2009年11月2日月曜日

最強の獲得免疫(?)

11/1 (日) 晴れ サマータイムが終わるため今日は1日が25時間

先週の木曜日がとてつもなく寒く、ちょっといやな予感はしていたのだがすっかり体調をくずし、金曜日はすっかり寝込むことになってしまった。
眠いというわけではないのだが、身体が思うように動かないのである。
とにかくだるく、日中(午前7時~午後5時)の間だけでも7時間は眠ることとなった。

関節痛や筋肉痛はなかった。
アパートの3階に住んでいるためか、地下の洗濯機・乾燥機置き場との往復があり、両下肢の筋肉の疲労感は多少あった。
鏡でのどを見ると、口蓋扁桃が真っ赤だった。

こういう時のために体温計を買っておいたのだが、スーツケースの中や常備薬置き場など、いくらさがしてもない!
6月のバンクーバーの学会出張にはしっかり持っていったのに!

自分の最近の人生20年間の中では史上2位の具合の悪さであることから、慣れない異国の地でいくら日本語サービスがあるとはいえ、保険会社や医療機関に連絡するのは得策ではないと判断した。
幸いなことに高熱があるという実感はなかったため、とにかく現状より悪くしないことを目標に、風邪薬だけはしっかり飲んでじっと耐えることにした。

最悪のシナリオは脳炎と心筋炎の合併だ。
TEE の講習会でインフルエンザ心筋炎の動画を見た記憶が蘇る。

夜はともかく、昼にベッドでじっとしている時は、電灯とラジオをつけっぱなしにし、部屋のカギを開けておくことにした。
幸いなことに自分の部屋のドアには大きなガラス窓がついているので、もしも自分の意識が混濁したような場合、深夜になっても電灯が明るくラジオがついていれば、誰かが気づいてくれるものと淡い期待を持った。

ムコダインが効いたのか、深緑色の痰が多量に排出された。
こんな状態で全麻のオペを受けることになったら、呼吸器合併症は必発だ。

土曜日は多少は回復したが、それでも日中に5時間は眠った。
両上肢に痺れを感じることがしばしばあった。
自覚しない呼吸困難感を代償するための過換気状態か、あるいは電解質異常か?

あまり食欲はないのだが、何か食べて飲まないとダメになってしまうと思い、無理やり夕食を摂った。
これ以降、両上肢のしびれは出ていないので、電解質異常だったのだろうか?

今日は幸いなことに、日中はずっと起きていられた。
明らかに回復徴候。
咳が出てのどが痛いのだが、普通の風邪という感じ。

本当につらい週末だった。
これがインフルエンザだったかどうかはわからないが、今となっては最強の免疫を獲得したのだと思うよりほか仕方がない。

日本のことはよくわからないが、カナダでは今、ワクチン接種をめぐって一部でパニックに類似した状態になっている。
http://www.cbc.ca/canada/story/2009/10/31/swine-flu-clinics.html

「65才以下の慢性疾患のある患者とあたしたち妊婦が優先だっていうから来て5時間も待ったのに、ようやく玄関先まで順番が来たところでもう終わりってどういうことっ?!」
という怨嗟の声が、CBC のラジオから流れてくるのがわかった。

本当に一日も早い終息を祈るばかり。

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