2009年11月4日水曜日

医療機関訪問

11/3 (火) 晴れ

全身状態はかなり良くなってはいたのだが、昨日がものすごく寒かったこと、アパートの暖房設備が停止したことから、寒気が強くしかも咳が止まらなくなってしまった。
咳が止まらないのはとにかく苦しいので、今日は渡航前に契約した保険会社のつてで医療機関にかかることにした。

今日は比較的に冷静なためか体温計を見つけることができた。
36.9 ℃だった。
それでも熱っぽい感じはないことから、一時期はもっと高かったのかもしれない。

まず保険会社に相談しなければならないが、北米のほとんどの都市に関してはヒューストンの日本語窓口にかけることになっていた。
そこで各都市の日本語の通じる医療施設の情報が提供されるというわけである。

基本的には日本語でのやりとりとはいえ、外国語の施設名や住所のやりとりを電話でやるのは難しい。
そこで念のためにメールでも情報を送ってもらうことにした。
ただメールアドレスを正確に口で伝えるのも大変だったが。

イギリスやカナダのように医療が国民に基本的に無料で供給される国では簡単に医師にかかれないという印象があったので、その日のうちにかかることができたのは自分にとっては意外だった。

実際に行ってみると事務員の半分くらいが日本語の通じる職員で、その点はとても助かった。
しかし12時半に到着したものの診察してもらったのが2時半くらいだったので、2時間待ちだった。
もっとも自分のペイン外来でもそのくらい待てせてしまうことはよくあったが・・・。

医師が何人かいる中の一人が日本人ということで、正直なところ「地獄に仏」と思ったが、いざ話してみると「日本人の苗字を持つ、日本語が多少わかる医師」という感じだった。

自分が「先週の木曜の夜から全身倦怠感が・・・」と話し始めると、先生が「5日前から・・・、『せんしんけん・・・?』ってなに?」とおっしゃるような感じで、自分が日本語の医学用語を英語で説明するような珍妙な局面があった。

呼吸音の聴診では、「肺は大丈夫」とのことで安心した。
咳とかのどの痛みとか首より上の症状が中心の場合は、まあカゼでしょうと・・・。
Flu (インフルエンザ)の場合は全身の症状が強くて体中が痛くなったりするから・・・とのことだった。

実にあっさりした診察で、咳止めを出してくれるというのでそれを処方してもらった。
「風邪には抗生剤は効かないからね」と、当たり前のことをずばりと言われ、しかも本当に処方しなかった。

アパートの暖房はまだ復活していない。
けれど、たぶん隣のメキシカンの C 君の強い押しがあったためか、各部屋にブランケットが配給された。
C 君とアパートの経営幹部のやりとりを見ているとかなりはげしくやりあっているのだが、最後にはいい線に落ち着きつつしかもお互いに傷ついていない。

英語のできない自分に彼らを批判する資格はないのだが、もっとスマートに問題解決できないものかともどかしく思ってしまう。
しかしこれがアメリカ流なのかもしれない。

0 件のコメント:

コメントを投稿