4/29 (金) 晴れ
最近、天気が良いこともあって、昼間はけっこう暖かい。
気温も少しずつ上がっており、今日の昼は15℃ぐらいはあったと思う。
朝は寒いのだが、夕方はセーターを着ているとしばしば汗ばむことがある。
暖かくなりつつあることに加え日照時間がどんどん伸びており、まだ5月になっていないというのに8時ぐらいまでは外が明るい。
そうなると当たり前だが、なんとなく家の中にいるのがもったいないような気がしてくる。
実は2週間前あたりからそんな気分がして、夕食後にサン・デッキに出て読書しようとしたのだが、風が冷たくて全然ダメだった。
今まで4~5回トライして、いつも寒くて5分ぐらいで挫折していた。
今日もダメかな~と思いつつ外に出てみたら、まだ寒いことは寒いのだが、風がないため30分ぐらいは読書を楽しむことができた。
今読んでいるのは日本語学校で借りてきた「ザ・ジグゾーマン:英国犯罪心理学者の回想」で、非日常的な内容だけにかなり読みごたえがある。
19年目の日本人麻酔科医が、異国の地での悪戦苦闘の毎日を綴ります。 基本的には個人の備忘録なのですが、このブログの情報がみなさんのお役に立てるようでしたら幸いです。 2011年4月から、麻酔科医21年目に突入です。
2011年4月30日土曜日
2011年4月28日木曜日
指導医がたくさん
4/27 (水) くもり
たくさんとは言っても2人なのだが、複数の指導者から教育を受けるチャンスがあるのはとてもありがたいことだと思う。
ただその2人のうちどちらが上席というのが明らかでないので(実際、親友どうしみたいなのだが)、2人が異なることを言う時には本当に困ってしまう。
以前にも書いたが、別々のオーベンが別々のことを言うので困っている研修医のような状態だというわけだ。
本当の研修医と違うのは、自分は日本では指導医としての経験があることで、複数の指導医の気分が少しはわかることだ。
うまく2人との関係を調整しつつ、最終的には完成度の高い研究ができるようにしたいと思っている。
ところで、こっちのレジデントたちも日本の研修医と同様に指導のあり方に悩まされている。
特にレジデントが悩むのは、硬膜外カテーテルを挿入したあとのテープの貼り方だ。
以前、あるレジデントと一緒に胸部麻酔を4週間経験したことがあったが、その間、全ての指導医が異なるテープの貼り方を指導していたということがあった。
4週間の最後の方になると、「また違うこと言ってるよ」とレジデントと顔を見合わせてコソコソ話していたことを思い出す。
たくさんとは言っても2人なのだが、複数の指導者から教育を受けるチャンスがあるのはとてもありがたいことだと思う。
ただその2人のうちどちらが上席というのが明らかでないので(実際、親友どうしみたいなのだが)、2人が異なることを言う時には本当に困ってしまう。
以前にも書いたが、別々のオーベンが別々のことを言うので困っている研修医のような状態だというわけだ。
本当の研修医と違うのは、自分は日本では指導医としての経験があることで、複数の指導医の気分が少しはわかることだ。
うまく2人との関係を調整しつつ、最終的には完成度の高い研究ができるようにしたいと思っている。
ところで、こっちのレジデントたちも日本の研修医と同様に指導のあり方に悩まされている。
特にレジデントが悩むのは、硬膜外カテーテルを挿入したあとのテープの貼り方だ。
以前、あるレジデントと一緒に胸部麻酔を4週間経験したことがあったが、その間、全ての指導医が異なるテープの貼り方を指導していたということがあった。
4週間の最後の方になると、「また違うこと言ってるよ」とレジデントと顔を見合わせてコソコソ話していたことを思い出す。
2011年4月27日水曜日
校正作業終了
4/26 (火) 雨のちくもり
結局、イースター休みの間に校正は終わらず、今日までずれこんでしまった。
二段組の PDF に小さい活字がびっしりと敷き詰めてあり、しかもそれがウン十枚もあって気が狂いそうな作業の連続だった。
しかしこうして終わってみると、イースターのパーティを途中で抜け出したりしてまでがんばったかいはあったと感じる。
編者がわれわれの原稿を足したり引いたりすることで、内容的には余分なものが削げ落ちてさらに充実したものになったように思う。
惜しいのは締め切りを守らなかった執筆者がいたために、新鮮味がかなり失われたことだ。
