時もメンタルが大事・・・って意味だったんだろうか?
それにしてもこの European football のウェブサイトを見ると無数のビデオがあるのだが、その中からなぜこれを選んだのかがまたよくわからない。
 
今日の演者の先生はちょっと変わっていて、ふだんからエピドラの時もこだわりを見せている。
こちらではほとんどの麻酔科医はエピドラの時に無影灯を使わないのに、この先生だけはなぜか患者の側方からライトを当てる。
 
以前、その理由を尋ねたら、脊椎の隆起で影ができるので、触れなくても脊椎の流れや棘間がわかるからなのだそうだ。
すごいこだわりだと感心したことを思い出した。
こちらの麻酔科医は濃ゆい人が少ないのだが、この人は珍しく個性のある一人だと思う。
 

2010年5月12日水曜日

カナックス敗退

5/11 (火) 晴れ
 
2勝3敗で迎えたシリーズ第6戦がBCプレイスで行なわれ、残念ながらカナックスが敗れシーズン終了となった。
http://www.cbc.ca/sports/hockey/stanleycup/Wr2-2/story/2010/05/11/sp-nhl-blackhawks-canucks-game-6.html

ここのところずっと研究室に閉じこもっていたのだが、たまたま昨日オペ室に入ったら、おびただしい数のカナックス関係の新聞記事やポスターが、ところ狭しとオペ室じゅうの壁一面に貼り付けてあった。
さすがは国技なのだが、だからといって日本の大学病院でオペ室の壁に魁皇とか高見盛のポスターが貼ってあることは考えられないので、まあお国柄ということなんでしょうねえ。
 

2010年5月11日火曜日

アパートにおける微妙な政治的バランス

5/10 (月) 晴れ

 
右の写真はビクトリアにある州議事堂。
残念ながら開いておらず、夏期には中で行なわれるツアーには参加できなかった。
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若者がホームステイを選ばずにアパートに住みたがる理由として、友達をよんで騒ぎたいという事情があるらしいことが、最近わかってきた。
最近入居してきたコリアンも例外ではなく、今日は友達をよんでディナーを楽しんでいた。
 
彼らは楽しいと思うのだが、関係ない自分には迷惑以外の何物でもない。
10 時半までは文句を言わないといういつものスタンスを保ちつつ、ただひたすら静観していた。
 
ところがゲイカップルにとっては、今まで自分たちの占有物のように使ってきた共有スペースをコリアンに独占されているのだからたまらない。
しかもコリアンは空気が読めないらしく、自分たちの食事が終わってゲイが食事の準備をしているのにもかかわらず、いつまでも片づけをしないし。
 
自分としてはハラハラドキドキしながら様子を観察していた。
すると、ふだんはゲイとはたいして話もしないのだが、なぜか今日はゲイカップルが友好ムードをむき出しにして自分に近づいてきた。
親しげに自分の名前を繰り返し呼んでは、カナックスのプレーオフとか自分の仕事とかのことを熱心に訊ねてくる。
 
仲間に取り込もうという魂胆がみえみえなのだが、こういう狭い空間で7人が住んでいるのだから、政治的駆け引きが重要なのはとてもよくわかる。
日本人にはこういうアパートに住む習慣がないので、駆け引きがとても難しい。
自分としては誰かが一人勝ちにならないように注意しつつ、基本的には 10 時半には共有スペースを消灯してほしいという自分の意向をよく理解しているゲイたちを支持するつもり。
 
ムードメーカーのメキシカンはあいかわらず陽気ないいやつで、彼がいるおかげでわれわれのユニットの雰囲気が悪くならずにすんでいるのだと思う。
今日もいつもの屈託ない笑顔を見せてくれて、楽しく話すことができた。
10 時半に消灯したいという自分の希望が脅かされる場合は、自分がメキシカンに急接近する時なのだとも思う。
 
