2009年11月30日月曜日

Hydromorphone についてさらに

11/29 (日) くもり

ハイドロモルフォンについて、また別の総説を読んでみた。

Quigley C et al. A systematic review of hydromorphone in acute and chronic pain. J Pain Symptom Manage 2003; 25: 169-178

ハイドロモルフォンは1920年代に臨床に取り入れられた古い薬であり、術後痛の管理に広く用いられているだけでなく、癌関連痛の管理の診療ガイドラインにも含まれている。
この総説では術後の急性痛だけでなく慢性痛についても述べられているが、前者についてのみモルヒネと比較しつつ備忘録としてごく簡単にまとめる。

ハイドロモルフォンとモルヒネを比較した研究は14個あり、5つは脊髄に、9つは筋注または静注で投与された。
同程度の鎮痛が得られる量(力価という意味だと思うが)は 7:1 から 5:1 の間で分布しており、ただひとつ筋注で行なった研究ではハイドロモルフォンがモルヒネより 7~10 倍強いという結果だった。

副作用としては悪心、眠気、掻痒が最も多く、用量依存的だった。
ほとんどの研究ではハイドロモルフォンとモルヒネの間で副作用に有意な差がないが、2つの研究でハイドロモルフォンで掻痒の頻度が少なかった。

腹部手術後の患者61人でハイドロモルフォンとモルヒネの IV-PCA を比較した研究では、耐え難い悪心と掻痒のために4人の脱落者が出たが、それらは全てモルヒネ群だった。
プロトコールを完遂した患者では、両者の間の悪心と掻痒の頻度は同等だった。

この総説のまとめとしては、1) ハイドロモルフォンは強力な鎮痛薬であり、2) その効果は用量依存的であり、3) 副作用は他の強力なオピオイドと同等であり、4) 他のオピオイドとくらべて特に優っているというわけではないと書いてあった。
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昨日、コーチからまた空きができたとのメールをもらい、今日もテニスに行ってきた。
ゲーム中心の練習で、1時間15分があっという間だった。

来年春はオリンピックのために、コミュニティーセンターでのインドアテニスは行なわないとのこと。
ちょっと残念。

ついさっき、隣の日本人ワーホリのM君がスノーボードを抱えて帰ってきた。
グラウスに遊びに行ってきたとのこと。
若い連中は仕事も遊びも全力で取り組んでいるという感じがして、ある意味すごいと思う。

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