もっと締め切りを遅らせても良かったのなら、硬膜外麻酔が OLV 中の arterial oxygenation に与える影響とか、OLV 中の fluid responsiveness に関する新知見とかも足すことができたのに、残念でしかたがない。
出版社はもちろん北米の会社なのだが、その作業にはかなり粗雑な印象を受けた。
例えば参考文献に関して、編者サイドで足すこともあると思うのだが、せめてこちらが挙げた文献とダブっていないかどうかぐらいはチェックしておいてほしかったと思う。
同じ文献がいくつもダブって見つかった時は、正直、ガックリした。
自分がここ数年で仕事をした中では、出版社は克誠堂が最も優れていると思う。
先方が求めてくる作業は膨大でレベルも高いのだが、著者の力をうまく引き出すことに成功しているようにも感じる。
自分がカナダに来たことで本の校正作業が手間取ったこともあったのだが、克誠堂が柔軟にすばやく対応してくれたことで、ほとんどストレスを感じずに済んだことを思い出す。
結局、イースター休みの間に校正は終わらず、今日までずれこんでしまった。
二段組の PDF に小さい活字がびっしりと敷き詰めてあり、しかもそれがウン十枚もあって気が狂いそうな作業の連続だった。
しかしこうして終わってみると、イースターのパーティを途中で抜け出したりしてまでがんばったかいはあったと感じる。
編者がわれわれの原稿を足したり引いたりすることで、内容的には余分なものが削げ落ちてさらに充実したものになったように思う。
惜しいのは締め切りを守らなかった執筆者がいたために、新鮮味がかなり失われたことだ。
もっと締め切りを遅らせても良かったのなら、硬膜外麻酔が OLV 中の arterial oxygenation に与える影響とか、OLV 中の fluid responsiveness に関する新知見とかも足すことができたのに、残念でしかたがない。
出版社はもちろん北米の会社なのだが、その作業にはかなり粗雑な印象を受けた。
例えば参考文献に関して、編者サイドで足すこともあると思うのだが、せめてこちらが挙げた文献とダブっていないかどうかぐらいはチェックしておいてほしかったと思う。
同じ文献がいくつもダブって見つかった時は、正直、ガックリした。
自分がここ数年で仕事をした中では、出版社は克誠堂が最も優れていると思う。
先方が求めてくる作業は膨大でレベルも高いのだが、著者の力をうまく引き出すことに成功しているようにも感じる。
自分がカナダに来たことで本の校正作業が手間取ったこともあったのだが、克誠堂が柔軟にすばやく対応してくれたことで、ほとんどストレスを感じずに済んだことを思い出す。
2011年4月26日火曜日
fid● でのトラブル
4/25 (月) 雨
昨日は Queen Elizabeth Park のまわりを1周走り、39 分 19 秒。
全力で走る時は、1周がせいぜいだと思う。
fid● 社のプリペイド携帯を使っていることは以前にも書いたかもしれない。
だいたい2週間ごとに 20 ドルのバウチャーを買い、fid● のしかるべき番号にかけ、14ケタの番号を打ち込むことでチャージしている。
今日もいつものように 14 ケタの番号を打ち込もうとしたのだが、自動音声メッセージが「バウチャーが有効ではない」みたいなことを言っていて、結局リジェクトされてしまった。
困って fid● の店に戻り、かくかくしかじかと事情を説明するはめになったのだが、その時の店の対応が非常に興味深かったので、ここに書いてもかまわなそうなことだけ載せておく。
日本だったら恐縮した店員が全力で努力し、その場での解決を試みるのが普通だと思うが、どうもここではそうはいかないらしい。
まず店員は通常の手順でアカウントへのリフィリングを試み、それがだめだとわかるとなぜか客にその場でカスタマー・サービスへ電話させるのだ。
まさに、「えっ、あんたが解決しないでオレがかけるわけ?!」って感じ。
予想していた通りだがカスタマー・サービスの係員は恐ろしく横柄で、しかもそこからさらに別の場所に電話を転送され、結局、回答は「システムの異常なので2時間後にもう一度電話をかけろ」とのことだった。
さまざまな文化の違いについては少しは経験してきたつもりだが、ちょっとしたトラブルに巻き込まれるとまだまだ耐性がないみたいで、文化の違いを超えて不快感が極まる。