基本的にはアパートは学生やワーホリのためのものであって、研究者が住むところではない。
かつては自分も若者であったわけで、楽しみたい気持ちはよくわかる。
だからもう自分が出る決意は固めているのだが、契約期間終了までの間は人間関係をウォッチングしていきたい。
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昨日の SUN RUN のホームページはここ。
http://www.vancouversun.com/Thousands+Vancouver+streets/3005997/story.html
名前を入力するとタイムをチェックできるので、ぜひ「バンクーバー便り」管理人のタイムをチェックして下さい。
 

2010年5月10日月曜日

産卵終わりました

5/9 (日) 快晴
 
右の写真はビクトリアから眺めた海。
Terry Fox の像や Mile zero の標識のすぐそば。
合衆国が見えるらしいが、どっちの方角なのかが今ひとつ・・・。
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9時が SUN RUN のスタートだったのだが 8時40分に美術館の噴水前に集合ということだったので、朝早めに起きて朝食を済ませ、余裕を持って出かけた。
日なたは暖かいが、日陰は冷える。
 
途中で英会話クラブの K さんの奥さんにばったりと会った。
彼女は自分より早い緑ゼッケンで、すでに走者の列に並んでいた。
さすが、意気込みが違う!
 
参加者が5万人とも6万人とも言われる世界で2番目に大きい10km のレースということで、人が沿道からあふれかえっていた。
自己申告の走る速さによってゼッケンを色分けし、スタートの順序に差をつけていたが、けっこうごっちゃになっていた。
 
自分たちの実質的なスタートは9時半ごろになっていた。
いろいろなところに生演奏があって、すごいにぎやか。
日本語学校のみんなと走り始めたが、すぐにはぐれた。
 
思っていたより平坦な道のりだったが、Burrard Bridge の前の上り坂がきつかったように思う。
いつものような感じで走れたと思うが、8 km 過ぎでわき腹が痛くなってきて一番つらかった。
Cambie を上りきったらあとは平坦で、坂を下りれば BC スタジアムのゴールなので、坂を上りきった 9.3 km くらいのところでスパートを入れたら良かったかも。
 
完走できて満足。
原著1本分くらいの価値はあるのではないだろうか?
これからは少なくとも週1回は10km 走ろうと今は思っているが、実行に移せるかはあまり自信がない。
 

2010年5月9日日曜日

産卵前日

5/8 (土) 晴れ
 
右の写真はビクトリアで見た Terry Fox の像。
悪性腫瘍のために右下肢をアンプタし、義足となりながらも1日42km ペースでカナダの横断を試みた。
若くして亡くなり、完走はできなかったけど。
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先週はビクトリアに出かけていてボランティアには行かなかったので、今日は1週間遅れで SUN RUN の T シャツとゼッケンと記録測定用チップを受け取った。
9時にスタートということになっているが、5万人以上が参加するのでスタートラインを超える時刻はまちまちになってしまう。
それを補正するためにチップで実際のタイムを測定するのだそうだ。
 
ゼッケンを T シャツに安全ピンでとめ、シューズにチップをタイ(人工心肺の回路を固定するタイの1/3くらいの大きさ)で固定した。
明日の天気は Sunny with cloudy とのこと。
雨が降らないことを祈るばかり。
 

2010年5月7日金曜日

アパートでの Language Exchange

5/6 (木) 晴れ
 
右の写真はビクトリアにある、カナダの西端を示す標識。
東端にも同様のものがあるのだそうだ。
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メキシカンの部屋もゲイの部屋も暗かったので、出かけているものだと思い、一人でテレビを観ながらメールを書いたりしていた。
すると、メキシカンの部屋の灯りが点き、のそのそとメキシカンが起きてきた。
テレビの音で起こしてしまったらしい。
 
ちょうどその時、テレビが UFC をやっていたものだから、また格闘技談義で盛り上がってしまった。
UFC のことはよく知らないのだが、どうもブラジルの日系人で空手家みたいなのがいて、かなり強いらしい。
 
メキシカンは数ヶ国語に堪能らしく、ゲイとはフランス語で話してるし、テレビのポルトガル語も理解しているようだ。
まさに Language Exchange という感じで、うらやましい。
カナダは公用語が英語とフランス語なので、その両方ができるととてもお得だ。
自分としては、日本語に興味を持っている人がいないのがチト残念。
 

