2010年8月22日日曜日

街中が真っ暗

8/21 (土) 晴れ
 
今年は自分の発表はないので、ようやくこの時期になってASAの旅行の準備をすることにした。
今年から会員の参加費が無料ではなくなったことは知っていたが、リフレッシャー・コースが無料になったことは今日になって初めて知った。
会費のもとをとろうとして各会場が今まで以上に混み合うのではないかと、自分のようなケチな人間は考えてしまう。
 
まずは往復の飛行機を確保すべく航空会社のウェブサイトを見ていたところ、突然、部屋が真っ暗になった。
廊下に出たら、まわりを黒く塗ったような真の暗闇だった。
上下左右がまったくわからない。
日本だったら月明かりくらいは少しは入ってくるところだろうが、ここはカナダ。
自分の部屋は半分地下にあるので、廊下には外の光が入ってこないのだ。
 
大家さんが電気を使いすぎたとばかり思い、「ブレーカーはどこ?」と訊ねてしまった。
彼女の返事は「外を見てごらん。街中が真っ暗だよ」とのこと。
グラウス・マウンテンからはまばゆいばかりの灯りが輝いて見えるが、家のまわりはどこも闇で、どこの家もろうそくの灯りを頼りにしているようだった。
 
大家さんもさっそくろうそくを灯していた。
さすがは、homestay のプロ。
対応が恐ろしく早い。
 
停電は1時間半ぐらい続いた。
街中がこんなに長い間真っ暗になったのは、自然災害を除けばたぶん小学生の頃以来だと思う。
日本はたぶん、電力の供給がどこよりも安定しているのだろう。
 
ダウンタウンのアパートで電気を使いすぎてブレーカーを落とした時は、メキシカンの彼女が外を見て「外は大丈夫だから、このアパートの問題だ」といったようなことを言っていた。
自分にはそういう発想はなく、停電はつねに住宅内の電気の使いすぎだと思い込んでいた。
 
今回の停電は原因が現時点では明らかではないが、自然災害が原因の停電といえば、2006年の日本心臓血管麻酔学会で長崎に行った時のことが思い出される。
電車をなぎ倒したくらいの強い台風が長崎を直撃し、自分が泊まっていた安ホテルは全ての電力が遮断された。
 
日没ぎりぎりまで太陽の光を頼りに JB-POT の勉強をし、翌朝にそなえて暗闇の中、7時半にはベッドに入ったことがなつかしい思い出となっている。
ついでながら、その後、ホテルの従業員がろうそくを持ってきて自分の部屋をノックしたらしいのだが、半分眠っていた自分は金縛り状態になってしまい、たいへんな苦痛を味わったことも、この際だから備忘録に残しておく。
 

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