2011年4月27日水曜日

校正作業終了

4/26 (火) 雨のちくもり
 
結局、イースター休みの間に校正は終わらず、今日までずれこんでしまった。
二段組の PDF に小さい活字がびっしりと敷き詰めてあり、しかもそれがウン十枚もあって気が狂いそうな作業の連続だった。
しかしこうして終わってみると、イースターのパーティを途中で抜け出したりしてまでがんばったかいはあったと感じる。
 
編者がわれわれの原稿を足したり引いたりすることで、内容的には余分なものが削げ落ちてさらに充実したものになったように思う。
惜しいのは締め切りを守らなかった執筆者がいたために、新鮮味がかなり失われたことだ。
もっと締め切りを遅らせても良かったのなら、硬膜外麻酔が OLV 中の arterial oxygenation に与える影響とか、OLV 中の fluid responsiveness に関する新知見とかも足すことができたのに、残念でしかたがない。
 
出版社はもちろん北米の会社なのだが、その作業にはかなり粗雑な印象を受けた。
例えば参考文献に関して、編者サイドで足すこともあると思うのだが、せめてこちらが挙げた文献とダブっていないかどうかぐらいはチェックしておいてほしかったと思う。
同じ文献がいくつもダブって見つかった時は、正直、ガックリした。
 
自分がここ数年で仕事をした中では、出版社は克誠堂が最も優れていると思う。
先方が求めてくる作業は膨大でレベルも高いのだが、著者の力をうまく引き出すことに成功しているようにも感じる。
自分がカナダに来たことで本の校正作業が手間取ったこともあったのだが、克誠堂が柔軟にすばやく対応してくれたことで、ほとんどストレスを感じずに済んだことを思い出す。
 

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