2010年5月6日木曜日

空気塞栓と高圧酸素療法講演会

5/5 (水) 晴れ
 
Japanese Garden を抜けるとまさに星型の、Star Pond がある。
シブめの Japanese Garden の後の口なおし(?)にぴったりの、ちょっとおとなしめの華やかさがいい。
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昨日 9km 走ったダメージが今朝になってから出てきて、左の股関節のあたりがとても痛い。
足をひきずりながら出かけた。
 
講演会は人工心肺中の空気塞栓に関するものだったが、そのうち半分くらいは内容が高圧酸素療法についてだった。
昔学生の頃に習った内容がたくさん出てきて、とても懐かしかった。
2.8 気圧かけることで血漿 1ml あたり酸素を 6ml 溶かすことができるので、ヘモグロビンがなくても生きていける・・・などなど。
 
糖尿病患者や化学療法後の患者の組織の血管新生が期待できるとのこと。
血管収縮作用もあるのでむくみがとれるらしい。
単に酸素の運搬を増やす以上の効果があるということが言いたかったもよう。
そういえば本学の高圧酸素療法部の Y 先生が、相撲取りの足のむくみが治療できるようなことを言っていたっけ。
 
人工心肺後の患者については、明らかに空気塞栓のイベントがあった場合、けいれんが起こった場合、局所神経学的所見があった場合などが高圧酸素療法の適応になる。
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ホッケーのプレーオフが行なわれており、今日はカナックスは Chicago Blackhawks に敗れ1勝2敗となった。
次の試合はあさって金曜日の6時半から。
メキシカンがホッケーがすごく詳しいので、自分もだいぶルールや反則の種類を覚えた。
 
まもなく韓国人のカップルがわれわれのユニットに来るらしい。
メキシコ、フランス、韓国、日本は全て W杯サッカーの本選に出場しているので、アパートでも盛り上がりそうな気がする。
 

2010年5月5日水曜日

パワフルな秘書さん

5/4 (火) 晴れ夕方一時雨
 
Butchart Gardens には Japanese Garden もあって、予想通り全体的にシブめである。
全行程の真ん中あたりにあり、それまでがカラフルな花ばかりだったから、ちょうどいいのかもしれない。
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現在、研究室のコンピュータの入れ替え作業が行なわれているのだが、教授秘書がまさに大車輪の活躍をしている。
パソコンの配線はもちろんのこと、LAN システムとの接続など、自分だったら気が遠くなりそうな作業を何台も次から次へとこなしている。
床にはいつくばって、狭いすきまに頭を突っ込み、配線をつなぎ替えたりする作業もいとわない。
本当にパワフル。
 
今日は自分たちフェローの部屋のパソコンの入れ替えを行なった。
作業中にどうしても医療端末からのデータ取り込みをしたかったのでお願いしたら、別の秘書さんのパソコンを使わせてくれた。
その後、そのパソコンも入れ替えることになった時には、教授のパソコンを使わせてくれると言うのだが、それはさすがに遠慮しておいた。
教授室もリサーチフェローに使わせてしまうなんて、ものすごい強大な権力?!
 
3月に一時帰国した時に、千葉県名物のピーナッツチョコを秘書さんたちに貢いでおいて本当に良かった。
次は麻酔科学会で帰国するので、博多名物をなにか貢がねば。
 
今日は夕方一時的に雨が降ったが、スタンレーパークを一周走った。
反時計回りに Denman まで走ったので、全行程 9km。
走り通す自信はついた。
下痢さえしなければ、大丈夫。
 

2010年5月4日火曜日

20 分放置された

5/3 (月) 雨のち晴れ
 
Butchart Gardens ではチューリップがたくさん咲いていた。
左の写真のはよく見かけるタイプだと思うが、右のような花びらの先端がギザギザしているのもあった。
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すでに診療録置き場は顔パスになったので、気分的に余裕をもって今日も朝7時に到着した。
ところが今日はいつもの人たちがおらず、慣れない感じの女性が「係の人が 20 分で戻ってきますから」と言って、その人も出て行ってしまった。
しかたがないので受付の前で待つことにした。
 
