5/8 (日) くもり
今日は母の日で、スタンレー・パークには一見してレストランでお祝いしようとする家族連れが大勢いた。
大家さんは親戚一同で空港近くのホテルへ、豪勢なランチを食べに行ったらしい。
若い世代がごちそうしてくれたそうで、とても満足そうだった。
以前、大家さんの誕生日とクリスマスに、それぞれプレゼントを渡すことが期待されたことは書いたと思う。
アパートなどとは異なり、ホームステイでは必ずとは言わないが、そういう物のやりとりが必須と考えられるパターンはどうやら確かにあるようなのだ。
大家さんは自分にとってはもちろん「母」ではないので、今回、何かをプレゼントする必要はないはずだと 80% 程度の自信を持っていた。
残りの 20% で自信が持ちきれずちょっと嫌な予感がしていたのは、バンクーバーの日本人の中で自分が学生と混じってホームステイをしていると知っている人たちがしばしば、大家さんのことを称して「バンクーバーのお母さん」と呼ぶことがあるからだ。
自分と大家さんの関係は母子のようなものとは全く異なり、どちらかというと仕事場における手術部の看護師長と後期研修医の関係(?)に近いと思う。
口答えはほとんど許されず、ほぼ絶対服従が要求される・・・といったところだろうか。
一方、中東から来た A 君は大家さんのことを日頃から「マム」と呼んでいるので、おそらく本当に「バンクーバーのお母さん」のように感じているのだろう。
大家さんは彼が母の日にくれたという金色の腕時計を嬉しそうに見せてくれた。
「あなたは何もくれないの?」とはさすがに訊かれなかったが、それでも背中と腋の下を冷たい汗が流れたのは言うまでもない。
こういうところで文化や習慣の違いを感じるのも、ある意味、ホームステイの醍醐味だとも思う。
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