・・・が、怒りはけっこう有効利用できるもので、fid● の不親切な窓口のニイちゃんと電話の向こうの横柄なおっさんのことを思い浮かべることで今日の英会話の学習がおそろしく良好に進んだことも、とりあえず備忘録に残しておきたい。
昨日は Queen Elizabeth Park のまわりを1周走り、39 分 19 秒。
全力で走る時は、1周がせいぜいだと思う。
fid● 社のプリペイド携帯を使っていることは以前にも書いたかもしれない。
だいたい2週間ごとに 20 ドルのバウチャーを買い、fid● のしかるべき番号にかけ、14ケタの番号を打ち込むことでチャージしている。
今日もいつものように 14 ケタの番号を打ち込もうとしたのだが、自動音声メッセージが「バウチャーが有効ではない」みたいなことを言っていて、結局リジェクトされてしまった。
困って fid● の店に戻り、かくかくしかじかと事情を説明するはめになったのだが、その時の店の対応が非常に興味深かったので、ここに書いてもかまわなそうなことだけ載せておく。
日本だったら恐縮した店員が全力で努力し、その場での解決を試みるのが普通だと思うが、どうもここではそうはいかないらしい。
まず店員は通常の手順でアカウントへのリフィリングを試み、それがだめだとわかるとなぜか客にその場でカスタマー・サービスへ電話させるのだ。
まさに、「えっ、あんたが解決しないでオレがかけるわけ?!」って感じ。
予想していた通りだがカスタマー・サービスの係員は恐ろしく横柄で、しかもそこからさらに別の場所に電話を転送され、結局、回答は「システムの異常なので2時間後にもう一度電話をかけろ」とのことだった。
さまざまな文化の違いについては少しは経験してきたつもりだが、ちょっとしたトラブルに巻き込まれるとまだまだ耐性がないみたいで、文化の違いを超えて不快感が極まる。
・・・が、怒りはけっこう有効利用できるもので、fid● の不親切な窓口のニイちゃんと電話の向こうの横柄なおっさんのことを思い浮かべることで今日の英会話の学習がおそろしく良好に進んだことも、とりあえず備忘録に残しておきたい。
2011年4月24日日曜日
Easter Celebration Services @ Burnaby
4/23 (土) 晴れ
クリスチャンではない自分にはピンと来ないのだが、クリスチャンにとってはクリスマスよりもイースターの方がはるかに重要なのだそうだ。
キリストが復活したのがこの時期なので、キリスト教の原点という意味合いがあるのかもしれない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E7%A5%AD
それで M 君に連れられて、クリスマスと同様に教会のイースターのイベントに行ってきた。
バーナビーにあるメガ・チャーチで、メトロタウンの駅から 130 番のバスで行くことができる。
http://www.willingdon.org/
クリスマスと同様に音楽と歌はたくさんあったが、劇のようなものはなかった。
おそらく教会員の有志がサークル活動のような形で、演奏や歌やダンスを今まで練習してきたのだろう。
クリスマスのイベントではただ劇や音楽を観たり聞いたりしただけだったが、今日はもうちょっとシリアスで、立って一緒に歌うことが期待されていたようだった。
もっとも自分はそういう歌は知らないので、どうすることもできなかったが・・・。
どの歌もほとんど歌詞は同様で、Jesus、God、redeemed、alive、rise といった単語がキーワードになっているようだ。
ちょっと自分は場違いなような気がしてならなかったが、本場のイースターがどんな感じかということは何となくつかめた。
その後で M 君と Kingsway 通り沿いでインド料理を食べ、コマーシャル・ドライブ近辺で飲むつもりだったがどこも混んでいて、結局コーヒーを飲んで帰った。
いつも思うことだが、日本から遠く離れて「外人」として異国で暮らしてみると、現地の友達の存在が本当にありがたく感じられる。
クリスチャンではない自分にはピンと来ないのだが、クリスチャンにとってはクリスマスよりもイースターの方がはるかに重要なのだそうだ。
キリストが復活したのがこの時期なので、キリスト教の原点という意味合いがあるのかもしれない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E7%A5%AD
