2011年1月27日木曜日

食物リサイクル工場

1/26 (水) 雨のちくもり
 
黙っていればわからないものを、ウチの大家さんは食糧の出所を正直に話してくれる。
昨日、大家さんが大量に食物を持って帰ってきたのでどうしたのかと思ったら、マリーン・ドライブのスーパーストアで買い込んできたとのこと。
 
まあそれだけなら良かったのだが、ついでに友達の家でチョコレートケーキをもらってきたのだそうだ。
正確に言うと、大家さんの友達があまりにもごってりとしたチョコレートケーキにうんざりとして捨てようとしていたのを、チョコが好きな店子(筆者のこと)がいるのでわざわざもらいうけてきたらしい。
 
昨日は食べなかったのだが、今日は食べるようにせっつかれて口をつけてみた。
これがまずいのなんのって、決して日本では食べない味で、Safeway のケーキなんじゃないかと直感した。
カナダ人が捨てようと思ったくらいだから、日本人の口に絶対合うはずがないということを、自分の身体でもって実感して学んだというわけだ。
これは確かに捨てるべきだった・・・。
 
良かれと思ってなのか単に食費を節約する意図なのかわからないが、こんなふうに時々大家さんは食糧を変なルートで調達してくる。
今まではさして不自然に思わずに、食物リサイクル工場(あえて「残飯処理工場」とは言わない)のようにノルマをこなしてきたが、あまりまじめに処理(食べる)せずに適当に右から左へ処理(捨てる)すべきかと感じた。
 
しかし、食べ物を捨てようとするたびに、「食べ物を捨てると目がつぶれる」とか「お百姓さん(兵隊さん)に申し訳ない」とか言っていた祖母を思い出す。
戦後20年以上経っていたとはいえ、高度経済成長の陰で戦後の傷跡を引きずっていた(上野には軍服を着て片腕のない物乞いがいた!)時代に教育を受けてしまったがために、すんなりと食べ物を捨てきれないのがうらめしくもある。
 

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