2011年4月21日木曜日

講演会終了 --- 帰国へ一歩前進

4/20 (水) くもりのち雨
 
今日の水曜日朝恒例の講演会は、指導医と自分の番だった。
朝、もうちょっとのところでバスに乗り遅れ、遅刻ぎりぎりに着くはめになってしまい、けっこうあせった。
朝一番であせったためか、自分のパソコンがプロジェクターを認識しないとか、マイクが作動しないとか、指導医のパソコンがスライドショーのモードにならないとか、その後のトラブルには全く無頓着でいられた。
 
自分で言うのもなんだが、われわれの講演会はまあまあうまくいったのではないかと思う。
指導医が研究の背景や臨床へのインパクトを合計30分ぐらい話し、自分が途中でオリジナルのデータを15分ぐらい紹介したのだが、オリジナルのデータをもとに最新の話題を提供する人はほかにはいないため、注目度も高かったような気がする。
 
日本の大学だとオリジナルの仕事(原著)に重きが置かれ、最近はそうでもなくなりつつあるもののやはりどうしても臨床や教育が軽んじられる傾向にあると思う。
一方、こちらでは麻酔科医が大学あるいは病院に雇われているというよりは各々が病院で開業しているようなイメージなので、給料をもらいつつ臨床以外の仕事をするという感じにはなかなかならないようだ。
特に UBC に直接雇われてポジションを得ている麻酔科医ではなく、UBC から形だけポジションを得ている人はそうだと思う。
 
カナダでは著書をたくさん出版して学会でも名を馳せているような麻酔科医でも、オリジナルの仕事がなくて原著論文がひどく少ない人がけっこう多い。
そういう人たちでも麻酔業界や医療へのインパクトはものすごく大きいので、臨床への貢献という点では世界トップレベルだという点がおもしろい。
 
今日の講演会が終わってから、2009 年に書いたテキストのゲラ刷りが届いていることを知らされた。
発行が間近なことが実感され、今さらながら努力が報われつつあるように感じる。
PDF にして膨大な枚数で確認するのが大変だが、イースターの休みのうちにやっつけてしまおうと思っている。
 
講演会が終わって、あとはこの研究を学会で発表して論文に仕上げるという次のステップへ進んだ。
2009 年のテキストの発行が間近となったことと合わせて、帰国へ向かって一歩前進したことが実感された一日だった。
 

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