それで M 君に連れられて、クリスマスと同様に教会のイースターのイベントに行ってきた。
バーナビーにあるメガ・チャーチで、メトロタウンの駅から 130 番のバスで行くことができる。
http://www.willingdon.org/
クリスマスと同様に音楽と歌はたくさんあったが、劇のようなものはなかった。
おそらく教会員の有志がサークル活動のような形で、演奏や歌やダンスを今まで練習してきたのだろう。
クリスマスのイベントではただ劇や音楽を観たり聞いたりしただけだったが、今日はもうちょっとシリアスで、立って一緒に歌うことが期待されていたようだった。
もっとも自分はそういう歌は知らないので、どうすることもできなかったが・・・。
どの歌もほとんど歌詞は同様で、Jesus、God、redeemed、alive、rise といった単語がキーワードになっているようだ。
ちょっと自分は場違いなような気がしてならなかったが、本場のイースターがどんな感じかということは何となくつかめた。
その後で M 君と Kingsway 通り沿いでインド料理を食べ、コマーシャル・ドライブ近辺で飲むつもりだったがどこも混んでいて、結局コーヒーを飲んで帰った。
いつも思うことだが、日本から遠く離れて「外人」として異国で暮らしてみると、現地の友達の存在が本当にありがたく感じられる。
2011年4月23日土曜日
本の校正
4/22 (金) 晴れ
イースターの週末だが、本の校正をするために病院へ。
一日中オフィスには誰も来ず、真っ暗で静まり返っていた。
連休中に自分だけ仕事をしているのは、何となくつまらないような気がしなくもない。
この4連休を利用して友達とバンフへ行くという案もあったのだが、ちょっとしたトラブルから中止せざるを得なくなってしまったのだから、まあ仕方がないのだが・・・。
本の校正に関しては紙のやりとりをするということはなく、メールを使っての PDF のやりとりによって行なわれる。
指導医からは PDF が送られてきただけで大した説明もなかったのだが、どうもわれわれが書いた原稿をトロント大学の S 教授がところどころ表現を改め、さらにそれを編集部で言葉遣いを直すと言う段取りを踏んでいるらしい。
「Hypercapnea は有害だ」といったような主観を伴う強めの表現はことごとく削除されていた。
また、理由はよくわからないが、われわれが書いた「一側肺換気中は酸素飽和度を 90% 以上に保つ」という表現が、なぜか92~94%に改められていた。
残念ながら 92~94% の根拠となる文献がついておらず、今ひとつ説得力に欠ける気がしないでもない。
機会を見つけて、ぜひ S 教授にそのあたりの話を聞いてみたいと思っている。
イースターの週末だが、本の校正をするために病院へ。
一日中オフィスには誰も来ず、真っ暗で静まり返っていた。
連休中に自分だけ仕事をしているのは、何となくつまらないような気がしなくもない。
この4連休を利用して友達とバンフへ行くという案もあったのだが、ちょっとしたトラブルから中止せざるを得なくなってしまったのだから、まあ仕方がないのだが・・・。
本の校正に関しては紙のやりとりをするということはなく、メールを使っての PDF のやりとりによって行なわれる。
指導医からは PDF が送られてきただけで大した説明もなかったのだが、どうもわれわれが書いた原稿をトロント大学の S 教授がところどころ表現を改め、さらにそれを編集部で言葉遣いを直すと言う段取りを踏んでいるらしい。
「Hypercapnea は有害だ」といったような主観を伴う強めの表現はことごとく削除されていた。
また、理由はよくわからないが、われわれが書いた「一側肺換気中は酸素飽和度を 90% 以上に保つ」という表現が、なぜか92~94%に改められていた。
残念ながら 92~94% の根拠となる文献がついておらず、今ひとつ説得力に欠ける気がしないでもない。
機会を見つけて、ぜひ S 教授にそのあたりの話を聞いてみたいと思っている。
2011年4月21日木曜日
講演会終了 --- 帰国へ一歩前進
4/20 (水) くもりのち雨
今日の水曜日朝恒例の講演会は、指導医と自分の番だった。
朝、もうちょっとのところでバスに乗り遅れ、遅刻ぎりぎりに着くはめになってしまい、けっこうあせった。
