2011年5月14日土曜日

震災後初の一時帰国

5/13 (金)
 
神戸の学会のために日本に戻ってきた。
時差のために夕飯を食べたら眠くてたまらずふとんに直行したのだが、かといって若者のように10時間以上眠れるわけもなく、日付がかわった翌午前4時半に前日分の日記を書いているところ。
 
恐れていた余震はまだ一度もない。
家族によると、ここ数日は揺れていないとのこと。
子供たちは震度3以下は全然オッケー(感じないも同然)と言っているが、バンクーバーでの2年弱では一度も地震がなかったので、実際に揺れたら自分はきっと心臓がバクバクすることだろう。
 
帰りの便は JAL だったのだが、客が今までになくものすごく少なく、スカスカ状態だった。
しかも大半は日本人とは断言しないまでも東洋系で、まるで国内線に乗っているかのようだった。
自分は中央3列シートの左端だったが、ほかの2つの席には誰もおらず、概ね機内はどこもそんな感じだった。
震災の影響なのだろうが、JAL の行く末が案じられる。
 
飛行機は 767-300 だったのだが、機内のエンターテイメントが充実しており、MAGIC-Ⅲ・Ⅴがエコノミークラスで楽しめたのは初めてだった。
http://www.jal.co.jp/aircraft/conf/767.html
http://www.jal.co.jp/inflight/inter/jen/
映画も頭が切れることなく、全部最初から楽しむことができる。
 
また、食事をとるための機内のテーブルが、今までになく半分に折りたためるものになっていた。
小さく使うこともできるのでこれは便利・・・と思ったのだが、広げてみるとまっすぐ平らではなく、目の前でビールの入ったコップがすーっと滑り、思いっきりズボンの上でこぼれてしまった。
隣の席に人がいたら、絶対ひっかかっていたと思う。
 
あまりにも悲惨でがっくりしたのだが、その後、2~3時間もしないうちにズボンが完全に乾いてしまった。
機内はおそろしく乾燥しているということなのだろう。
 
バンクーバーを発つ時の機長のアナウンスで、成田の到着時の予想気温が 28 ℃であることが知らされた。
「そんなに暑いの~」とざわめく機内・・・。
到着時には 28 ℃はなかったと思うが、それでもとにかく暑い。
家に着いたら、扇風機が出ていた。
 
また、帰りに某私鉄を利用したのだが、駅と駅との間で車内の照明を消すことに気付いた。
駅に近付くとまた照明をつけ、駅を出ると照明を消す、の繰り返しだ。
しかもよく見るとところどころ蛍光灯が抜いてあり、車両内がなんとなく薄暗い。
震災後初めて帰ってきた自分にとっては、何もかもが新鮮に見える。
 

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