2009年12月23日水曜日

ドメスティックだった「あきよしくみこ」

12/22 (火) 晴れ 

心電計の電極を正しい位置に貼るのは麻酔管理の基本中の基本だが、電極が3枚ではなく5枚用いる場合はちょっとあやしくなってくる。
通常は3枚のところ、胸部誘導が必要な場合は5枚になるのだが、そんな症例はたくさんあるわけではないので覚えずらい。

それで研修医の時に教わったのが「あきよしくみこ」で、右上肢から左下肢にむかって赤(あ)、黄色(き)、白(し)、黒(く)、緑(み)の順番となる。
覚えたのは20年近く前になるが、すでに脳ミソに溶け込んでしまって、忘れたくても忘れられない長期記憶となっている。
最近の医学生や若いドクターの中には秋吉久美子を知らない人が大勢いいるが、自分の少しあいまいな記憶をたどると、平凡パン●やプレイボー●のグラビアで活躍していたような気がする。

今朝、オペ室で患者さんの左側に立っていたら、レジデントの S 先生が患者さんの左側に電極を貼ってくれと、自分に3枚コードつきで渡してきた。
見ると赤いコード付きの電極が含まれている。

明らかに日本人でない彼女に「あきよしくみこ」を説明してもしかたがないのだが、一応、教育のためと思い、「赤いコードは右肩って決まってるんだよ・・・」と言おうとした。
まったくもうこんなことも知らないなんて・・・っていう態度で言ってたかも。
が、最後まで言い終わらないうちに、赤いコードに "LL" と書いてあるのに気がついた。

思わず途中で言葉を飲み込んでしまったために、S 先生も「??」って感じで、近くにいた指導医の P 先生も「??」、ナースも「??」、前投薬がよく効いた患者さんは "zzz・・・"。
コードの接続部にあるカラーコードの説明を見たら、なんと日本とは全く違うことがわかった。
カナダでは「あきよしくみこ」は通用しない・・・。

日本ではコンスタントに活躍している本家本元の秋吉久美子が海外で活躍しているのかどうかは知らないが、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%8B%E5%90%89%E4%B9%85%E7%BE%8E%E5%AD%90
こちらの「あきよしくみこ」は必ずしもインターナショナルではないようである。

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