2010年6月29日火曜日

苦労が英語力を創る

6/28 (月) くもり
アパートで生活する残り日数・・・あと35日
 
アパートで苦痛なのが主に人間関係であることはすでに書いた。
今もフランス人とコリアンが、共有スペースをめぐって争いを展開している。
コリアンが友達を連れてきてこれから夕食を楽しもうというところで、フランス人たちが先にテーブルを占拠してしまい場所を譲らないのだ。
 
しかし苦痛なのはユニット内の人間関係だけではない。
以前に書いたように、洗濯と乾燥が苦労を伴うこともまた事実である。
このアパートにはユニットが6つあり、それぞれのユニットに4部屋あって1部屋あたり1~2人住んでいることを考えると、洗濯機と乾燥機が1個ずつしかないというのは無理があると思う。
 
しかも24時間いつでも使えるのならまだしも、洗濯室の横にさらによけいに人を住まわせていることから、午前8時から午後10時までという制約がついている。
以前はこのルールが午前10時から午後8時だった。
誰かが文句を言って、変更させたのだろう。
 
今日は山のような洗濯物を持った女性が、自分のほんの5秒前に洗濯室に到着したがために、それから延々と数時間待たされることになった。
一人で洗濯機と乾燥機を占拠し、何サイクルもまわし続けるのだ。
週末はそういうすることをする人が多いように思うが、月曜では初めてだった。
 
今は洗濯機を使うだけで乾燥は部屋でするから・・・といったようなことを交渉し、途中に割り込ませてもらった。
その女性が「45分後に来て」と言うので、ちょっと早めの30分後に行ったのだが・・・。
 
なんと別の女性がまた山のような洗濯物を抱えて、洗濯室の前で待っているではないか!
その女性が前の女性と関係があるかどうかわからないし、自分が次に使うことになっているとは知るはずもないだろう。
 
仕方がないのでその女性とも、洗濯の順番をめぐって交渉をすることになった。
基本的な作戦としては、自分が数時間待たされていること、45分後に来いと言われたので今来たこと、乾燥はしないので洗濯だけすることを強調し、彼女にはあとの順番にまわってもらうようにお願いした。
しかもさらに全然関係ないところから、洗濯物を抱えた男性が割り込もうとしたものだから、そいつは容赦なく駆逐した。
 
これらのことは当然英語でやらなければならないわけで、望むと望まざるとにかかわらず、こういうことを通して自分の英語力を少しずつ創り上げることになるわけだ。
昔、MRI の実験で経験したように、苦労したことしか身につかないのだ。
 
自分はこういう瑣末な生活の中で英語力を身につけているが、自由恋愛が許される独身者たちは、きっともっと別のことで楽しく揉まれながら、別の苦労を味わいつつ英語力を身につけているにちがいない。
洗濯物や夜の睡眠をめぐる争いを通して英語力を身につけているっていうのはなんとも情けない話だが、まあ認めたくないながらもこれがバンクーバーでの現実なので、とりあえず備忘録に残しておくことにする。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