2009年10月25日日曜日

初めての散髪

バンクーバーに来てから1ヶ月以上経ち、出国直前に切った髪がだいぶ伸び、ボサボサになってきた。
自分としてはとても気が重いのだが、かといってこのまま放置するわけにもいかず、思い切って散髪に出かけることにした。

どのように髪を切ってもらうかを英語で伝えるのは難しい。
日本では、「カリアゲにならない程度に短めに・・・」などと言っていたが、そんなことを英語で言えるわけがない。

そもそも、床屋さんの言うことが理解できるかどうか・・・。
駅前留学の先生が初めて日本に来た時、コミュニケーションで苦労したという話が頭をよぎる。
彼は 2 cm 切ってもらいたかったそうだが、2 cm 分切るのか 2cm 分だけ髪を残して全部切るのか、床屋さんが混乱してしまったそうだ。

アパートの近くに理髪店があるのはチェック済みだ。
店の前に看板が出ていて、男性 14.99 ドルと書いてある。

入るべきかやめるべきか思案していたら、中から女の人が出てきた。
「どうしようか考えていたでしょう?」と、言われてしまった。
こっちの考えはお見通しみたいだ。

そうなったらもう腹をくくるしかないわけで、思い切って中に入ってみた。
ほかに誰も客も店員もいない。

椅子と鏡の組み合わせが3セットほどあり、その中の一番窓際に座った。
洗面台はない。
きっと頭は洗わないのだろう。

どういうふうに切りたいか訊ねられたので、1.5 cm 分と答えた。
しかし駅前留学の先生の例ではないが、1.5 cm だけ残して全部切られたらかなわないので、「1ヶ月前に切ったので」ということを強調しておいた。

クリッパー (clipper) で切ると言われたが、それがバリカンのことだというのはジェスチャーでわかった。
日本の床屋だともっとちびちび切ったように思うが、彼女は対照的に電気バリカンで思いっきりよく後頭部から切って(というより刈って)いった。

後頭部がスースーするのがよくわかる。
なんかすごく切りすぎなんじゃないか・・・、でももう遅すぎるかも・・・、もうダメだ・・・などと思っていたら、
彼女は電気バリカンを置き、今度はハサミでカットしはじめた。

超短髪になるという最悪の事態は逃れたかも・・・と思っていたら、あっという間に終わった。
恐ろしく早い。
そんなに変じゃなく終わって良かった・・・。

アパートに戻って冷静に鏡を見たら、おでこに切ったばかりの髪の毛がたくさんくっついていた。
そう言えば、洗髪はもちろん、髪の毛をそうじ機みたいなので吸引したりもしなかったっけ。

まあ初めてにしては無難に終わったとも言えるが、ちょっとコストパフォーマンスとしては今一つかなあ。
日本の地元の床屋で、バカ話をしながら髪を切ってもらったことが懐かしく思い出される。
気分的に余裕が出てきたところで、今度は別の理髪店を開拓してみたい。

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