10/28 (水) くもり午後から小雨
黄色く色づいた楓の葉はきれいなものだが、それが落ち葉になると話が変わってくる。
どうもバンクーバーでは落ち葉を集めて捨てるという習慣がないようで、落ち葉は全て路上に放置されている。
しかもバンクーバーは雨が多いため、濡れた落ち葉が泥状になり、ぬかるみかけている箇所さえある。
日本を出る少し前にテレビのニュースで、大量に発生した虫の死骸が道路にたまり、車がスリップ事故を起こしているというのを見た。
ちょうどそんな感じのように思えるのだが、少なくとも今までは目の前で車が事故を起こしたり、足腰の不自由な人が転倒したのは見たことがない。
しかもこちらのそうじは、自分の感覚では信じられない方法で行なわれている。
一見、モーターがついていて掃除機のように見えるのだが、「吸い込む」のではなく空気を「吹き出す」のである。
店の前にたまった落ち葉にその機械を近づけることで、落ち葉を道路に押しやるというわけである。
これだと確かに店の前の歩道はきれいになるが、車道に落ち葉がたまるだけで本当の意味では解決になっていない。
自分の家の前の落ち葉だけを掃除することに多少の後ろめたさや心の狭さを感じてしまい、近所の落ち葉までつい集めてしまうのが日本人的感覚なのではないかと思う。
膨大な泥状の落ち葉を見るたびに、それだけは日本人として誇りに思っても良いことなのではないかと感じている。
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