やっぱり話せばわかってもらえるんだ・・・と昨夜は安心してベッドに入ったのだが、コリアンがドアをバタンバタン開けたり閉めたり、あっち行ったりこっち行ったりしてなかなか眠れなかった。
そして彼らの本格的な攻撃が始まったのは、午前2時過ぎ。
まさにあたりが静まったあとの奇襲攻撃である。
まず、彼らの一人がシャワーを浴びに行った。
ドアをバタンと閉めて彼らの自室(自分の隣)に戻ってきたかと思うと、いきなりドライヤーを使い始めた。
とにかく壁が薄いのでこの攻撃は効果抜群で、瀕死状態まで追い込まれてしまった。
って言うか、うつらうつらしていたのが、完全に目が醒めた。
JCS 0 の状態である。
さらに大声で談笑また談笑。
彼氏のバカ笑いでさすがにキレた。
"Would you be quiet, please ?"
英語がこれで正しいかどうかは知らない。
でも、横隔膜と呼吸補助筋をフルに使って腹の底から思いっきり声を出した。
できるだけ低音が響くように。
イメージとしては、バスで降車口が開かない時に言う "Back door, please" に近かったかと思う。
でもまあ、とにかくこれで隣室は静かになった。
夜中に大声を出して、落ち着いて眠れるわけがない。
その後悶々としているうちに、5 時20分に目覚ましがなった。
正味1~2時間寝られたかどうかというところ。
しかし今朝の講演会に遅れるわけにはいかないので、とにかく出かけた。
(・・・が、講演会の内容はたいしたことがなかった。)
睡眠不足でぼんやりする上に、ハタチそこそこの子供相手に大声を出してしまったという情けない気分とが混ざり合って、なんだかみじめな感じだった。
救いだったのはカナダ人の友人2人から元気そうなメールが来たこと。
あとは、学会のために日本に戻ると言ったら、お世話になっている秘書さんに優しい言葉をかけてもらったことくらいか・・・。
でも、理解者はアパートにもいた。
ふだんは部屋の中にまでは声をかけることのないフランス人の2人が、わざわざ部屋を覗き込んでまであいさつしてきてくれた。
そして、「ひょっとして、you が叫んだの?」 と訊かれてしまった。
正直、ものすごく恥ずかしい。
40 代半ばにもなって、真夜中にガキ相手に叫ぶなんて。
黙ってうなずくと、「サンキュー」 と言われた。
コリアンの被害に遭っているのは自分だけかと思っていたのだが、実は彼らの部屋も相当うるさかったらしい。
残念だったのは、日本人の管理人さんに詳細に事の次第を報告したのに、黙殺されたこと。
「そんなメール受け取ってませんよ~」 の一言で終わりにされてしまった。
それならば・・・と思い、さらに詳しくいろいろと書いて、開封確認のメールを返してもらう設定でもう一度送った。
ひょっとしたら本当にメールが届いてなかったのかもしれないが、知らんぷりされてるだけかもしれないと考えると、本当に情けなかった。
管理人さんの子供が自分の娘と1コ違いなので、時々一緒に遊ぶくらい仲良くなったのに・・・。
残念でたまらなかった。
しかし、夕方、われわれのユニットに管理人さんが登場。
フランス人の D 君となにやら話している。
どうやらフランス人の2人が、自分とは別系統で管理人さんに連絡したらしい。
ついに管理人さんも黙殺できなくなったのか、自分のところにも寄って、コリアンに直接注意すると約束してくれた。
D 君は 「コリアンは若いからしょうがないのかな?」 と言っていた。
自分が 「文化の違い?」 と言うと、二人で肩をすくめて苦笑い・・・。
D 君とは友情のようなものが芽生えかけたのだが、しかしやはり西欧人はやはり何かが違う。
「10 時までならいいよね?」 などと言いながら、お友達のフランス人を連れてきていた。
確かに10時だったら自分の睡眠時間には関係ないのだが、お友達と一緒に共有スペースを使うと、またコリアンが遅い時間にメシを食うのを助長することになるだけじゃん??
何かが違う。
D 君は大局を見ていない。
コリアンは大局どころか部分さえも見ていなかったけど・・・。
日本の教育がダメになったと言われて久しいが、「思いやり」 とか 「気遣い」 といった概念を定着させることに成功しているように見える分だけ、まだまだ捨てたもんじゃないと思う。
昨日は「アウェーでのドロー」を目指すつもりだったが、ドローを目指しているようではドローに持ち込むことはできない。
やはり目指すべきは 「一本勝ち」 に他ならない。
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