2011年5月22日日曜日

学術集会最終日

5/21 (土) くもりのち晴れ
 
今日は朝から呼吸の PBLD に参加したかったのだが、午後にリフレッシャーコースの自分の番を控えていたので、朝食後にホテルで最終的な仕上げをしてから会場に向かった。
PC センターでパワーポイントの受付を午前中に済ませたのだが、その時に担当してくれた人が、スライドショーで「コントロール」+ "A" でポインタを常時表示できるということを教えてくれた。
 
自分は今まで右クリックでポインタのオプションを選んでいたが、そういうショートカットがあるということを初めて学んだ。
ショートカットを利用した方がそういう操作をしていることがモニター上で気づかれずに済む分だけ、プレゼンがスマートに見えるかもしれない。
 
リフレッシャーコースでは前半は保護的一側肺換気について、後半は胸腔鏡下手術での呼吸管理について話したのだが、レクチャーのあとで受けた質問はほとんどが前半に関するものだった。
自分としては理論武装を万全にしたつもりだったが、質問は理屈よりもむしろ実際に現場ではどうするかという方向に向いていた。
 
例えば Tusman らの一見して過激に見えるリクルートメントの方法 (Ann Thorac Surg 2002; 73: 1204-1209) を本当に4分間もかけて行なうのかとか、COPD 患者でリクルートメントを 40 cmH2O で行なっても大丈夫かとか、自分がバンクーバーで指導医たちにぶつけた質問がそのまま返ってきたような感じだった。
いろいろなことを盛り込もうと思って欲張ってしまったが、振り返ってみると 45 分間全部を保護的一側肺換気に使うぐらいでも良かったのかもしれない。
 
いつかまた講演のチャンスがあったら、開胸手術の麻酔の知識をアップデートするとともに、thoracic anesthesia の権威たちがどのように実際に麻酔に取り組んでいるかを、さまざまな具体例を挙げながら紹介できるようにしたいものだと思う。
 

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