2010年12月2日木曜日

最近の JOA

12/1 (水) くもり
  
大学でやった研究が Journal of Anesthesia (JOA) に採択され、ようやく日本でやり残した仕事全てから解放されることができた。
昨年の9月に休職するぎりぎりまでデータを集めていたように思うので、採択まで1年ちょっとかかったことになる。
 
その JOA だが、最近はレベルがどんどん上がっており、採択されるのが難しくなりつつあるのを実感する。
自分の論文が初めて JOA に採択されたのが 15 年ぐらい前だと思うのだが、その頃とは全く別のジャーナルのような感じさえ受けるし、査読を引き受けるようになったこの数年間でさえ、格段のレベルアップを感じる。
 
もっとも英語が母国語でない以外にとりたてて日本が欧米に劣る理由はないわけで、日本麻酔科学会のオフィシャル・ジャーナルがそもそも低く扱われなければならない理由はどこにもないのだけれど・・・。
物事はたいてい自分の予測よりも早く変化しているので、インパクト・ファクターを指標とした場合に JOA が Anesthesiology に 15 年以内に追いつく・・・と、ここで大胆に予言しておきたい。
 
JOA の優れた点は、きめの細かい査読にあると思う。
査読者がろくろく読まずに適当にリジェクトした・・・と感じることはない。
むしろ、おタクっぽい査読者に当たったと感じることはあるけれど・・・。
 
また、査読者のうちの一人が今ひとつよく内容を理解していなかった(著者が理解させることができなかった)としても、チーフ・エディターがその今ひとつなコメントをよく補うことができており、投稿者が納得のいく裁定を引き出すことに成功しているように感じる。
 

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