2010年9月18日土曜日

誕生日を祝うこと

9/17 (金) くもりのち晴れ
 
M さんのお別れパーティーだけでなく、大家さんの誕生日パーティーが連日続いたことはすでに書いた。
自分は疲れたが、大家さん自身も疲労のためかついに倒れてしまった。
 
そのため、今日の夕食は中華のデリバリーだった。
おかゆみたいなのとワンタンスープ、リブ肉などなど。
味も濃い目でしかもふだん食べないものだったので、とてもうまく感じられた。
 
夕食の間、大家さんの電話がひっきりなしに鳴っていて、親戚や遠くの友人が休むまもなくおめでとうと言ってくる。
そして応接間のテーブルの上には、カードやプレゼントが山盛り状態だ。
そういうおめでとう攻撃がよほど嬉しいらしいので、自分もついついカードとプレゼントを贈ってしまった。
 
年配の女性だろうと誕生日はしっかりきちんと祝うのが、どうもこちらのやり方らしい。
4~5人いる麻酔科の秘書さんたちもそんな感じで、秘書さん自身だけでなく主任教授の誕生日には必ずその主役を取り囲んで、Happy Birthday to you を全員で歌っている。
 
以前、主任教授の秘書さんがたまたま自分たちの居室のまん前にいて、何か作業をしていたことがあった。
その居室は透明なガラスで仕切られたせまい区画なので全て丸見えだったのだが、やはり4~5人の秘書さんが彼女をずらりと取り囲んで、自分のすぐ目の前で “Happy Birthday” を合唱し始めたのは驚いた。
 
当時は今よりもただでさえ緊張の毎日だったのに、ガラス越しに外人(本当はカナダでは自分が「外人」なのだが)にぐるりと取り囲まれたような感覚があり、心拍数とおそらく血圧も一気に上がった覚えがある。
 
少なくとも自分は、日本ではなかなか年配の女性に「お誕生日おめでとう」とは言いずらい。
「またさらにバアさんになったよ」などとニヤリとされようものなら、「そんなことはないです、とってもお若いですよ」とも、「左様デゴザイマスネ」とも言えないからだ。
 
来週は大家さんのお姉さんの誕生日パーティーがあるらしい。
いくつになっても誕生日を盛大に祝うのはある意味とても爽やかで、見習うべきことなのかもしれない。
 

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