2010年9月4日土曜日

ネイティブのレスポンス

9/3 (金) 晴れ
 
Language exchange みたいなことをしていると、英語が母国語の人 (native English speaker) の反応がいくつかのタイプに分かれることに気がつく。
まず、こちらがどんなにマズい英語でも平然としている人。
どうもそういう人たちは日本人の英語のマズさのパターンに慣れているらしく、なぜか一応通じてしまうから不思議である。
今の homestay の大家さんはまさにそのパターンだ。
 
次に、マズい英語を重箱の隅をつつくようにして全てを修正しようとする人。
こちらが完璧な英語を話さないと許してくれず、次の話題に移らせてくれない。
こっちにとっては勉強になるのでまあまあありがたいのだが、気の毒なことに気に入った完璧な英文を作ることができずに、ネイティブ・スピーカー自身がしばしば長考状態に陥ってしまうことがある。
 
そして最後にこれが一番やっかいなのだが、こっちが言葉に詰まるととたんに眉間の皺が深くなったり、手を耳にあてて一生懸命聞き取ろうとしたりと、わからないことが態度に表れる人。
こういう態度をされると、こっちの緊張感が一気に高まる。
 
クリスマスパーティの時に、隣の席に座った人がまさにこれだった。
自分のオフィスの場所を説明しようとして ”third floor” と言ったらこれが通じず、とたんに手を耳に当てて近づいてくるのだ。
何度くりかえしても通じない。
背中に冷たい汗が流れるのを感じた。
 
今、大家さんの友達の M さんがオーストラリアからやってきて泊まっているのだが、彼もまさにこのタイプだった。
英語にちょっとでも詰まると、とたんに眉間の皺が深くなる。
もっとも彼は優しい人なので、不機嫌になっているのではなく、一生懸命聞き取ろうという態度なのだと信じているのだが・・・。
 
彼と一緒に夕ごはんを食べたり、ビールを飲んだり、テレビを観たりするようになってから1週間近くたった。
昨日、今日は彼からそういう態度は消え、わかってるんだかわかってないんだか大家さんのように平然とするようになったように感じられる。
一緒に住んでいると、だんだん相手の英語のマズさが気にならなくなってくるのかもしれない。
そういう意味では Homestay っていうのは、ネイティブ・スピーカーからある種の言語に関する鋭敏さのようなものを失わせる何かを潜ませているのかもしれない。
 

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