朝一番であせったためか、自分のパソコンがプロジェクターを認識しないとか、マイクが作動しないとか、指導医のパソコンがスライドショーのモードにならないとか、その後のトラブルには全く無頓着でいられた。
自分で言うのもなんだが、われわれの講演会はまあまあうまくいったのではないかと思う。
指導医が研究の背景や臨床へのインパクトを合計30分ぐらい話し、自分が途中でオリジナルのデータを15分ぐらい紹介したのだが、オリジナルのデータをもとに最新の話題を提供する人はほかにはいないため、注目度も高かったような気がする。
日本の大学だとオリジナルの仕事(原著)に重きが置かれ、最近はそうでもなくなりつつあるもののやはりどうしても臨床や教育が軽んじられる傾向にあると思う。
一方、こちらでは麻酔科医が大学あるいは病院に雇われているというよりは各々が病院で開業しているようなイメージなので、給料をもらいつつ臨床以外の仕事をするという感じにはなかなかならないようだ。
特に UBC に直接雇われてポジションを得ている麻酔科医ではなく、UBC から形だけポジションを得ている人はそうだと思う。
カナダでは著書をたくさん出版して学会でも名を馳せているような麻酔科医でも、オリジナルの仕事がなくて原著論文がひどく少ない人がけっこう多い。
そういう人たちでも麻酔業界や医療へのインパクトはものすごく大きいので、臨床への貢献という点では世界トップレベルだという点がおもしろい。
今日の講演会が終わってから、2009 年に書いたテキストのゲラ刷りが届いていることを知らされた。
発行が間近なことが実感され、今さらながら努力が報われつつあるように感じる。
PDF にして膨大な枚数で確認するのが大変だが、イースターの休みのうちにやっつけてしまおうと思っている。
講演会が終わって、あとはこの研究を学会で発表して論文に仕上げるという次のステップへ進んだ。
2009 年のテキストの発行が間近となったことと合わせて、帰国へ向かって一歩前進したことが実感された一日だった。
今日の水曜日朝恒例の講演会は、指導医と自分の番だった。
朝、もうちょっとのところでバスに乗り遅れ、遅刻ぎりぎりに着くはめになってしまい、けっこうあせった。
朝一番であせったためか、自分のパソコンがプロジェクターを認識しないとか、マイクが作動しないとか、指導医のパソコンがスライドショーのモードにならないとか、その後のトラブルには全く無頓着でいられた。
自分で言うのもなんだが、われわれの講演会はまあまあうまくいったのではないかと思う。
指導医が研究の背景や臨床へのインパクトを合計30分ぐらい話し、自分が途中でオリジナルのデータを15分ぐらい紹介したのだが、オリジナルのデータをもとに最新の話題を提供する人はほかにはいないため、注目度も高かったような気がする。
日本の大学だとオリジナルの仕事(原著)に重きが置かれ、最近はそうでもなくなりつつあるもののやはりどうしても臨床や教育が軽んじられる傾向にあると思う。
一方、こちらでは麻酔科医が大学あるいは病院に雇われているというよりは各々が病院で開業しているようなイメージなので、給料をもらいつつ臨床以外の仕事をするという感じにはなかなかならないようだ。
特に UBC に直接雇われてポジションを得ている麻酔科医ではなく、UBC から形だけポジションを得ている人はそうだと思う。
カナダでは著書をたくさん出版して学会でも名を馳せているような麻酔科医でも、オリジナルの仕事がなくて原著論文がひどく少ない人がけっこう多い。
そういう人たちでも麻酔業界や医療へのインパクトはものすごく大きいので、臨床への貢献という点では世界トップレベルだという点がおもしろい。
今日の講演会が終わってから、2009 年に書いたテキストのゲラ刷りが届いていることを知らされた。
発行が間近なことが実感され、今さらながら努力が報われつつあるように感じる。
PDF にして膨大な枚数で確認するのが大変だが、イースターの休みのうちにやっつけてしまおうと思っている。
講演会が終わって、あとはこの研究を学会で発表して論文に仕上げるという次のステップへ進んだ。
2009 年のテキストの発行が間近となったことと合わせて、帰国へ向かって一歩前進したことが実感された一日だった。
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