2009年10月24日土曜日

動画のアップロード

アパートの無線 LAN に問題があるかもしれないと思い、病院で再度、動画のアップロードを試みたところ、今度はうまくいった。

オレンジ色の棒が浮かんでいるが、これはボートの上から投げた(辛そうな)お菓子である。
これには見向きもしないくせにマシュマロみたいなのを投げるとすぐに食いついたため、ボートの上のお客さん(ASA の参加者)から "diabetic alligator" と言われていた。


21日付けのブログについて、貴重なご質問をいただいた。
どのようにして、左主気管支が5cmであることを利用するのか、というものである。

このレクチャーでは、まずダブルルーメンチューブ (DLT) を気管内に挿管してから、先端が気管分岐部に達しないような浅い位置で気管支ファイバー (FOB) を利用することを推奨していた。

左用の DLT の場合、気管支ルーメンから FOB を挿入し、気管分岐部であると思われる部位をまず同定し、右上葉枝(とおもわれる穴)が3分枝であること、左第2分岐は遠いので左主気管枝(と思われる穴)からは見えないこと、5cm くらい FOB を気管分岐部から進めるとおおよそ左第2分岐部に達することを利用するというわけである。

冷静に第2分岐部を眺めてみると、そこからすぐにその次の分岐を見つけることができる。
気管分岐部から左主気管枝を眺めた時にはその次の分岐がすぐには見つからないのとは、全く対照的である。

27 cm 程度まで DLT を挿入してからだと、すでにどこかの穴に先端が入っているわけで、冷静な判断は難しいかもしれない。
そういう意味では、浅い位置でまずは FOB で覗くというやり方は、大動脈瘤や癌のリンパ節転移などで気管や気管支の偏位があるような症例では、特に有用である可能性があると思う。

1 件のコメント:

  1. 丁寧なご説明をありがとうございました!
    盲目的に入れるよりも、浅めからFOBをガイドにして入れる方が安全ですよね。昨日の肺外では、みごとに、青が右の中間管に入っていました〜!!中間管に出血点ができてしまい、大きな傷にならなくて本当に良かったです。
    そこで、肺外の先生にも伺ってみました。やはり、右の上葉枝が一番分かりやすいので、それを見つけることがポイントとおっしゃっていました。肺外の先生でも、静止画をパッと見せられて、分かるというものではないとのことでした。
    ちなみに、カリーナでは、襞が左右均等に分かれるけれども、セカンドカリーナでは、上葉枝には行くことは少なく、下葉枝に行くとのことで、それも参考になるとのことでした。
    次回の肺外では、浅めから、FOBでガイドしたいと思います。
    長々と失礼しました〜!!

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