12/15 (火) 雨
テキストの執筆が終わり、本格的に臨床研究に取り組むことになった。
バンクーバー生活の第1章が終わり、第2章に入ったというわけである。
臨床研究のネタのヒントは、指導医の J 先生が提供してくれた。
彼の研究の発想は自分とは全く異なるので、彼とディスカッションしていると脳が活性化されるような気がする。
自分は今までいろいろな機械やモニターを使って「データを搾り取る」ようなイメージを持っていたが、彼はもっと自然体である。
彼は彼で臨床研究を進行させており、今日はそれを見せてもらった。
プロトコールなどはここには書けないが、日本の自分が所属していた施設と最も異なることは、ここでは同意はリサーチナースが取得するということである。
同意の取得に医師が関わるとそれが患者にプレッシャーとなるので、中立な立場にあるリサーチナースが担当するのだそうだ。
リサーチナースが同意を取得している間、自分も含め医師や学生は遠くから様子をながめているだけ・・・ということになる。
リサーチナースが研究の説明と同意取得を担当してくれると医師は楽だが、同意を取得できない場合に医師からリサーチナースへのプレッシャーはないのだろうか・・・と、余計な心配をしてしまう。
かつて自分は、研究の同意を高率に取得することも医師(研究者)の能力のうちだと考えていたが、どうやらそういう時代ではないみたいで、遅かれ早かれ日本も追随することになってしまうのだろう。
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