2010年3月26日金曜日

ドメスティックなランジオロール

3/25 (木) くもりのち雨
 
ごく最近のことだが、心房細動で頻脈が続く患者がいた時に、レジデントがメトプロロールをボーラスで投与していたことがあった。
自分が日本にいた時は心房細動などの頻脈性不整脈といえば「ランジオロール」といったぐあいに、一対一対応で完全にすりこまれていたので、「ランジオロールを持続で投与しないのか」と訊ねてみた。
 
すると、「えっ、なんて言ったの?」と耳を近づけてきて、そのレジデントが一言も聞き漏らすまいという態度をとったので、こちらもはっきり「ラ・ン・ジ・オ・ロオル」と言ったのだが、全く通じなかった。
最初のラは L の発音だったと思ったのだが、ひょっとしたら R だったかもしれないと思い、「ウランジオウロール」などと言ってみたが全然ダメ。
指導医もそんな薬は知らないと言っていた。
 
インターネットで調べてみたのだが、Wikipedia にも landiolol の記載がほとんどないことに気がついた。
http://en.wikipedia.org/wiki/Beta_blocker
ついでながら、日本語のウィキペディアには全く記載がなかった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E6%84%9F%E7%A5%9E%E7%B5%8C%CE%B2%E5%8F%97%E5%AE%B9%E4%BD%93%E9%81%AE%E6%96%AD%E8%96%AC
 
はずかしながら今まで、欧米からやってきた薬だとばかり思っていた。
ひょっとして日本発の誇るべき薬ということだったのだろうか?
 

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