自分としては「これがカナダだから仕方がない」という理解に基づき、居眠りをしながら根気よく待つつもりだった。
ところがそれからまもなく来た利用者は、「私は20分も待てない」、「誰か探してくる」と叫んであっち行ったりこっち行ったり落ち着かない様子で、そのうち本当にどこかに行ってしまった。
 
清掃員がそれからすぐに来て中に入ろうとしていたが入れず、「入れないんなら行くしかないか」と立ち去ろうとしていたが、まもなく戻ってきて受付の外を掃除し始めていた。
入れないことを言い訳にして立ち去らなかったところがエラい! と思ってしまった。
いろんな反応を示す人たちがいて、とても興味深かった。
 
カナダ人は一般に時間や約束にルーズで、仕事でも私生活でもお互いにもたれあって生きているという印象を持っていたのだが、ひょっとしたらみんながみんなそうだというわけではないのかもしれない。
でも、神経質なまでに几帳面な人がいない(少なくとも自分はまだ出会っていない)のもまた事実だと思う。

2010年5月3日月曜日

雨で走れなかった

5/2 (日) 一日中雨
 
SUN RUN まであと1週間しかないので今日はぜひとも走りたかったのだが、一日中雨が降っていたのであきらめた。
たいてい1日のうちどこかで雨が途切れるものなので、その時期をうかがっていたのだがだめだった。
 
本番は雨でもやるらしいし、それこそボート部のころは雨は関係なく練習していたので、走ろうかどうしようかかなり葛藤した。
でもやっぱり去年の秋に熱を1週間近く出したことがいまだにトラウマになっており、無理するのはやめようと思った。
 
フィットネス・センターでトレッドミルをやるという選択肢もあったが、先週の日曜のことを考えるとやはり本物のランニングをもう1回くらいやっておくべきだろうと思い、トレッドミルはやめることにした。
でも、何もやらないよりかは、やった方がまだましだったかなあ?
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昨日は K 君とビクトリアへ日帰りで出かけてきた。
朝 7 時にカナダ・プレイスでバスに乗り込み、Cambie を南下してフェリー乗り場へと向かった。
先週のキャンセルの連絡がうまくいっていなかったらしく、バスに乗るときにちょっともめた。
 
参加者全員がオプションの Butchart Gardens 行きを望んだので、フェリーから降りてから直行した。
写真はButchart Gardens 入り口からすぐの Sunken Garden を上から見下ろしたところ。
たぶんここの眺めが最高だと思う。
 
バラ園にバラが咲いていなかった以外は、全てがそろっていたと思う。
バラは8月に咲くのだそうだ。
明日から少しずつ写真を公開していきたい。
 

2010年5月1日土曜日

もう顔パスになった

4/30 (金) くもりのち雨
 
今日も診療録のチェックのために、病院横の超ボロい建物に朝7時に出かけた。
しゃべることをあらかじめ頭の中に用意してから行ったのだが、受付に着いたら
「昨日来た人だよね。入っていいよ。」
と、しゃべる前にすんなり通してもらえた。
正確には「昨日」ではなくて月曜日なのだが、すんなり通れたのは素直にうれしい。
 
今日は6時間診療録のチェックに費やした。
途中トイレに行って帰ってきた時も、何も言わなくてもすんなり通してくれた。
3回目にして、すでに顔パス状態だ。
なんかちょっとずさん過ぎるような気もするが、まあいいか。
 
アパートに帰ると久々に女役が帰ってきていて、夕食後は男役と折り重なるようにしてソファーの上で手作りのポップコーンをかじりながらテレビを見ていた。
不思議なもので、慣れてくるとさほど不快ではない。
 
男役によると、ゲイの部屋にも黒ネズミが出たとのこと。
メキシカンの部屋も、今はいなくなったオーストラリアンの部屋にも出たので、まだ出てないのはウチのジャポネの部屋のみとなったわけだ。
 
月曜に管理人が来て、対処してくれるとのこと。
女役がせっかく焼いたパンをネズミにかじられてしまったらしく、そのパンを男役が悔しそうに見せてくれた。